ジャニーズ作品を語る 「NEWS EXPO」特典Blu-ray

 本日は「NEWS EXPO」の特典映像(内容はDVDと共通)について語っていきます。ぜひ最後までお付き合いください! こちらもガッツリネタバレあるのでご注意ください。


初回盤A "Different Lives"

 初回盤Aの映像は、「Different Lives」というショートムービーから始まります。これはアルバムのリード曲「Different Lives」から着想したもので、「もしもNEWSのメンバーが、NEWSじゃない仕事を20年続けていたら」というテーマで制作されました。これはMVではなく完全なるドラマ仕立ての映像で、「Different Lives」の楽曲は使用されていません。映像の脚本は加藤くんが手がけています。

 冒頭にも書いたように、「もしも」というのが大きなテーマになっています。だからメンバーはNEWSのメンバーである現状のまま、NEWSじゃなかった場合の人生をシュミレーターのようなもので経験するというストーリーになっています。だから最終的には現実世界に戻ってきます。
 なので私の感想はNEWSの演技の前に「こんなことが実現できたらいいのになぁ」というものでした。映像のラスト、メンバーは晴れやかな表情で現実へと戻っていきます。最後の台詞からも分かるように、「もしかしたら様々な可能性があったけど、やっぱりNEWSで歩んできてよかった」という気持ちが込められています。
 私が同じように「あの時しなかった選択を選んでいたら」という世界を経験したら、NEWSと同じように今の人生を誇れるだろうか? と疑問に思いました。しかし、今の人生じゃなかったらNさんをはじめとする大切な友人たちにも出会えていなかったわけです。辛いこともたくさんあったし、なんなら現状も続いていますが、トータルではこの人生でよかったと思えるのかもしれない、という結論に達しました。
 まあ、経験してみなければ分かりませんが(笑)。

"Different Lives" メイキング

 ここでメンバーの演技やコメントについての感想を。

 まずは小山くん。小山くんのもしもはラーメン屋の店主でした。勉強不足で小山くんの実家がラーメン屋であることを今回初めて知ったので、メイキングを見るまでは意外過ぎてびっくりしました。
 もうひとつ意外というか嬉しかったのは、タジタジになる小山くんの姿が見られたことです。実はロケが行われたのは小山くんの実家で、実際に現在も営業されているラーメン屋さんだそうです。なのでメイキングには実際の従業員の方や、小山くんのお母様も登場。古株の従業員さんからは「変わってないねぇ」と言われ、お母様からはことあるごとに叱責を受けます。監督がOKを出しているのにお母様がダメ出しをするシーンも。それに対して「うるせーな!」と言いつつもどこか嬉しそうな小山くん。最高でした。
 私が小山くんを知った当時は、先輩グループがたくさんいたんです。でも今はジャニーズでも歴が長い方になり、小山くんはグループの最年長かつリーダーという立場になりました。先輩から可愛がられる「子ども感」のある小山くんが大好きだった私は、すごく懐かしくなりました。やっぱり人間の本質は何年経っても、立場が変わっても変わらない(いい意味で)ことを知れて嬉しかったです!

 増田くんのもしもはファッションデザイナー。自分のブランドを持っているという設定です。
 彼はNEWSの衣装を担当するなど「ファッション」や「服飾」という分野にかなり強い興味とこだわりがあることは結構有名だと思います。ですがそれだけに、メイキングで意外だったシーンがあります。
 ファッション業界の用語を気に入って、撮影中ずっとつぶやいている、というところです。あれほど服に関する興味が強いのに、ファッション用語に興奮しているのが意外でした。
 でもよく考えてみれば、増田くんが作っているのはライブの衣装なんですよね。普段着るような服ではなく、特殊な条件がいくつも追加されるライブの衣装。しかも増田くんはデザイン担当なので、実際に服を制作しているわけではありません。私はここをずっと勘違いしていて、増田くん自身が生地から服にする作業もしているんだと思っていました。「デザイン」という言葉を拡大解釈してしまっていたんです。
 そう考えると、増田くんがもしもの世界で「実際に服を作る」という作業もある「自身のブランドのデザイナー」という職業を選んだのにも納得がいきました。

 加藤くんが選んだもしもは、カメラマン。写真を撮影するシーンでは実際に加藤くんが写真を撮っていて、その写真もメイキングで見ることができます。
 加藤くんとカメラマンといえば、2作目の小説「閃光スクランブル」が思い出されます。主人公が白黒写真専門のカメラマンでした。
 かねてより私は、「作者の内面や願望が一切出ていない小説なんてない」と思っています。加藤くん自身もメイキングのインタビューで「カメラは好き」と語っていました。現在ではアイドル、そして小説家や脚本など執筆業で活躍している加藤くんですが、おそらく彼は「表現」に関することすべてに関心、興味を持っているんだと思います。だからこそ多趣味にもなるんだろうなぁと思いました。
 あとこれは余談ですが、本編中にもメイキングにも小山くんの実家のラーメンを加藤くんが食べるというシーンがあります。メイキングでは「よく食べてた味だ」とも言っていて、NEWSの絆の強さを感じました。

