ついて行く理由

Instagramをオープンにしてる人って少数派じゃないですか?結構私の周りはみんな鍵ついてるんですよね。SNSなのに閉鎖的にしちゃうなんてもったいない気もしますが、リテラシーの問題なのでその辺は個人の自由だし仕方ないかとも思っちゃいます。

そんなInstagramを鍵アカウントにしてしまう人の理由の上位に上げられるのが見知らぬ人からフォローが来るのが怖いということ。正直、SNSやってたら見知らぬ人から多かれ少なかれ見られる事を覚悟しないといけないので、そうやって言う人はSNSやめてリアルに専念した方が人生きっと上手くいきます。私が保証する。

私にももちろん知らない人からフォローが来るわけで、「この人誰なんだ?」って勘ぐって色んな人にリアルで聞きまくってます。知り合いなら面白いし、知り合いじゃなくてもお前誰やねんってなって面白いので、なるべく特定する努力をしています。

でもやっぱり知らない人だってなった時、どうしてこの人は私にフォローをくれたんだろうと考えるわけです。そういう人って大抵外国人。私はInstagramの名前を中国語のピンインにしているので、中国文化圏の方からよくフォローを頂きます。でも私ちゃんと喋れるわけじゃないからごめんなさいという気持ちでフォローを返さず、数日後フォローが外れてることもしばしば。だってちゃんと喋れる自信ないんだもん。

で、どうしてだろうってなった時に、そもそもInstagramにフォローなんて機能があるのは何故かというところまで遡ってしまいました。フォローという機能は、他の人の日常を覗き見する行為と同じことで、それをしてなんで楽しいんだ?という感じです。

フォローは、直訳すると「着いて行く」みたいな意味があった気がします。でもInstagramにおいて、そうやって着いていきたいな〜って思うのは、私のようなパンピー(死語)じゃないはずです。Instagramですから、カッコイイ人だとか、かわいい人の方が圧倒的に写真見てて楽しいでしょう。
そんな謎を抱えていた時のことです。

ある日、私の好きな歌手がいわゆるパンピーに返信をしていました。その歌手は台湾人で、ストーリーの中に写っていた人ももちろん台湾人。ふと気になってそのストーリーに上がっている人のアカウントを見に行ったんです。

オープンなアカウントで、顔もガッツリ出てました。しかも、楽しそうな自撮り写真。さすが外国。

なんでもない写真のはずなのに、気がついたら私は、私と同じような日常が他の国の誰かにもあることが嬉しくて、どんどん投稿を遡っていました。「台湾ってこんなレストランがあるんだ!」とか、「美人な友達がいて楽しそうに笑ってるな〜」とか。そこには私が想像していた羨望とかはなくて、ただ単純に、自分じゃない人を見て楽しんでいる自分がいました

フォローをしてきた人が全員そういう目的を持っているかは分かりません。でも私が思うに、自分の知らない世界を、自分と同じ目線で見せてくれる機能をInstagramに求めてるのかなぁと思いました。自分がいかにちっぽけで、狭い世界で生きているのかが、Instagramの投稿からわかってしまう。そんな時代に私たちは生きています。そういう活用の仕方をしている人は、なんて賢いのかと思います。

だから私は自信を持っておすすめします。名付けて、パンピー世界旅行。なんちゃって。

レッツ!クマ囲みライフ!