丁度去年の今頃、パートナーを止めようって話になって、部屋を探そうかって時にガーン発見。

あれから一年延びてしまったけど、ビエラで本当よかった。
僕が部屋を出ると決まって、お互いちょっとひと段落で、あーでもないこーでもないと言いながら、ビエラの髪を切って、猫の散歩した。

ビエラが留守の時は、僕が猫番に帰ってくる感じで、まあ、ゆるくやって行くんだろう。

新しい部屋は、これまで住んだことないくらい賑やかな場所で、森から出て来た僕には、同じ街とは思えない。

オーナーから鍵を貰って、部屋の窓を開けたら空が見えた。
頭の中では、ユーミンの「ルージュの伝言」が流れてる。

バス停でバスが来たと同時に、イタズラに逃げ出した子供を走って追いかけてるアラブ系のお母さんや、カフェの外の席に座って、ずっと喋ってる髭おじさんの軍団、道では学生の子達が、自撮りしながら歩き歌い踊ってる。

変な人いっぱい。

47を目前に、なにか新しい風が吹いてる。
良い流れに乗ってる時は、不安よりもわくわくが優ってる。

人間は、一体いつ年をとるんだろうね。

基地が出来たら次は仕事だ、旅だ。

目に入ってくるもの全て、引っ越した日が一番新鮮。
人生はファンタジーくらいが丁度良い。

まさかこの後、住むのは明日からってことになって、また家に帰ることになるなんて、ビエラに言えない。

Bela Unclecat