名曲951 「ツァラトゥストラはかく語りき」【リヒアルト・シュトラウス】

ーーカタカナの暴力--

【R.シュトラウス: 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」:冒頭[ナクソス・クラシック・キュレーション #リクエスト]】

R.シュトラウス: 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」:冒頭[ナクソス・クラシック・キュレーション #リクエスト] - YouTube

 『ツァラトゥストラはかく語りき』のタイトルが好きだ。「かく語りき」の中二病感が、子ども時代の私をなんとなく引きつけたのである。「こう語った」という意味だと思うのだが、文末をiの段で終えているのが上品を通り越して崇高とさえも思えたのである。

ツァラトゥストラはかく語りき  Also sprach Zarathustra アンドレ・プレヴィン(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - YouTube

 ちなみにフルは35分ほどある。私が好きなのは冒頭の約2分くらいのところだ。この世紀の大発明を思わせる表現力は圧倒的。天から降り注ぐ光が勝手に目に浮かぶ。結果的に歌詞がないのがまたいい作用を生んだ。陳腐なものに成り下がらなかったからである。各々の壮大な次元を思い浮かべていける。

 しかし未だにタイトルが言いにくい。なんか日本人の舌に合っていない感じだ。時折間違えて言いそうになるので、「かく語りき」だけでいいだろうか。そこが割と個人的に主なのだ。いずれ私も何か作品を書く際に「かく語りき」を使ってみたいなと思う。まだまだ心はお子ちゃまである。

 


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