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名曲96 「恋しさとせつなさと心強さと」【篠原涼子with t.komuro】[ストリートファイターⅡ]

ーー盛り上がるのに切ない私好みの神曲ーー

【恋しさとせつなさと心強さと LIVE版】

90年代を象徴する曲は数多くある。その曲が90年代の顔になり、その時代の曲のサウンドの顔にもなる。1994年は20曲近くミリオンヒットが出た年。その中でもひと際存在感を放っているのがこの曲だ。

いとし~さとーせつなさとー心強ーさと~

このフレーズである。もはや社会現象、いや今に至るまで永遠に残るであろう神キャッチコピーだ。殿堂入り。もう何度こすられ続けてきただろうか。余談だが私はベタに「いとしさとせつなさと糸井重里」が好き。

名曲の定義は口ずさめるような印象的なフレーズがあること。最近流行している「うっせえわ」もそのタイトルの通り覚えやすいフレーズがある。ではそういう界隈で歴代上位は何かを探してみると、まあこれは入るだろう。

{恋しさとせつなさと心強さと いつも感じている あなたへと向って あやまちは おそれずに 進むあなたを 涙は見せないで 見つめていたいよ}

{悲しくて 泣きたくて 叫びたくても あなたを 信じてる 言葉にできない あやまちは おそれずに 進むあなたを 涙は見せないで 信じていたいよ}

サビの歌詞は1番2番ともに普通くらいの出来ではあるが、真骨頂はサウンド、曲である。演歌のようなゆったりしたリズムと長いサビなのに、そう感じさせないアップテンポさが秀逸だ。出だしでサビから始まるのもいい要素。人々を惹きつける上で大事なことだが、人の第一印象は最初の数秒で決まるといわれているし、やはりセールスポイントといった感がある。

篠原涼子は今でこそ大物女優だが、リリース当時の立ち位置はちょっと系統が違っていたようだ。バラエティー番組でいじられたりヨゴレた仕事もしていたという。私はその頃の時代を知らないので信じられないのだが、この曲を皮切りに変わっていったのだろうか。少し調べて当時のセクハラさせられているシーンを見てみたが、まあ不快であった。

今後そのような形で転身する人は多くいるだろうが、この曲を超える一大ムーブメントが起こるかは難しい。もし現れたとしてもパイオニアとして語り継がれるであろう。ちなみに後世に名を残す名曲となった、サウンドの立役者については後々取り上げたい。

【今日の名歌詞】

恋しさとせつなさと心強さと



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