例のごとく私が大好きなアイドルいるじゃないですか。えっ？知らない？じゃあお姉さんと一緒に呼んでみよう！せーの！

Sports!Music!Assemble!People!

略してSMAP〜!

はい呼べましたね。この人たちに関しては私の固定noteを読んでもらえれば愛が伝わるかと思います。

SMAPの楽曲の中に『がんばりましょう』という曲があるのは、あまりにも有名です。しかし、ちゃんと歌詞を読んだことない人も多いんじゃないかとも思います。
どうせ応援歌じゃない？とか考えてるそこのYou！3分くらい付き合っちゃいな。

まずは、ココから歌詞を読んでみて欲しいと思います。著作権的に歌詞を載せるのはアウトなのでリンクから飛んでください。

読んでみて気がついたと思います。

がんばりましょう なのに、全然頑張ってなくない？

そう、『がんばりましょう』に出てくる人、みんな頑張ってないのです。なんならがんばりましょうって言われてもふざけんなと一蹴されそうな人のことを歌ってます。

そもそも｢頑張れ｣と言うのは無茶な話なんですよね。だってなにかをやる時って必ずエンジンフル稼働させませんか？？もしそうじゃなかったとしても、そいつにただ｢頑張れ｣って言ったところで届かないし、私のようにいつでも全力頑張るおにゃのこに言ったって｢もうやってるんだよ！｣と怒られること間違いなしです。｢頑張れ｣っていう言葉は、言ってる本人のエゴでしかないわけです。

では、この曲をちゃんと聞いてみましょう。イントロでつよぽんが｢あ〜....｣ってため息ついちゃってるんです。これは音源の仕様としてなので、CDには必ず入ってます。マジで頑張りたくない人のため息が出ちゃってる。これはリアル。

1番を見てみると、かなり冴えない人が描かれています。ここでのゴールというのは、おそらく就職や就学の話で、それこそ文字通り｢頑張って｣掴み取ったはずのゴールなのです。でもその嬉しさがすぎてしまえば、あとは変わらない日常を過ごす。現在大学2年生になった私も、それをひしひしと感じています。

そして、サビで言われる｢がんばりましょう｣。それは決して応援ではないことが、2番からわかります。

2番では、偉い人も人間であるというようなことが歌われています。きっと偉い人は、ノウハウだけじゃなくて、それなりにツキだったり運だったりを持っていたんだと。そしてそのツキはいつか自分にも回ってくるようになっているとも。
それを、みんな転べばそれなりに痛いよね！って表現することで、｢人間は平等なのかもしれない｣と思わせるところが痺れちゃいます。

そして、文字通り｢頑張った｣から今がある人に、また頑張ればなんかあるんじゃないかな、と思わせる最大のポイントは2番のサビにあります。ゴールはわからないけどとりあえず今を生きていければ幸せに出会えるんじゃないかという、他力本願的なサビです。でも、それがなんかいいなって私は思います。
努力が結果に結びつくことがそんなに多くないのは想像に易しいです。それは当たり前のことで、努力した結果が見える場面が少ないからなのです。試験勉強はやっていて結果がわかるから、努力が見えやすい。でも仕事や人間関係は、どんなに頑張っていても結果が見えることがあまりない。だから、努力しにくいし、なんとなく頑張れないみたいなことが起きちゃうんですよね。
でもそれはみんな同じで、自分ばかりが苦労してるわけじゃないようだぞ？というのは案外見えません。隣の芝はどうやったって青い！全部刈ったろか？みたいなことばかり考えてしまいます。特に努力している分野なら、その思いもひとしおでしょう。
努力の形が人それぞれなだけで、あなたが知らない苦労をその人もしていること、そして、そうじゃないのに上手くいっている人は、ただ運が良かっただけなんだと、この歌では歌っています。

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ここまでで、この歌詞に出てくる人が頑張っていないというか、頑張れない人を指しているのはわかっていただけたかと思います。では、｢がんばりましょう｣という言葉は、不適切なんじゃないか？とも思っていることでしょう。そう、｢がんばりましょう｣とは、応援じゃなくて慰めなのです。なんとなく今をやっていけば、きっとまたいいことあるよ！みたいな。日本語には、英語で言うところのGood luck!みたいな言葉がないので、｢がんばりましょう｣って言うしかないのです。

つまり、『がんばりましょう』は応援歌ではありません。タイトル詐欺だ！

でも、これくらいの気の抜き方が、現代では必要じゃないかとも思います。自粛ムードに疲れきって、きっと世の中を恨んでいる人も多いはずです。
今を少しずつ重ねれば、2週間過ごすことも夢じゃないし、もし無理ならとりあえず今日をなんとかしようかなっていう気の抜き方が大事ではないでしょうか。

まさに今が正念場。みんなでがんばりましょう！

（画像はニコさんからお借りしました。ありがとうございます。）