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『夜明けのすべて』と『パワーズ・オブ・テン』とthe Silent Years

 ずっと観たかった『夜明けのすべて』をようやく映画館で観た。今年に入ってから、2月の京都でのライブまでの間は、傍からみていても分かるくらい怒涛のスケジュールで、おまけに年明けの震災もあって個人的にもかなりのばたつきっぷりだった。気持ちが落ち着くことのないまま、毎週のようにライブをしに遠くの町に行き、そのおかげで気持ちが楽になるような日々だった。なるちゃんの最後をみんなで祝いまくった京都の2日間を終えて、少しお休みの期間に入っているように見えるHomecomingsだけど、その実、4月からの新しい体制に向けてあれこれ準備をしていたり、多分今年出るであろう、新譜のためのデモをそれぞれが作ったり、来週くらいに発表になるちょっとしたサプライズのためのチェック作業やらなんやらでとにかく大忙しだったりするのだ。新譜のデモに関しては、4月の頭にレコード会社のミーティングルームでそれぞれがその成果の音源をお披露目する、というはじめての試みが予定されていて、これがめちゃくちゃ楽しみだったりする。そんな新しいアルバムに向けて、日々インプットとアウトプットをどっちも全開にしているのでなにをしていてもずっと歌詞や曲のことを考えていて、なんとなく観始めた『serial experiments lain』というアニメに感受性が爆発したり『ghostpia』というゲームで泣いたりしている。

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