パジャマでピロートーク!?ごとうゆりかを語る会−−「夢遊っ子の夢。」座談会【前編】

若い女性を中心に人気を集め、広告や雑誌、舞台、衣裳デザインなど多様な作品を手掛けるごとうゆりか。
彼女の自身初となる個展「『夢遊っ子の夢。』僕のアンニュイvol.わんっ」が8月12日から開催されます。
個展では、彼女は会場で絵を描き続け、夜はほぼ毎日ゲストを呼んでイベントを開催。「本当に個展なのか?」と聞きたくなるユニークすぎる個展と彼女自身について、個展にゲストとして参加する根本宗子、小南泰葉、有馬和樹の3名を交えてひも解いていきます。

−− みなさんが顔を合わせるのは初めてですか?

根本宗子(以下、根本) 泰葉ちゃんと初めましてだ。

有馬和樹(以下、有馬) うん。

小南泰葉(以下、小南) 私だけ初めましてが多いですね。よろしくお願いします。

有馬 よろしくー。

根本 よろしくお願いします。

有馬 ちなみに今日はどうしてパジャマなの?

ごとうゆりか(以下、ごとう) 私の個展のタイトルが「夢遊っ子の夢」で、夢遊をテーマにしてるんです。パジャマのまま歩いちゃうみたいな夢の中で遊んでるイメージで、私自身創作している時もそんな感じで。この対談もパジャマがいいなと思って提案しました。

ごとうゆりか

画家・イラストレーター・アートディレクター・ファッションデザイナー・スタイリストetc..
多摩美術大学グラフィック学科卒業。2016年装苑ニューカマーに選出され、六本木ヒルズ森美術館セーラームーン展ヴィジュアルイラスト、テレビ朝日「夢眠ねむと根本宗子のねむねも」出演、でんぱ組.inc相沢梨紗イベント参加、大森靖子LIVEグッズ、きゃりーぱみゅぱみゅ振袖イラスト、高島屋、その他広告・雑誌・衣裳デザイン・店内内装デザインなど絵を拠点にマルチに活躍中。

有馬 こんな格好で大丈夫かな? 完全にドラえもんだけど。

左から小南泰葉、有馬和樹、ごとうゆりか、根本宗子

−− 一人だけものすごく映えてますね。

有馬 それ浮いてるって言うんじゃない?

ごとう ちなみに個展のドレスコードもパジャマです。

有馬 え、お客さんもパジャマってこと?

ごとう はい。そんな気分のドレスコードです。

有馬 すごいな……。


■「顔を白く塗られたりピエロみたいな格好させられて、髪の毛もくりんくりんにされました」

−− ごとうさんとはどうやって出会ったんですか?

有馬 僕は以前ねもしゅー(根本宗子)の舞台に出演したことがあって、ポスター撮影とかにも駆り出されたんですけど、そこで撮影を担当してたのがごとうさんで。自分たちのバンドだと衣装とか準備しないんだけど、その時は言われるがまま顔を白く塗られたりピエロみたいな格好させられて、髪の毛もくりんくりんにされました。元からくりんくりんですけど。

有馬和樹

「おとぎ話」ボーカル。2000年に有馬とベースみたいな顔の風間が出会いバンドおとぎ話を結成。旅の途中、右手にBOSSのエフェクターを持って佇んでた牛尾と、りんごの星で野球帽をかぶった前越が仲間入り。これまでに6枚のアルバム&モアを発表。独自の表現と音楽の可能性を追求するストレンジなスタイルに、心酔するおとぎヘッズ増殖中。


根本 「ファンファーレサーカス」という舞台で、ゆりかちゃんのイメージとぴったりだったのでチラシとかポスターとかビジュアルを全部お願いしてたんです。

有馬 その時は仲良くなろうとかは全然しなかったんだけど、あまり他では見ないような絵を描いてる人だから、おもしろい人なんだろうなと感じてました。ポスター以外にも、ステージに設営する絵とかパンフレットの絵まで描いてて、誰よりもオーラを発してましたね。

根本 すごい大変だったと思います。イラストの他にも衣装のスタイリングとかメイクの指示とか、一人で何役もこなしてもらってましたから。

有馬 完全に舞台を影で操ってました。

−− 有馬さんの印象はどうでしたか?

ごとう すごく腰の低い方でした。あと、おばあちゃんだなって思いました。

根本 会っていきなり有馬おばあちゃんって呼んでましたね(笑)。

小南 おじいちゃんではないんだ?

有馬 おじいちゃんっぽさがないみたい。髪型的にもおばあちゃんだし。

ごとう クリエイターって母性がありませんか? 何かを産むという行為をする人たちなので。それで有馬さんも母性的な方だなと。あと、撮影の時に同じにおいがするねって言われたのを覚えています。

有馬 同じにおいしました。

ごとう わたしもそう思ってたのでビックリしました。

有馬 創作物は全然違うけど、なんとなく外枠が同じだなって。


■「突然TwitterでDMがきたんです。『ねもちゃんの言葉、なんか気になる』っていうすごく怪しいDMが(笑)」

−− 根本さんはいかがですか?

