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機材紹介Vol.5 Mayones Regius 6M Core T-GRA-G

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遂に海外ハイエンドに手を出してしまいました… 2017年1月17日渋谷にて購入。
スルーネックによる奇跡のプレイアビリティに、マホガニーの低音と豊かな倍音が合わさった至極の一本です。

■思出話

Mayonesはポーランドのメーカーで、ジェントやラウド系のイメージが強いかと思います。
自分はMayonesのベースのモダンなシェイプや木材の使い方に魅かれたのが沼への第一歩だったのですが、調べているうちにギターも自分が未所持のソリッドの2ハムがメインということを知り、いつか手に取ってみたいと密かに思ってたんですよね。
そして数年後、そこには当時日本に2本(大爆笑)だけ入荷した新作Regius Coreの宣伝を発見し、思わず渋谷グランディ&ジャングルへ向かう僕氏の姿が。

直後、人生初の負債を抱えるのであった…

■スペック

ボディ:フレイムメイプルアーチトップ & マホガニーバック
構造:スルーネックボディ
ネック:11ピース メイプル-マホガニー-ウェンジ-Amazaque(オバンコール)
指板:エボニー
スケール:645mm(25.4”)
フレット:24 medium jumbo Ferd Wagner
ヘッド:Angled; topped with Maple
バインディング:3-ply acrylic pearl binding
ペグ:Hipshot Grip-Lock Locking Tuners
ブリッジ:ABM Fixed bridge, string-thru-body
ピックアップ:H-H/ Seymour Duncan Jazz(フロント) + JB(リア)
コントロール:1xVolume(コイルタップ), 1xTone; 3 way lever switch
パーツ色:黒
その他パーツ:Graph Tech nut, Switchcraft jack, Schaller Security Straplocks, Hardcase
色:Trans Graphite/ Gross(T-GRA-G)

トップ材は通常仕様といいつつも、バッチリ虎目がキマってるメイプルです。マッチングヘッドの材も絶妙にカッコいいし、ポジションマークが無い真っ黒なエボニー指板も洗練度を極限まで高めててたまらんのですよねぇ… ツヤッツヤに磨いてあげると秒でQOLが上昇するのでお勧めです。

さて、Regiusといえばアッシュバックが定番なのですが、このモデルはショップオーダーの特別仕様で、ボディウィングにマホガニーが採用されています。中々見ない仕様ですよね。
下記にてサウンド面への影響も含めてレビューしていきましょう。

■音色

メイプルトップ・マホガニーバックに加えて、PUは超定番のSeymour DuncanのJazzとJBという、意外と優等生な組み合わせが影響してか、厳つい見た目の割にはめちゃめちゃバランスが取れたサウンドのように感じます。歪みは勿論、コイルタップも可能なので、CHONやichikaのようなキラキラクリーントーンも対応可能な究極のオールラウンダーです。
強いて苦手そうなジャンルを挙げるとすると、シングルコイルでチャカチャカカッティングするような曲は、敢えてRegiusじゃなくても良いかなくらいですね。(そもそもカッティング目的でこれ買う人はいないと思うけど笑)

購入時にアッシュバックのRegius Proを比較目的で比較で試奏させて頂きましたが、アッシュボディのモデルの方が低音域がクリアだったのを覚えています。『The・ジェント』的なアタック感を求めている方は、やはりスタンダードな仕様の方が良いのかもしれないですね。
フラットトップとアーチトップでの比較に至らなかったのが少し残念ですが、如何せんCoreの球数が少なかったので、当時は諦めました。

ただ、RegiusはProやGothic等、派生モデルが多数がありますし、Bareknuckleといった高出力なPUで本格的にメタルに特化したような仕様もできるので、一概に「Regiusはこういう音」という評価を下すのは非常に難しいと思います。
一貫して素晴らしいのは、後述する洗練され切ったデザインがもたらす演奏性だと思うので、手に馴染む!と感じたら、後は好みの仕様のモデルを探す・オーダーする、といった選び方が良いのかなぁと個人的には感じます。このクオリティまで来たら、オーダー品をいざ試奏したら試奏時と違って手に馴染まない、ってことはまず無いのではないでしょうか。

Mayonesの公式サイトで最高のConfiguratorがリリースされているので、気になっている方は是非「「「ぼくが考えた最強のMayones」」」を作って、沼への第一歩を踏み出してみてくださいね(ゲス顔)

<無限に遊べる悪魔のConfiguratorはこちら>

■プレイアビリティ

 Mayonesは少数精鋭で上質な楽器を製作してる工房、という宣伝文句を見ることが多いかと思うのですが、もう前評判通り、 初めてこのギターを弾いたときはまぁぶったまげましたね。
「ボディの作りが~」とか、細かいことを考える間も全部吹っ飛ばすような圧倒的な弾き心地の良さを誇ります。ボディバランスは勿論、特にハイポジションへのアクセスの良さは感動ものでした。
こちらは大きくボディデザインとネック周りにフォーカスして記載したいと思います。

◇ボディデザイン
Regius Coreの最大の特徴、なんといってもこのアーチトップの曲線美ですよね… 

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エッッッッッッッッッッッッッッッッ

いやこれが本当に素晴らしい。
Twitterに投稿された画像を見て、SchecterのDiamondシリーズのようなデザインをイメージしていたんですが、実物は画像の何十倍も洗練されている印象を持ちました。

ボディ裏にもコンター加工がされており、薄くて軽いんです… 片手で側面をギュッと掴んで持ち上げたくなります笑
このギターはストラップを短めにしてハイポジションで構えることが多いですが、ボディバランス◎ 肩の負担も少ないですし、ヘッド落ちは勿論気にする必要皆無です。

個人的にツーハムのギターってどこか仕事道具感が拭えない印象を持っていたのですが、このギターに関してはデザイン点が天元突破しているので、非常に満足をしています。いつか7弦を買うときもRegius Coreが良いなぁ(フラグ)

◇ネック
こちらも最高の演奏性をもたらしてくれる激推しポイントです。

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激つよ11ピース構造スルーネックしか勝たん🥺

いやこれも猥褻極めてますね…(恍惚)
スルーネックを所持するのも初なのですが、ヒールジョイントが滑らかすぎます。
ハイポジの弾きやすさたるや… 試奏時に24フレットってこんなに簡単に届くんだ…と衝撃を受けました。思いっきりチョーキングするのも気持ち良すぎます。

弦は裏通しなのでボディ鳴りも抜群。
ドロップCにして弦高べたべたでも全くテンション感が失われないのは驚愕で、特に3弦はアホみたいに鳴ります笑
家で弾き比べをして、3年近く弾き続けたジャズマスターと比べて遜色無い弾き心地だったのは良い意味で凹みました笑

こうして記事を書いていて改めて思いましたが、このギター、欠点がどこにも見当たらないんですよね笑 無敵すぎる笑

■総括

実は初のハムのギターだったり、初のハイエンドだったり、初の負債だったり… 色々と初めてを奪われた(意味深)ギターなのですが、こんな美人ならもう贅沢でしかないので全然良いです。??????

正直、身の丈に合ってないなぁ、使いこなしてあげられるかなぁ、と、
今でも不安に思うことがあります。
本当に良い楽器なんですよね。

自分にとって新しいジャンルに挑戦するための新しいタイプのギターでもあり、まだまだ使い方を研究する必要があるけど、社会人になってもギターを弾き続けたいなぁっていう想いを込めて購入したギターでもあるので、これからじっくり向き合っていきたいと思います。

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