 インタビュー中で加藤くんが言っていたのが「もしもの世界とはいえファンの方が納得してくれるような職業じゃないと」ということ。その視点で言うなら私は、納得というより感心してしまいました。もしもの世界なんだから多少突拍子がなくても許されるはずなんです。今の仕事と小さい頃描いていたビジョンが違っていてもそれは当たり前です。でもNEWSのメンバーがもしもの世界で叶えたい夢として選んだ職業は、3人ともファンの方みなさんがよく納得できるものだった。私はその点に感心しました。どんな選択もどこかで現在に繋がっている、という話はよくあります。でも、選ばなかった選択も確実に現在に繋がっていると思わせてくれた作品でした。

METROCK2023 TOKYO

 NEWSが初めて出演した野外でのフェス。その映像をおそらくノーカット収録したものです。初回盤Aのディスク3のCDには、この時のライブ音源が収録されています。

 まず最初はバックステージでのインタビューから。普段は聴けないセットリストの決め方などについて話してくれています。
 さて、そのセットリストですが、新旧問わず、またシングルか否かも問わず純粋に「NEWSメンバーがみんなに聴いてほしいと思った曲」を選んでいたように思います。実際に選ばれた曲のほとんどは、今回ファン投票で上位にランクインした曲です。
 私の一番のおすすめ曲は「JUMP AROUND」。今まではゴリゴリのヒップホップだと思って聴いていましたが、演奏をよく聴いてみるとロックフェスという環境にとてもマッチしている曲でした。また、NEWSを初めて見る人でもノリやすく、ジャンプやクラップのタイミングが明確に分かるというのもよかったです。この曲で「ああ、これがロックフェスってやつなんだ!」とまるで自分も現場にいるような気分になれました!

 時間が経つにつれて会場の一体感が増していくのにも感動しました。メンバーも触れていましたが、あの会場にはNEWSのファンの方以外も大勢いるはずです。でも最後の方にいけばいくほど、全体が一つになっていくんです。ラストの「U R not alone」では全員で大合唱。これがNEWSとNEWSファンの底力でもあり、ロックフェスというものの魅力でもあるんだなと初めて実感できました。フェス行きたい!

初回盤B ストリーミングライブ集

 こちらには過去、CDに封入されていたIDで期間限定で視聴可能だった映像がまとめて収録されています。

PREMIUM LIVE

 3人体制初のシングル「ビューティフル/チンチャうまっか/カナリヤ」リリース時に配信されたライブです。
 この時はまだ体制変更の直後。メンバーも新たな一歩を踏み出すとは決めたものの、まだ不慣れな感じがありました。MCでは「歌割りが増えて大変」というような話も出ます。
 そんな状況でも新曲をたくさん制作してシングル化してくれただけでなく、このようなPREMIUM LIVEの配信までしてくれたという事実を噛み締めながら視聴しました。

PREMIUM LIVE 2

 前回のPREMIUM LIVEの世界観を引き継いだパフォーマンスとなっていて、しっとりと歌い上げるパフォーマンスが特徴的でした。
 これは両方のPREMIUM LIVEに言えることですが、派手な演出が少ないんです。その分演奏陣やコーラスを豪華にしている。
 アフタートークでも触れられていましたが、NEWSはこういう形式でのライブを定期的にやるべきだと思いました。もちろんアイドルとしての「魅せる」エンターテイメントも大事ですが、NEWSにはもうひとつ「聴かせる」という武器があるんだということを強く感じました。であるならば「魅せる」に特化したものと「聴かせる」に特化したもの、両方のライブイベントが定期的にあってもいいんじゃないでしょうか?

「音楽」 -AFTER BREATH-

 これが私が初めて見たストリーミングライブでした。なので強く印象に残っています。
 これもどちらかといえば「聴かせる」にフォーカスしたパフォーマンスです。NEWS初のEP「音楽 -2nd Movement-」の共通収録曲をすべて歌うという分かりやすい構成でした。ですがシンプルだからこそ、今回は歌そのものを堪能できました。なので次回ライブツアーで披露される際には、「魅せる」方の演出を期待してしまう自分がいます。EP収録曲の中で「A Real Man」だけがテレビで披露されていないことも、次回のライブへの期待値を高めるポイントですね!

まとめ

 今回の記事、いかがでしたでしょうか?
 NEWSの「今まで」と「今」が詰まった映像たちを魅力的に紹介することができたなら嬉しく思います。
 次回からはディープ編ということで、記事一本につき1000円という値段で1曲ごとの解説をします。お時間とお財布に余裕のある方はぜひお付き合いください!

 コメント、スキ、サポートもお待ちしております。どんどん意見をください。みなさんの叱咤激励を受けてドラゴンは少しずつ進化していきます。

 それではまた次回お会いしましょう!
 以上、ドラゴンでした🐉
 ありがとうございました😊

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