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今夏の酷暑も「涼しく快適」 町内全小中学校・主要公共施設エアコン稼働

コラム連載 37 日々勉強 日々感謝
今夏の酷暑も「涼しく快適」 町内全小中学校・主要公共施設エアコン稼働

 連日、異常な高温に見舞われた今年の夏。道内では7月20日から44日連続して真夏日を観測し、観測史上最長を更新。熱中症の疑いで救急搬送される方も多く、環境省と気象庁では初めて北海道全域に「熱中症警戒アラート」を発令。これほどまでの酷暑、熱帯夜が続く中での日々の暮らしの経験はなく、町民皆さん体調管理には、大変苦慮されたものと思う。
 そのような中、当麻町では町内全小中学校・主要公共施設に設置したエアコンがフル稼働。今夏は7月初旬から9月上旬まで暑い日が続いたが、子どもからご高齢の方まで、主だった公共施設の室内を涼しい環境に維持し、快適に利用いただけたこと、大変うれしく思う。

 文部科学省によると、道内の公立小中学校の普通教室の冷房設置率は令和4年度9月時点で16.5%。前年度比12.2ポイント上昇したものの、全国平均97.2%に遠く及ばず、71.3%で46位の青森県より大幅に低い全国最下位の状況。
 酷暑が続くようになった北海道。就任間もない1年目ではあったが令和2年度、「町の宝」未来を担う子どもたちの学びの環境改善を決断。また、いつまでも元気にお過ごしいただきたいご高齢皆さんの、健康維持増進活動の拠点施設などについても、同様に決断。令和3年度に対象施設の設計を完了させた。
 令和4年度、町内全ての小中学校の各教室・職員室などへのエアコン設備導入工事を実施。また、デイサービスなどご高齢皆さんの利用が多い保健福祉センター・温浴施設ヘルシーシャトーをはじめ、町内外の利用者が多いスポーツセンター、子育て総合センターなど、主要な公共施設・避難所に同じく令和4年度、エアコン設備を設置。総事業費は約2億6千万円と大きいものであったが、国の教育施設補助メニュー活用、避難所機能強化への有利な起債の活用を組み合わせ、町の財政負担を最大限軽減し実施した。
 道内の自治体において、先がけとなる取り組み。町議会議員皆さんのご承認の後押し、町民皆さんのご理解をいただき実現させることができたこと、心よりお礼を申し上げる。

 世界で進む地球温暖化。「地球沸騰化」という言葉も生まれるほど、深刻化している。平時、避難時ともに快適に過ごせる施設環境づくり、また、感染症対策としての換気循環機能をあわせ持つエアコン空調設備は重要である。
 子どもたち、ご高齢皆さん、町民皆さんが安全安心に、より健康的に笑顔で活動できる環境づくり。引き続き、着実に進めてまいる。

当麻町長/村椿哲朗
(令和5年10月号・広報とうま掲載コーナー・第38回随筆)

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