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【イベントレポート】Salesforce Architects Meetup Osaka #16


テーマ:Well-Architected のアプリケーションライフサイクル管理(ALM)の「リリース管理」

Salesforce Architect Group OSAKA 主催の第16回目のミートアップとなります。
Salesforce Architects のサイトに掲載された Well-Architected Frameworkのうち、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)のパートを紹介しました。

ALMに関連するSalesforce認定資格として、Development Lifecycle and Deployment Architect 資格について紹介(緒方さん)
Well-Architected Frameworkのうち、Adaptable > Resilient > ALMについて紹介と、DevOps Centerのデモ(緒方さん)
ALMに活用できるAppExchangeについて紹介(市川さん)
ALMについて参加者の皆さんの意見を聞くインタビュー形式のディスカッション。リアルタイムアンケートツールのMentimeterを利用(飯田)
の構成としました。

参加者のロールはArch/Devが多いものの、Adminやその他(プリセールスなど)の方もいらっしゃいました。いろんな観点の意見が聞けそうです。
※ 本記事にはインタビュー形式のアンケート結果も掲載しています。記載のコメントの内容はあくまで一つの意見で、正確性は担保致しませんのでご認識ください。

DevOps Center デモ

全般には、DevOps Centerのデモの注目が高かったです。
コード開発するメンバーと、ポイント&クリックで宣言的に設定するメンバーと、それぞれの変更をメタデータで管理するシナリオ。開発、統合、品質検証、ユーザー検証、本番の各ステージにスクラッチ組織やSandbox、本番環境を割り当て。
宣言的設定の場合は、Sandboxでソーストラッキングすることで変更を抽出し、VCS(Github)に登録して管理することができる内容でした。
操作が複雑、とか、コンフリクトした場合はどうなる?とか、まだまだ難しい点はありそうなものの、従来の組織ベースの開発とは違う開発方法の可能性が感じられました。
後半のディスカッションの中で、参加者の皆さんにソース管理やDevOps Center の利用について考えました。ここで紹介しますね。
可能性は感じるものの、準備の必要性を感じた意見も多かったです。

ALMディスカッション

後半のディスカッションではALMについてのみなさんの意見を伺いました。
最初は、普段どのようなリリース方式を行なわれているか。

いかがでしょうか。私自身としてはほぼ想定通りの回答でした。
・変更セットを中心に利用されている方が大半
・本番環境への手動変更も一定必要
・メタデータAPIを利用しているのはDeveloper属性のかたかな。

本番環境を手動で変更する場合もあります。サポートされていないメタデータ型に相当する機能を利用する場合についてもそうです。みなさんの意見をみると、「トラブルの際に急ぎで」など、状況が目に浮かびますね(やっていいかどうか、は別)

最も多く利用されていた変更セット。設定画面から利用できて便利な反面、留意点もあるようです。みなさんが感じる留意点を共有していただきました。どの意見もわかりみが深いですね。

パターン・アンチパターンについて

Well-Architected Framework には、パターン(推奨事項)とアンチパターン(留意事項)として、ポイントが紹介されています。
本文には観点、背景・理由が記載されています。しかし、上から読んでいくには少し記述が長く感じます。
パターン・アンチパターンのセクションは、ポイントが抜粋されており、見つけやすいです。
ただ、アンチパターン=良くない方法、とも一概には言えません。大事なのは、アンチパターンとされる理由やリスクを知って、それに対処していくことかと思います。それを読み解くにはアーキテクトの知見が役に立ちます。

適用する組織の規模、業務の複雑さ、開発・運用チームの体制、順守するガバナンス・コンプライアンス、などなどによって、取るべき手段は違ってよいと思います。 ですので、「アンチパターン」を、やっちゃだめなこと、と短絡してとらえるのではなく。 「なぜアンチパターンなのか」「どのようなリスクがあるのか」を理解して、そのリスクが経済合理的にカバーできているならば、アンチパターンとされる手順であってもその組織にとっては妥当ではないかと考えます。

@hiroki_iida_

イベントサマリ

  • テーマ:Well-Architected のアプリケーションライフサイクル管理(ALM)の「リリース管理」

  • 日時:2024/01/17(水)19:00-21:00、21:00〜懇親会

  • オンライン開催

  • 参加者 69名、アンケート回収 45件、CS平均 4.7点

  • イベントURL

  • アジェンダ

    • コンテンツ① 【緒方】Development Lifecycle and Deployment アーキテクト試験の概要。試験範囲など

    • コンテンツ② 【緒方】アプリケーションライフサイクル管理について、DevOps Center デモ

    • コンテンツ③ 【市川】AppExchange紹介

    • コンテンツ④ 【飯田】ディスカッション(Menti)

おまけ

今回、69名と多くの方に参加していただけました。昨年末にXにポストしていただいた佐伯さんの投稿がきっかけの方も多くいらっしゃいそう。
なにか気づきを得ていただけたなら幸いです。
佐伯さん、ご紹介ありがとうございました!

ただ、AdminやOpsはITとビジネスの横断職なので広く浅いは適性であり、ジェネラルはむしろ専門性です。 広く浅く、を専門性と呼べるぐらい強化する方が肌に合う方は意外に多いように思います。その観点で、アーキテクト視点の切り口で整理された分野を学ぶことは良いと思います。

@yonyonsaeki


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