見出し画像

名曲23 「ほっとけないよ」【楠瀬誠志郎】

ーーこの曲が埋もれてしまうほど90年代のレベルは高かったーー

【ほっとけないよ】


ある時偶然出会うことが多い。それが名曲だ。ほっとけないよもそうだった。

もういつの頃からか忘れてしまったのだが、確かトータルテンボスの2人が車の中で気持ちよさげにサビを熱唱している映像を見たのだ。「ほっとけないよぉ~」と。

また別の日。仕事中に有線放送でまたサビのフレーズを耳にしたのだ。やはり「ほっとけないよぉ~」と。

ほっとけないよはサビの中毒性もひとつの人気要素である。その2つの出来事があってから「ほっとけないよ」というセリフ、文字を触れただけでそのサビを歌いそうになってしまう。

曲が有名であるが、歌っている人は知らないという人も多そうだ。楠瀬誠志郎は伸びやかな歌声が特徴的。聴き心地のよさは多くの有名歌手に引けを取らない。

しかしなぜマイナーな存在に終わってしまったのか。それは時代が悪かったといえるだろう。当時は楠瀬以外にも強い歌手が多かった。90年代はそれこそ大事マンブラザーズバンドやKANのように飛び抜けて売れないと認知されなかったのだ。そういう意味で楠瀬はもうひと伸び足りず地味だった。

しかし時は令和。こうしていまも曲を聴いている若者もいる。名曲は色あせない。この曲が好きなのはいかにも90年代らしい作品だからである。当時の時代に思いを馳せ、こんな楠瀬みたいなおじさんソンガーもいたんだなあとしみじみするのである。

【今日の名歌詞】

悲劇の後はほら 微笑みがいい すぐに思い出して 取り戻して
素顔のままの いつもの君・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?