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LASAスタジアムLIVEで風さんが伝えたかったこと

なんとなんと、幸運なことに人生3回目の風さんのライブに行ってきました。
シリアルナンバーでツレと二人で申し込み、二人ともまさかの落選。
その後の一般発売でなんとか10月16日(日)のA席を当てることができ……。

たくさんの方が既に様々なSNSで感想書いてらっしゃいますが、良かったらお読みください。
(そうそう、1つ前の記事で「次は少しひねくれたこと書くかも」と予告していましたが、それはいったん飛び抜かします)

セトリ

何なんw
damn
へでもねーよ
garden
やば。
優しさ
grace
帰ろう
さよならべいべ
ロンリーラプソディ
それでは、
青春病
死ぬのがいいわ
燃えよ
きらり
まつり
旅路

上のセトリは、今回全くメモしなかった私が「セトリ覚えてない」と呟いたら、風友さんがサッと教えてくれました。ありがとう♪

登場

まず登場の仕方からしてもう神々しくて。
バンドの演奏が始まりほどなくして、ステージ奥・中央の随分と高い階段の天辺へ、下からせり上がってくる白い衣装の人。
それが風さんでした。
座禅の格好でまるで高僧のようないでたちで。
真っ白の衣装にややベージュがかった袈裟のような布を斜め掛けしてました。
(twitterでフォローしているクーヘン_pwntax さん(@Yuyang20010312 さん)が一眼レフで撮られた写真が分かりやすくて美しいです。↓)
*ご本人の許可を得て掲載しています。
ちなみにクーヘンさんは他にも沢山写真をアップされています。どれもこれも素晴らしいのでぜひ覗きに行かれてください!

なんと美しいのだろう!

私はあまり風さんを神格化したくはないと思っているのだけど(あくまで生身のアーティストとして見たいタイプ)、この日の風さんはいつにも増して何か人間離れしたオーラを纏っていました。

で、始まったのはいきなりの「何なんw」ですよ!
え、もうそれ行っちゃう?と思ったけれど、大好きな曲なので嬉しい。
風さんの『立ちたい人は立ってもえ~で~』に煽られるまでもなく客席も総立ち。もちろん私も!
(ただし曲が終わった時点でふと我に帰ると、私の席・スタンドの5階は傾斜が半端なく、かなりの急勾配で怖いの何の……。それで慌てて座ったというw)
最後、お約束のピアノダイブもあって盛り上がったのだけど、なんとメインステージから後方ではなく、前方に張り出したサブステージにいつのまにかピアノが置いてあったのです。そっちに走り出した風さんにアリーナ席の(特ににんじんさん)は大興奮だったでしょう!

あとからツレや他の風民さんに聞いた話では、風さん登場からすでに大汗かいてたらしいです。
私は大型スクリーンでも汗に気づかなかった。(多分放心してた)
ツレは、風さんの目が死んでたと言ってた。
私はそうは思わなかったけれど、10月中旬とは思えない暑さと前日の疲れで本調子ではなかったかも。
たしかにライブを通して、時々歌詞が飛んだりファルセットの出が悪かったりピッチがあやしかったりする場面もありました。
すごい緊張と疲れのせい?……風さんだって人間だもの、そういう意味では人間味があって良かったと思う。
あ、風さんの名誉のために言うと、それはほんの少しだけであって、全体に声の張りは良く力強い低音と伸びやかな高音、ボーカルがしっかり表に出た演奏でしたよ、ずっと。

アレンジ

今回のアレンジ、相当変えてました。
特に「帰ろう」「優しさ」「ロンリーラプソディ」はガラッと変えてた。
「帰ろう」はなんと、レゲエでしたよ!
MUSICAで読んだが、「帰ろう」があまりに重く受け止められ、それが自分の代名詞みたいになるのは嫌だと思っていた風さん。
私たちオバチャン世代は、あの歌詞やメロディ、全体の世界観が素晴らしすぎて感動したのだけど、風さんは、もう少し若く軽く明るい音楽を代表曲にしたいという気持ちがある。
そのへんの意向を今回ヤフさんが汲んであげて、あのようなアレンジにしたのだろう。
それにしても本格レゲエでした(笑)
それはそれで面白いことは面白かったけど、私の好きな「帰ろう」とは別の曲だった。
今回はただ楽しくてノリノリで手拍子。
まわりがみんな表打ちで手拍子するので、それが気持ち悪くて1人だけ裏で拍子を取ってました。
そういうところもなんだか可笑しくて終始笑いが込み上げた。