根本 私とゆりかちゃんは共通の知人がいて、会ったことはないけど存在だけは知ってるという時期があって、その時にゆりかちゃんから突然TwitterでDMがきたんです。「ねもちゃんの言葉、なんか気になる」っていうすごく怪しいDMが(笑)。

根本宗子

劇作家、演出家、役者。
1989年東京都出身、19歳で劇団月刊「根本宗子」旗揚げ。劇団公演ではすべての作品の作、演出を手掛け、女優としても外部作品にも多数出演。
最近ではWEBドラマ「女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。」、ショートムービー「Heavy Shabby Girl」の脚本を手がけ、短編映画「ねもしすたぁ」では脚本・監督・出演と、演劇以外でも精力的に活動中。

ごとう 私は大森靖子さんのグッズのデザインをやらせていただいていて、ねもちゃんは大森さんと一緒に舞台をやっていたことがあって、大森さんが共通の知人だったんです。

根本 大森さんのグッズを作ってる人、でんぱ組の相沢梨紗ちゃんとコラボやってる人という認識で、知ってはいたんですけど、あの突然のDMは驚きました。

ごとう 大森さんがねもちゃんのツイートをリツイートしてて、そのツイートの言葉が妙に気になったんです。それで「気になります」とDMを。

根本 最初は超やばい人だなって思いました。しかも「気になります」って送ってきた5秒後くらいに「あ、でも迷惑だったら返信いらないです」って。

ごとう さすがに急すぎたと反省しました(笑)。

根本 でも普通に嬉しかったので、ご飯食べましょうということになって、ゆりかちゃんに指定されたご飯屋さんに行って初めて会いました。

ごとう 生牡蠣屋さんでね。

根本 それで半年後くらいにファンファーレサーカスをやるのが決まってたので、そのビジュアルをぜひお願いしたいですと伝えて、初めてお仕事をしたんです。

−− 初めて会った時の印象は?

ごとう ねもちゃん全然喋らないんですよ。劇とか映像関係の仕事を見てるとしゃべる印象だったんですけど、徹底して聞く姿勢でした。こっちがしゃべらざるを得ない空気を作るのがうまいというか、内面を引き出すのがうまい方だなと。

根本 インタビューしていただく場だともちろんしゃべるんですけど、普段はあまりしゃべらないですね。だから本を書いてるかもしれません。


■「ゆりんってネジが外れたようにカタカタしゃべり続けるんです」

−− 小南さんとごとうさんの出会いは?

小南 最初にゆりんのことを知ったのは、私がある番組に出る時にスタイリストさんが「泰葉ちゃん絶対好きだよ」ってボシュプルメットというブランドを紹介してくれて、そのデザイナーがゆりんだったんです。

小南泰葉

デビュー以降、数々のチャートを賑わし、最近では、LiSAへの楽曲提供でも話題のシンガー・ソングライター。
昨年12月に待望の2ndフルアルバム「僕を救ってくれなかった君へ」をリリースし、
「救済ツアー 2016」「共鳴ツアー 2016」と題した全国10箇所のツアーを敢行するなど、
精力的に活動中。
近年は音楽のみならず絵を通しても自己表現を始め、10月に自身初の個展ライブの開催が決定している。

−− どんな服だったんですか?

小南 動物が描かれた服だったんですけど、かわいらしい動物のなかに骨が見えていたりとか。私、そういうのがすごく好きなんです。森のなかで轢き殺されてしまった動物を写真集とかあるじゃないですか。

−− ありますね。骨になるまでの経過が撮られてたりとか。

小南 そういう写真集とかがすごく好きで、生き物の命がちゃんとあることと、それが消えていくまでの暗いイメージを感じられる。ゆりんの服も、そういうイメージとぴったり重なって、すぐ好きになりました。

−− 小南さんのグッズも担当されてましたね。

小南 一昨年くらいに「縁」っていうテーマを自分の中で掲げてたんですけど、その時にゆりんと出会って、自分の交流をすごく広めてくれたんです。ひきこもりな私を外に連れだしてくれて、自分の人脈とか世界がすごく広がった。それで次の自分のツアーのグッズは絶対ゆりんにお願いしたいと思って、「らせんの糸ツアー2015」の時に担当してもらいました。

−− 実際に会ったごとうさんはどんな人でしたか?

小南 服だけを知ってた時は、こんな私でもおしゃれしていいんだって思わせてくれた魔法使いみたいな存在だったんですけど、その後ゆりんと会って感じたのは、この人ポンコツかな?って。ゆりんってネジが外れたようにカタカタしゃべり続けるんです(笑)。

一同 (笑)。

小南 伝えたいことがたくさんあってあふれちゃってるのか、壊れた人形みたいになってる時があって。かわいいんですけどね。あと、生牡蠣とチーズ以外を食べてるとこを見たことがない。

ごとう あとアイスも。

−− 自覚があるんですね(笑)。

ごとう 一つ好きだなと思うものがあると、どうしてこれが好きなのか気になってしまって、嫌いになるか飽きるまでずっと研究しています。それが多分絵にも出てるのかなと思います。


<後編につづく>


【個展情報】 
ごとうゆりか個展 「夢遊っ子の夢。」僕のアンニュイvol.わんっ
■日時:2016年08月12日(金)~17日(水)12:00~18:00 ※木曜日休廊 
■場所:新宿眼科画廊 スペースM、S、E
■ごとうゆりか個展期間中イベント

8月12日(金)18:00~
トークショー〔ゲスト〕れもんらいふ代表:千原徹也様 & 作詞家、作曲家、ex.ふぇのたす:ヤマモトショウ

8月13日(土)18:00~
トークショー〔ゲスト〕新宿眼科画廊ディレクター たなかちえこ〔スペシャルゲスト〕ごとうゆりか愛猫アンニュイ(憂鬱♀)

8月14日(日)~16日(火)
「私はわたしに生きる魔法をかけたい。」
〔原案〕ごとうゆりか
〔作・演出〕根本宗子
〔出演〕長井短

〔日程〕
14(日)19:30 / トークゲスト:小南泰葉
15(月)19:30 / トークゲスト:有馬和樹(おとぎ話)
16(火)19:30 / トークゲスト:長井短

チケット等、詳細はこちら
http://www.gankagarou.com/sche/2016/201608gotouyurika.html

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

6

music&art

『ねむいねむいね』