名曲899 「ルビーの指環」【寺尾聰】

ーー衝撃を受けた史上最高級の邦楽ーー

【Ruby No Yubiwa】

Ruby No Yubiwa - YouTube

 この曲はもう何と言い表したらいいのだろうか。シティポップにハマる遥か前、小学生の頃にテレビの歌番組で知ったのだが、当時の衝撃は凄まじいものがあった。いかにも古い曲なのになんて落ち着いていいメロディーなのだと。大ヒット曲だとわかり、以降も度々テレビで過去の映像を見ることができたのだが、本格的にのめり込むまでは至らなかった。当時の思い出を中心に。

 まだYouTbeがなかった時代で、いまのようにすぐ気軽に聴けなかったので、テレビで流れるのを待つよりなかった。いつもなら親になんてアーティストなのか聞いてみたり、CDを買ったり借りたりしていたのだが、この時ばかりはそうもいかなかった。あまりにダンディーで渋いその存在に気恥ずかしくなってしまったのである。誤解のないように追記すると、私が寺尾聰を好きだと人に言えなかったのだ。好きだと知られるのが恥ずかしかったのである。そうして寺尾聰(あきらって読めなかったんだよなあ)の名前も忘れてしまった時期もあった。

 よってテレビで流れたらこっそりと楽しむに留まる学生時代であったのだが、社会人になってそういう枷がなくなり、いいものを素直にストレートに向き合った結果、好きが大爆発して現在では私の中でレジェンド的存在にまで登り詰めた。YouTubeで定期的に聴く曲のひとつである。

 声を大にして言いたい主張がある。それは歳を重ねたいまの寺尾聰が歌うルビーの指環が絶品なのである。

寺尾聰/ルビーの指環 [stereo] - YouTube

新 | ルビーの指环 寺尾聰AKIRA TERAO第58回NHK紅白歌合戦 | 2017 - YouTube

 全盛期を更新し続けているのだ。先日もシティポップの番組を見た際に歌っていたのだが、まあ~うまい。母も同意見で、間違いなくいまのほうがうまい。表現力、声質に磨きがかかっている。何より楽しそうではないか。

 今後も間違いなく邦楽史に残るであろう。ベストテンの12週連続1位というのも快挙だが、まあ納得だなと。本当に本当に衝撃だったなあ。

 

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