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コミュニティに所属しない弊害

隣で作業してた女が言ってきた 

「同い年じゃないですか
そんな事ある? 
じゃあ聞いてきた音楽とかも同じですね」

それって会話のパスじゃないですか 
「オレはこういうの好きで聴いてましたよ
どんな音楽好きでした?」
って言えばいいのに 

オレってお前らの事が嫌い過ぎて
コミュニティに所属してないじゃないですか

そういえば同い年の奴と
7年くらい喋ってないなと思った瞬間に
なぜかちょっと緊張してきて 
ソレと同時にアタマの中で浮かんだ
なんの意図もない純粋な答えが

「オレ自分の世代で流行ってた音楽
あんまり好きじゃないんですよね」 
っていうその場を宇宙で1番しらけさせる答え

 時間切れになって口から
「そうですよね」
って答えが出た後にオーケストラの生演奏
によるジョンケージ作曲の
4分33秒が流れた 

全然歯がないうえに中国製の入れ歯でも
使ってんのかっていうくらい
喋る時にパコパコ音がするジジイ 

「年末に日払いの仕事きまったで 
深夜に12時間ご飯炊く仕事」

「何用のご飯ですかソレ?」

「あのーコンビニとかで使われるご飯」

あなた達がコンビニでご飯を食べれるのは
デンタルケースをパコパコいわせてる
底辺労働者ジジイのおかげです

老いと死神

結局若い時っていうのは
無意識のうちに余裕ぶっこいてるんですよ
全員 

なんでかっていうとまだ死神が
見えてないから

まっすぐにこっちに向かってくる死神が
居るっていう噂だけは聞いてる 
でも遠すぎて全く見えてない 
だから人生という獣道を
チンタラと歩いてる オレもそうでした 

だけど30代になってくると
もう死神の姿がはっきりと
見えてくるんですよね 
だから生活がヒリヒリしてしょうがない 

「ちょっと知らない駅で降りて
ウロウロしてみるか」じゃねえんですよ 
だって死神がこっち見てるから 
もうチンタラしてられない 

だから労働からも素早く直帰 
問題はこれから 
もっと年老いて死神が顔面スレスレまで
来た時にどうなるか 

人生を後悔しながら怯えて泣き喚くのか 
それとも希望のある消極的最後に向かうのか

 「死神さんさあ
 オレもう足腰悪いしボケてもきてるし
もう何も覚えられへんねん 
家族は全員死んだし友達も全員死んだ 
子供の頃から見てた有名人も全員死んだ 
もうその鎌でさあ 
さっさとオレの首ぶっ切っちゃってくれよ」

ってなるんでしょうかねえ

善良な市民と教師

どんなコミュニティにおいても
男女関係なくリーダー格の奴って
ちゃんとリーダーみたいな顔してますよね 

逆にザコってちゃんとザコみたいな顔
してるじゃないですか 

だから明日になったらあなたが所属してる
コミュニティのザコに言ってみてください 

「お前ってこのコミュニティにおいて本当に
ザコだよな 
顔もちゃんとザコだし」 

顔面にザコパンチ飛んできますから

全然大丈夫 ザコパンチなんで 

カレンダーの日付に
ザコパンチエクスペリエンスって書きましょう 

日雇い現場に向かう時に
高校の前通るんですけどいつも
ハゲジジイ教師が通行人に向かって挨拶してる 

いつも軽く頭だけ下げてるけど
ソレって半無視じゃないですか?

オレめちゃくちゃ善人なんで 
「ああ今日もあのハゲジジイ教師の事
半無視しちゃったなあ」って
罪悪感に襲われるんですよ 

そもそも何のために無差別に挨拶してんのか  
もし変な事をしそうな
イカ臭えやつらを威嚇する為だけの
挨拶だったとしたらオレに挨拶しないでほしい 

オレほど善良な市民と無職を
掛け持ちしてる奴
なんてなかなかいないんですから

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