虫明的2019年シーズン三大事件 #baseballtalk
1)てっぱち200号&村上くん(今季)25号、二人のスターのサヨナラホームラン
⬇️てっぱち200号満塁サヨナラホームランのnote
⬇️村上君サヨナラのnote
若いてっぱちを見て「これは化けるかもしれない」と感じたのは、彼の性格が「ビビリ」ということだった、と宮本元ヘッドコーチは言っています。「仕事でしていく上で、臆病であることは必ずしもマイナスではない。繊細であり続けることが、大胆さにつながる」と。
能力はめちゃくちゃ高いけど、どこか一匹狼で、ちょっと根暗っぽくて、リーダー気質はあまりなさそうで笑。
それがてっぱちの良さだと思います。でも今年は特に、悔しそうにダイヤモンドを回ることが多かった。
スター気質を生まれつき持ってしまったからこその苦悩がきっとあるから、年に一回でも、劇的な勝利に貢献して、笑ってダイヤモンドを回る姿を見せてくれると、ファンとしてはやっぱりとても嬉しい。
一方村上くんは、「ビビリ」というタイプではないと思います。宮本ヘッドコーチも、「いうことをまったく聞かない」と言っていたほど笑。
でももちろん、周囲の期待はめちゃくちゃ大きい。19歳で、そのプレッシャーと戦う日々だったと思います。それはてっぱちと同じ。でも村上くんはきっと「臆病」からではなく「豪快さ」だったり、いい意味での「鈍感力(スルー力?)」を発揮して、この一年を戦い抜き、あの試合でサヨナラホームランを放ったのだと思います。
性格のまったく違う、対照的で、だけど紛れもないスター二人の、それぞれのサヨナラホームランは、とにかくやっぱりピカイチで光っていました。
2)ぐっち、いない。
⬇️死球を受けた日
⬇️コラム
去年一年、登録を抹消されることの一度もなかったぐっちの、開幕3戦目での死球骨折がありました。サンスポの「丸ごとスワローズ」によると、指の骨が見えるくらいの骨折だったみたいです。
一ヶ月半ほどで一度戻ってきますが、調子が上がらないまま再び抹消になり、そのままシーズンを終えることになりました。
「一番好きな選手が、スタメンじゃない」「そもそも一軍にいない」というのは、私にとって初めてのことでした。いつかぐっちが引退間近になると、そういうこともあるのだろうと覚悟はしていましたが、死球による骨折で離脱、というのはあまりに想定外で、ショックな出来事でした。
だけど「そこにいるのは当たり前ではない」という、その「当たり前」の事実に気づくことができたのだなと思っています。
ぐっちがファーストに挑戦したことで、去年ハタケはファーストを守る機会が減り、今年引退した。誰かがそこに立つことで、立てなくなる選手がいるという、その事実に改めて気づきました。
でも、荒木がそこで活躍したり、村上君がファーストで結果を残していくのは、嬉しかった。ぐっちが好きだけど、やっぱりヤクルトというチームが好きなのだな、と。
二軍球場へ行く機会も増えました。うちからはどこも、2時間から2時間半くらいかかるのですが、せっせと通い、そこで怪我からの復活を目指す選手や、若手たちが、必死にバットを振る姿も見ました。それはやっぱり、貴重な機会だったなと思います。
ないは、あるを創造する。と、思っています。きっと選手にとってもそうだと信じていたいです。
3)16連敗の試合、9試合を目の前で見る
⬇️この辺りでまだたった10連敗・・・
⬇️みやさまもとうとうこんなことを言い出す16連敗め・・・
「選手は力を出せる精神状態じゃないと思う。まず一つ勝たないと」
もうちょっと私の精神状態もおかしくなっていて16連敗めは「選手が球場に来てくれればそれだけでいい」みたいなことを言ってますね。末期です。
今noteを読み返していてもあの頃のわけのわからない焦りみたいなものを思い出します。つらい。ちょっと経験したことのない(16連敗の)19日間でした。でも後から振り返るとちょっと笑ってしまう、というのがなんというか、あくまでもエンターテインメントである野球の良さだと思います。
人生で、つらいこと、というのは繰り返し、絶対に起こってきます。で、その時いつも私が呪文みたいに唱えるのが、よしもとばななさんの「ムーンライトシャドウ」の一節です。
「風邪はね。」「今がいちばんつらいんだよ。死ぬよりつらいかもね。でも、これ以上のつらさは多分ないんだよ。その人の限界は変わらないからよ。またくりかえして風邪ひいて、今と同じことがおそってくることはあるかもしんないけど、本人さえしっかりしてれば生涯ね、ない。そういうしくみだから。」
ヤクルトっていうチームは、あらゆる精神修行みたいなものを私たちに課し、試練を与え、もしかすると少し成長させてくれるのかもしれません。もう二度と嫌だけど、16連敗。
でも神宮で見た16連敗中の9試合、ファンの人たちはほんっとにあたたかかったです!
ありがとうございます…! いただいたサポートは、ヤクルトスワローズへのお布施になります! いつも読んでいただき、ありがとうございます!