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観劇遠征

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京都春秋座、南座、博多座など、歌舞伎と旅のお話。
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記事一覧

四国こんぴら歌舞伎大芝居の思い出

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は5日に初日を迎えました。 おめでとうございます。 幸四郎さん染五郎さん、鴈治郎さん壱太郎さん、雀右衛門さんなどなど。お練りの様子がSNSにアップされて楽しく見ていました。コロナ禍を経て5年ぶりの開催です。町の方はどんなに待っていたことでしょう。本当によかった。 香川県琴平町の金刀比羅宮の門前町にある、現存する日本最古の芝居小屋「旧金毘羅大芝居」は、別名「金丸座(かなまるざ)」と呼ばれます。国の重要文化財です。 歌舞伎界の春の風物詩「四国こん

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ヤマトタケルから大衆演劇まで~今月の余韻

猿之助さんのファンクラブ「Kame Pro Club」から完全解散のメールが届きました。昨年の解散に続き、「完全」が来ると思わなかったので心が少し痛みました。 一つ一つ手放して、今の私は猿之助さんの舞台の思い出とともに生きています。映像は未だに何も見ていません。 思い出は美化されます。思い違いもあると思う。でも、舞台と客席で笑ったり泣いたりした思い出は、生きる支えになっています。 ただただ待っています。 思い出を新たに重ねられる日を待っています。 今月はヤマトタケルを

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大阪へ「桐龍座恋川劇団 」3

大阪への観劇旅3日目。 本来は京都に移動をして南座に行く予定でした。。が、悩んだ結果、大阪に残って恋川劇団を観ることにしました。南座のお席は申し訳ないことをしました。 でも、座長不在で頑張る劇団に私ができることは席を埋めることしかありません。それに奇跡が起きて座長の純さんが復帰するなら立ち合って一緒に喜びたいと思ったからです。 私自身、先月から体調不良が続きました。先月は声が出なくなり、今月はじめは高熱でまた声がカスカスになってしまいました。純さんも高熱が出て、下がった

大阪へ「桐龍座恋川劇団」2

大阪への観劇旅2日目。 朝日劇場で昼夜を楽しみました。偶然にも二代目恋川純座長の長男、桜奨(おうすけ)くんの誕生日公演でした。 大衆演劇を観るようになって驚いたことの一つに「誕生日公演」があります。そのままのとおり役者さんの誕生日のスペシャルな公演のこと。私は大衆演劇のことはわからないので、イベントなどは調べたりせず、まだ自分の行ける日優先です。 今回も日程を先に決めていましたが、嬉しい悲鳴でした。桜奨くんの12才のお誕生日。お芝居も主役級だし、舞踊は個人が2曲とラスト

大阪へ「桐龍座恋川劇団」1

20日から3日間楽しんだ大阪の旅を綴ります。 大衆演劇2daysの後、京都南座で歌舞伎。。という予定でしたが、恋川劇団の座長が休演となったことで私の心に火が点き予定変更。3日目も大阪に留まりました。 二代目恋川純座長が体調不良で休演の情報を道中で知りました。高熱が出たそう。この日から6日間、兄の純弥さんがゲスト出演だったため、急きょ純弥さんが柱となり劇団の皆様総力戦の公演になりました。 兄がいるからホッとして疲れが出てしまったのかと想像してしまう。役者さんが舞台に出られ

観劇旅

大阪に来ています。 観劇の旅をしています。1日目2日目は大衆演劇、3日目は京都に移動して南座に行く予定です。 初日の今日は朝日劇場に行ってきました。10月以来の「桐龍座恋川劇団」です。純弥さんがゲストを務めるということで、弟の二代目恋川純座長との共演を観に来ました。 ですが、純さんが体調不良で休演になり、急きょ純弥さんを柱に劇団の皆様総力戦の公演になりました。 感染症は別として、歌舞伎も幕を閉めるという選択肢が無いので当日の対処でも当たり前に思いがちです。何事もないよ

改めて3月のこと

昨晩、猿之助さんのことを一気に書いたら、私の中の澤瀉屋スイッチが入っていくのを体感しました。 昨日は職場復帰をしました。また少し休んでいました。「ヤマトタケルを観に行くことにしたの」と話すと、「観てなかったの?」とか「なんで」とか「よかったね」とか。歌舞伎好きが多い日だったので盛り上がりました。 仲良しさんが「またうるさくなるねー」と。そうだった。職場では澤瀉屋と言えば私だから(笑)猿之助さんが出演していない月も「出てた?」と思われるほど猿之助さんの話をしていました。皆が