「優しさ」もオリジナルと違ってたけど、どう変わってたか今ひとつ思い出せない。
あとで他の方の感想を読むと、あの素敵なピアノのイントロの代わりに、ギターがめちゃくちゃカッコいいイントロだったと。
「ロンリーラプソディ」ははじめ何の曲かわからないくらい変えてありましたね。
とにかくイントロのピアノソロがあまりに素晴らしくてうっとり
クラッシックのような優雅な旋律を、風さんが結構な時間ずっと演奏してくれて。
ステージ背景には映像が映し出され、それをバックに風さんが歌うのだけど、大きな1本の裸木がだんだんと葉を付けていくのです。
影絵のような映像だけど心に沁みわたった。
映像という意味では「ガーデン」も花の咲き乱れる美しい世界が映し出され、その中で風さんが歌うのはもう天国のようでした。
映像中にも風さん出てきて花を愛でているのですよ。夢のような世界ですよ。
一番後ろのブロック(何度も言うw)の遥か遠くからでも、両サイドに大型スクリーンがあったのでしっかりと観られました。

この素晴らしい演出に感動して泣いた人もたくさんいたようです。
私はというと、なぜだろう、今回のライブは全く涙が出なかった。
演出に関しては、今までさんざん色んなアーティストさんのライブを観ているので、さほど驚きはなかった。
(ユーミンとかかなり大掛かりにすごいことやってますからね。)
でも、歌とのマッチングは素晴らしくて風さんの美しい世界観や澄んだ心を投影しているのはとても伝わってきました。
私は、今回ただただ楽しくて幸せで、ずっと微笑んで観ていたのでした
あんなに遠かったのに(何度も言うw)、いえ、もしかすると全体を見渡せたからこそ、このライブの演出の意図がしっかり受け取れたのかも。

演奏

曲順は前後しますが、「へでもねーよ」で尺八の長谷川将山さんが登場してくださって生音聴けたのめっちゃ耳が幸せでした
この歌もともと大好きだけど、新しいLASAバージョンのアレンジで聴けて良かった。
それからいつもの安定のバンドメンバーさんたち!
ギターのTAIKINGさん、いい音出してたなぁ。
死ぬほど好きな(笑)「死ぬのがいいわ」の時、全体にダークなステージの中で、タイちゃんがサックスのパートをギターで奏でてくれたのがエモすぎて死にました。
風さんのセクシーな低音とギターの泣くような高音、見事でした!
あ、この曲の前に一度袖にはけていた風さんは、今度は赤い衣装で登場。
そしてサックスですよ。これ私は二度目だけどまたしんだ(笑)
まふさんのベースの「damn」のイントロカッコよくて、佐治さんのドラムもスマートかつクールで。
そしてYaffleさんのキーボード
キーボードが一人いることで、風さんは楽器から自由になり、ハンドマイクで歌ったり踊ったりすることが今までより沢山出来て、よりエンターテイメント性が高まっていたと思います。
おまけにそのキーボーディストがアレンジャーのヤフさんですからね。
「帰ろう」のように色々とアレンジで遊べたんだろう。
やはりシーケンスでない生音はライブ感が増して良かったです。

コンサートホールでなくサッカースタジアムということで、天井は開いてるし、どうしても音響的には完璧ではありません。
相当頑張っていたけれど、私の耳にはドラムとベースがホールの時よりややうるさく聴こえた。
けれど、ボーカルをしっかり拾っていたし全体的に一つ一つの楽器の音がちゃんと立っていてよく聴き分けられました。スタッフさん優秀♪

新曲『grace』

特筆すべきは、この曲のまさかの「撮影OK」です。
実は風友さんから又聞きしていたので、スマホの準備万端でした(笑)
もちろん米粒風さんだったけど、全体を撮ることができて逆に良かった。
なぜならアリーナ席の皆さんのスマホの光が本当に綺麗で星みたいに映っていたから。

ほら、会場が星だらけ。
スクリーンの大きさよ!
ダンサーさんいっぱい!
にんじん席の人たち近いなぁ♪


スクリーンも映しつつ全体を撮れたし、ビデオも少し撮りました。
神席で撮った方々が2日目終わってから次々にSNSにもアップされているので二度おいしい。
前述のクーヘンさんがYoutubeにあげてくれているのもとてもいいのでリンク貼っておきます。こちら

