あつむ

大学でマス・コミュニケーションを学び、「選曲・音響効果」という映像作品に音楽や効果音を…

あつむ

大学でマス・コミュニケーションを学び、「選曲・音響効果」という映像作品に音楽や効果音をつける専門職に就く。 夢みていた仕事でやり甲斐もあったが、徹夜や才能など厳しい世界に6年で挫折を経験する。 ブランクを経て今「選曲の経験を活かし誰かの人生を豊かにする活動」をしたいと考えている。

最近の記事

母に贈りたい歌

宇多田ヒカル 『 花束を君に 』 今年の母の日。 なぜかこの歌が浮かんできて、 繰り返し脳内再生していました。 「どんな言葉並べても 真実にはならないから」 「君を讃えるには足りないから」 「花束を贈ろう」 という歌詞が、母への歌としてしっくりきたのです。 いま自分が人として人生を歩んでいられる その礎を整えてくれたのは、 どう考えても母だと思います。 なにもかもわからない、宇宙から来たような赤ちゃんに、 人として生きていける道筋をつけてあげる… 私の母のみならず、世

    • 究極の"お天気BGM"とは?

      Steve Barakatt 『 You & Me 』 音響効果員をしていた頃、よく「お天気BGMの選曲」 という仕事がありました。 お天気BGMとは、天気予報のバックに流れる音楽のこと。 働いていた会社は、生放送のニュース番組を多く担当していたので、 番組テーマ曲やスタジオBGMなどを副調整室から生で流す という仕事がよくあり、 その中で天気予報コーナーのBGMを選曲して流す という機会も多かったのです。 天気予報のBGMなので、選ぶ基準は、 喋りを邪魔しない、聴い

      • お別れのときに

        藤井 風 『 満ちてゆく 』 お世話になった方が亡くなった。 50代の私から「おばあちゃん」と呼ばれるのは心外かもしれないけど、 「おばあちゃん」と呼びたくなるような 深い愛情と包容力のある方だった。 子ども食堂などの社会福祉活動に 精力的に取り組まれていて、 その湧き出るバイタリティーに、 私もいい刺激をたくさん頂いた。 そんなに深い話をしたわけではないのだけど 離婚を経験されたりと、 人生の苦難も経験してきた方だったと思う。 遺影の笑顔がとても素敵で お別れの実感

        • もっと暮らしに音楽を💗-2

          音楽を仕事にするまで 大学では「テレビ制作」という授業があり、映像作品を自分たちで1から作る実習をしました。わたしは音楽担当を買って出て、初めて映像に 自分が選んだ曲をつける経験をしましたが、 その楽しさに心底ハマってしまいました。 曲によって全く印象が変わる映像。 映像と結びつくことでより強いパワーで響いてくる音楽。 その音楽を探ったり考えたりする時間は、心臓がドクドクして ひたすらワクワクして、わたしはいつまでもその作業に没頭することができました。 ある時、「こうい

        母に贈りたい歌

          もっと暮らしに音楽を💓-1

          音楽とわたし 音楽が好きです! といっても広く浅く、流行りものを聴いたりするだけの、ごくありふれたリスナーで。マニアックに詳しかったり、深く追求したりしているわけでは、全くないです。 でも音楽が持つ力には、なぜか全幅の信頼があって、 「音楽って素晴らしい!」と声を大にして言える自信が、わたしの根っこにずっとあり、そのことを思うといつでもワクワクします。 振り返ると、音楽の力に初めて触れた衝撃は、映画音楽からでした。 覚えているのは、小学生のとき映画館で観た長編アニメ「銀河

          もっと暮らしに音楽を💓-1