大阪観劇旅 2日目

大阪旅の2日目のお話です。 本当は松竹座で歌舞伎を観ようかと思ったのですが休演日でした。1日目に行った浪速クラブの近くにもう一つ劇場があるのを発見。 なんと目と鼻の先で二つの大衆演劇の公演をしていました。歌舞伎で言うと歌舞伎座と新橋演舞場。初めてなら間違えそうな距離です。 「朝日劇場」では「たつみ演劇BOX」さんが公演中でした。お芝居にも力を入れていて歌舞伎と同じ演目を上演することも多いと聞き、行くことにしました。 お昼からの公演前に少し観光を。劇場まで歩いて行けそう

旅する猿之助さん 岡崎編

猿之助と愉快な仲間たち公演のお陰で初めて訪れた愛知県岡崎市。大河ドラマ「どうする家康」の主人公、徳川家康公の生誕の地。観光客が多いだろうと少し不安でした。すると猿之助ファンの友人が一日一緒に行動してくれることになりました。彼女の観光プランに完全に乗っかるノンストレスな旅の後半。写真で綴ります。 昨晩のうちに名古屋方面に移動し友人宅へ。夜中までのおしゃべりも楽しい。これも猿之助さんのご縁です。 さて、翌日は早朝からスタートです。公演が行われる岡崎市民会館’あおいホール’のま

旅する猿之助さん 京都編

三月の歌舞伎座、南座が千穐楽でした。 おめでとうございます。 歌舞伎座は第一部、南座はAプロを楽しみました。幸四郎さんの悪役、壱太郎さんをはじめ花形の皆様のパワー、これからの歌舞伎がより楽しみになる公演でした。有難うございます。 今月の私は「猿之助と愉快な仲間たち」が心のほとんどでした。公演の感想はayaMAGAで書いてきましたが、20日から一泊で楽しんだ京都~岡崎の旅を写真で綴ります。 アクスタ初心者なので、取り出すのを忘れたり(笑)、良い写真が撮れなかったりしていま

壱太郎さんの勘平に猿之助さんを想う

猿之助と愉快な仲間たち公演の前日は京都を楽しみました。近年の南座「三月花形歌舞伎」がすごく面白そうで、機会があれば観劇したかったからです。 しかも今年の趣向が楽しそう!仮名手本忠臣蔵の五段目六段目を、チームで江戸と上方の型で演じ分けるのです。時間の都合で夜の部のBプロだけを観劇しました。 ちなみに早野勘平を演じる右近さん壱太郎さんの衣装がこんなに違います。 拝見したBプロはチーム上方。壱太郎さんの勘平、千之助くんのおかる、千次郎さんの母おかや。何度か観ている六段目がとて

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猿之助と愉快な仲間たち「岡崎特別公演」

岡崎遠征の続きです。 「ナミダドロップス」大千穐楽の後には舞踊公演がありました。公演と公演の間は、あおいホールが入っている岡崎市民会館の計らいで予約販売の’おぎ乃’のお弁当を楽しみました。まわりに飲食店が少ないことを知り、事前に予約。結果、6人で食べることになりました。 会館がお弁当予約者に会議室を解放してくださったお陰で快適。猿ゆか公演で知り合った皆様と修学旅行のような楽しさ。この背景のわちゃわちゃ感(笑)途中で、Twitterのスペースをしようかと話が出るくらい。東京か

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ナミダドロップス 大千穐楽!

猿之助と愉快な仲間たち第3回公演「ナミダドロップス」 大千穐楽おめでとうございます。 東京~京都~岡崎、約2週間に渡った公演でした。京都春秋座は拝見せず岡崎公演に行ってきました。大千穐楽を見届けたかったからです。カーテンコールで郁治郎さんが泣いていました。そのわけはこれだったかもしれません。 役者さん方にサプライズだったのではないでしょうか。猿之助さんのご挨拶でお客も気づきました。こんなふうに温かい横断幕を見せられたら泣いちゃいますよね。私も隣の友人も泣いてしまいました。

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博多の旅

今年最初の遠征旅のお話。 博多座「新・三国志」は3年ぶりに博多に連れて行ってくれました。疫病禍、また遠征旅ができるのだろうかと漠然と思っていました。 それがだんだんと出かけることができ、とうとう博多に行くこと叶いました。3年ぶりの友人、3年間で仲が深まった友人、新しくできた友人。この3年があったからこそ会えた人々だと思う。街や人に癒された旅を写真で綴ります。 2月中旬に一泊。福岡空港に着くアナウンスだけでこみ上げてくるものがありました。また来ることができたんだな。そんな