西尾維新大辞展に行ってきました。

 友人に誘われ西尾維新大辞展に行ってきました。私と西尾維新との関わりは、高校生の時に「化物語」のアニメが始まり、そのアニメーションの表現力の凄まじさとストーリーの面白さに惹かれ、DVDを買ったり原作本を図書館で借りて呼んだり、と言うものです。大ファンという程でもないですが、空いた時間に西尾維新の本を見つけて、ちょっと暇つぶしに読もうかなと思って読み始めたら止まらなくなって最後まで読んでしまう、という関係です。

 さて、西尾維新大辞展ですが、それはもう物凄い熱量でした。作品ごとに固めて展示されているのではなく、全作品をキーワード事に分けているのです。例えば、(詳しくは忘れてしまったのですが)キーワードが「最強」であれば、各作品の最強キャラの紹介と、そのキャラクターが出来た経緯や、加えて作者がそのキャラをどう思っているのか、など。ひとつのキーワードにこれでもかと情報が詰め込まれているのです。

 西尾維新大辞展で最も特徴的なところは、文字が非常に多い所だと思います。読んだ方はお分かりになると思いますが、西尾維新が書かれる文章は独特です。ぽんぽんぽんと弾むような文章だったり、壮大な言葉遊びだったり、狂言のようだったり。文字たちを追っていくうちに、気づけばその世界観に引きずり込まれてしまいます。本展では、その独特な文章を「展示」しているのです。「西尾維新」という作家の考え方や想いを、恐らくほんの少しだけだとは思いますが、知ることが出来たような気がします。
 
 西尾維新大辞展、本当に良かったです。キャラクターの絵が飾ってあるとかかな〜と考えていた過去の自分を叱りつけたいくらい良い展示会でした。それほどまでの愛と情熱が溢れていました。ファンの「知りたい」がこれでもかと詰め込まれ、また、西尾維新という作家の特徴を掴んだ展示方法がなされ、素晴らしい展示会でした。機会があればぜひ行って、この衝撃を味わって頂きたいです。

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