ネコが擬人化されたアニメ感想 ~ネコぱら~

 ◇内容◇
主人公、水無月嘉祥(みなずきかしょう)は伝統ある老舗和菓子屋である実家を出て、パティシエとして自身のケーキ屋『ラ・ソレイユ』の開店準備を進めていた。そこに送られてきた荷物の中に、実家で飼っていた人型ネコのショコラとバニラが紛れ込んでいた。追い返そうとするも二匹の必死の嘆願に嘉祥が折れ、いっしょにソレイユをオープンする。妹の時雨やショコラとバニラのお姉さんネコであるアズキ、メイプル、シナモン、ココナツといった実家ネコたちもお店に手伝いにきてくれ、楽しくもにぎやかな生活を送っていた。ある日、ショコラはおつかいの途中で見知らぬ仔ネコに出会う…。どこか気になる仔ネコとの出会いから始まるハートフルネコストーリーがここに開幕!


 ◇擬人化されたネコたち◇
擬人化されたネコが当たり前のように人間社会に馴染んでおり、人間からネコという扱いをされてながらも
人と同様に服を着て会話をし、お箸を使ってベーコンエッグを食べ、自炊をし、ケーキ屋で働くさまは猫耳としっぽをつけた女の子と言っても差し支えない。
また従来の動物の猫はチョコレートは食べられないのだが、なんとこの世界のネコはチョコを食べるとこすらもできるのだ。
 更にショコラが授乳をする姿を恥ずかしがる様子があり、能力だけでなく感情面でも人と人と近いと言える
言ってしまえばこの世界のネコが非常に人間と近いといってもいい存在や特質を備えていながらも、人とネコを明確に区別されており
その点が異様な様子として感じられることだろう。

 また、ネコが擬人化されている上でネコが捨てられていたり、試験に合格したネコでなければ自由に外出ができない
制限があったりと闇を感じる部分もある。
これは人間の嘉祥や時雨がネコに対し優しいからこそ成り立っているといえるだろう。

ところでこの世界での人と擬人化されたネコを除き従来の動物(犬とか兎とか)というものを見ることが無かったのだが
その辺りのもどうなっているのだろうか?魚やチョウチョはいるようだが

一方で猫じゃらしで反応し、コネコネや顔スリ、丸まって寝るなど従来の猫として挙動も見せる。
どうやら赤ちゃんネコほど、猫に近い挙動を成長するにしたがって人に近い動きをするようだ。


 ◇ネコたちの日常◇
このアニメは言ってしまえば癒し日常枠であり、女の子のやり取りやかわいらしさがメインなのだが
そうした要素を構築する上での作画はかなり優秀である。
一方で日常系といった立ち位置であり良くも悪くもそれ以上のストーリー性はない。