花火

「青春病」から先は怒涛の盛り上がり。
座ったままでも手だけはしっかり踊りましたよ。
圧巻だったのは「まつり」の最後に会場内で打ちあがった花火。
「燃えよ」の時もですが、松明の火がステージの一番前で何か所か焚かれてたのだけど、それがボッボッと燃え上がり、最後に大きい花火が真正面でバーンと!
はい、わたくしビックリしてちょっと飛び跳ねました(笑)

MC

今回は少な目でしたね。
全体の演出がとても計算されたもので、時間もきっちりだったし元々あまり喋りを入れる演出ではなかったのでしょう。
バンドメンバーも紹介だけで、自由で緩い感じの会話などはなかった。
「オレら兄弟やしウチら姉妹やし」もなかった(と思う)。

でも風さんは伝えたいことは歌や音楽で伝えきったんだと思う。
最初に「こんな暑い日に、こんな大変なときに来てくれてありがとう」みたいなことは言ってくれたし、最後は「みんな色んなことがあると思うし、ネガティブな感情になることもあるかもしれんけど、一人一人が尊い存在だしみんなの中に神様はおるから、それを信じて明るく生きていきましょう」的なことを言ってくれた(意訳です)。
そして、最後の最後に大きな声で「LOVE ALL SERVE ALL!」と叫んだよ
ラストの「旅路」、大好きな曲。
いつもの私なら絶対泣いてしまうのに、なぜかここでも涙は出ず、ただただ多幸感に包まれていました

アンコール

風さんはアンコールはしない人。
それでも今回はちょっとみんな期待してたかな。
会場がすぐには明るくならなかったし。
けど、やっぱりなかった。
きっと「執着しない」ということを体現してくれてるのね。
そのかわり、舞台から去る前にすごく長くステージを端から端まで行ったり来たりして、全ての方向のお客さんに深々とお辞儀をしたり、ギュウ~~ッとエアハグをしていた風さん。
あれに全てが詰まっていた。
思い出して今頃泣けてきた……。

パナソニックスタジアムは綺麗でとても良い会場でした。
駅からかなり歩くし、広いし、グッズの列やらKAZE KITCHENの列やらすごくて(foodはあまりの暑さと長蛇の列に断念)、相当体力要りました。
でも念願叶って風友さんともお会いできたし、本当に最高の一日でした。

総括

風さんはまた一皮剥けた。
もちろん根っこのところは変わらない。
純粋で人懐こく優しい。
けれどステージはかなりプロフェッショナルを意識していたように思います。
総合的なエンターテイメントとして楽しめるように素晴らしい演出をしてあった。
風さん自身の歌もピアノもサックスも、それに見合うだけのクオリティ。
歌い方にもアレンジを加え、より幅広い表現になっていた。
ダンサーさんたちも数が増えて、「見せる」ことを意識していたと思います。
風さんはインドできっと何かを得たんだね。
インド的な演出も多かったし、宗教的な雰囲気もしました。

スピリチュアルの世界に行きすぎでは?とか、教祖様みたいになったら嫌だとかいう意見もちらほら見かけたけど、彼にはそんなつもりはないと思う。
ひたすら自分を解放し、自分を愛してみんな幸せになってね、というシンプルな願いを受け取りました
彼は、きっと何らかの使命を帯びて生まれてきたし、自分でもそれを分かっていると思います。
けれど本人に欲は全くなくて、自分の音楽や活動を通してそれを伝えたいと思っているだけ、そんな風に感じました。
「grace」の楽曲とMVの完成で、それをするべきだしできるだろうというかなりの実感を得られたのでしょう。
だから今回のステージの風さんはすごく大きく見えた。
フードロスについての考えも、音楽と同じくらい大切に思っていて機会があれば広めたいと思っている人。
動機はもちろん、愛なのだと思います。
熱くなりそうなのでこの話はまた別の機会にしようかな。

今回グッズはあまり買わず。
野菜缶とベジT黒とスマホストラップ黒のみです。
このTシャツ後ろの野菜の絵が刺繍になっていてすごく素敵。
ストラップは紐が太くて首に優しいです。

見て、この可愛さ!
表は手書き風
長さの調節も簡単

最後に会場の雰囲気を忘れないように写真を載せておこう。

KAZE KITCHENへの長蛇の列
ここで写真撮る人多かった
青空に映える色の幟
スタジアム遠景
あの文字、なんと書いてあるのだろう?
ガンバ大阪さんありがとう
大きいのよ、これ
始まる前の夕焼け
記念にこれも。

またまた長くなりました。
最後まで読んでくださってありがとうございます。

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