ーー90年代を代表する伝説の神曲。万人受けとはこのことをいうーー

【ハローアゲイン】

マイラバは一発屋といわれがちだが実は違うということを世間にアピールしたい。だがそのためには大きく打ちあがった特大の一発から紹介するべきだろう。この曲はちょっとやそっとの名曲ではない。90年代を代表する最高傑作だ。

ハローアゲインは90年代名曲集というオムニバスには必ず入る。この曲名を目にしてパッとメロディーが浮かんだあなたは握手。意外と曲名だけではわからない人が多い。そして最近の学生はサビすら聞いたことがないという現象も起こり始めている。由々しき事態だ。

それはマイラバがもうほとんど現代で活躍していない要因もあるだろうか。ボーカルのAKKOは決して歌がうまいわけではない。むしろかなり下手である。後年になって出されたリバイバルアルバムは正直厳しいものがあった。

だが当時、その透き通る声は多くの人を惹きつけた。未だにこの曲を超える名曲は数えるほどしかないだろう。私は多くの人間とカラオケに行ったが、ほとんどこの曲を歌っていた。それは普及の意味もあったのだ。

同世代、年下の人が曲を聴いて「いいね」とほぼ毎回讃えてくれた。それは私がAKKOのような透き通る美声でないのにも関わらずである。いかにメロディーが秀逸であるかわかるだろう。特に盛り上がるのは｛雨は やがて あがっていた｝からの大サビである。思わず全員が立ち上がる。

ちなみにこの曲は多くの歌のうまいアーティストがカバーした。しかしどれも二番煎じどころかノイズ、悪く言えば駄作であった。AKKＯよりも歌がうまい自分のほうが、というわけでカバーしたわけではないだろうが、本家にはかなわないのである。

｛記憶の中で ずっと二人は 生きて行ける｝

この詞は後世に残したい。なぜか。皆あの名曲が思い浮かぶからだ。マイラバという存在も、記憶の中で生き続ける。

【今日の名歌詞】

記憶の中で ずっと二人は 生きて行ける