名曲696 「星間飛行」【ランカ・リー=中島愛】[マクロスF]

ーー☆キラッ☆ーー

【星間飛行】

 20代、30代の方が青春時代に見ていたアニメというと、2000年代後半になるだろうか。この時期はアニメ黄金期といわれるらしい。ハルヒやけいおんなどのインパクトのある作品が多かったようだ。それは多くの人の記憶に残っている……。うーむ限界が。

 さっきから他人事のようで申し訳ない。私は同世代の人間となかなかアニメの話が合わないことが多い。何しろ中学生からほとんどリアルタイムでのアニメを見なかったのだ。逆に珍しいタイプだと思う。当時はニコニコ動画が全盛期で、ネットで盛り上がる人も多かったはず。私はニコニコを見てはいたけれどもアニメは専門外だった。美少女やら萌え系のキャラが苦手だったのだ。

 いまでこそスタンダードな立ち位置ではあるが、当時のヲタク(死語かなあ)の扱いはひどいもので、まあ何かと気持ち悪がられたものだった。私も非難する側の人間で、自分もそうならないようにと律していたのである。でもねえ、人はみな何かしらのオタクなのよ。そう考えていくうちにいまの音楽オタクな自分を振り返って軽く後悔をしている。昔AKBオタクの友人が数人いましてねえ、そいつらの人格否定をしたっけなあ。若気の至り。

 おっと脱線してしまった。その当時に流行っていたアニメのひとつがこの「マクロスF」。同世代以上なら見ていた人も多いと思う。私は知らなかったが曲だけは知っていた。

 なぜかというと松本隆の影響である。作詞がその人なのだ。日本有数の作詞家にほれ込んだ時期があって、その作品集の中にこの曲が収録されており、気にいったという経緯。メロディー、タイトル、歌詞がどれも素晴らしいものだったのだ。思わずあなたに急降下したくなるほどだったのよ。

 歌詞のストーリー性がなかなかにいい。そもそも星間飛行なんていうタイトルがオシャレ。ありそうでなかった言葉の組み合わせだ。これがセンスというもの。本当だったら歌詞を載せたかったのだが泣く泣くカット。気になる方は調べてみて星間飛行してみてほしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?