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大晦日の夜に

 最近金曜放送のアニメ『葬送のフリーレン』を好きになったので楽しみがひとつ増えた。母が原作を大人買いしたらしいので実家に行ったら読まねばならない漫画が増えたことになる。ちなみに最近私に読まれるのを待っているのは萩尾望都先生の『ポーの一族』シリーズ、波津彬子先生の『雨柳堂夢咄』、日向夏先生原作の『薬屋のひとりごと』だ。薬屋は原作を送ってもらい読み進めているがコミックスは途中まで。別の作画者、出版社から発行されているコミックスだが、ねこクラゲ、スクウェア・エニックスバージョンを読んでいる。
 漫画といえば『呪術廻戦』は原作を死滅回游編あたりまで読んだもののアニメの第二期は未視聴。内容が辛辣なのでどうしても手が出ない。そんな時思い出すのが『夏目友人帳』だ。妖(あやかし、妖怪)が出てくるためちょっと恐いと思いきや泣ける話が多い。原作は未読。
 自分で漫画を最後に買ったのは萩尾先生の『菱川さんと猫(ゲバラシリーズ)』を電子書籍で購入した以来だった。漫画はやはり紙で読みたい。

 自分の生活もひとつの物語といえる。主人公である私はこの先どこに行くのだろうか。ずっと探している自分の居場所は無事見つけられるのだろうか。
時折なぜ私はいまここにいるのだろうかと思うことがある。ということは、ここは本来いるべき場所ではないのかもしれないと思いながらも既視感と共に日々の生活を送っている。これからのことについては流れに身を任せることに決めたのだから焦りや不安は要らない。ただ目の前のことと向き合えばよい。

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 職場の人が亡くなったと知った。同じ会社ではなく別会社だが同じ建物で営業を行なっている関係でいろいろとお世話になる機会は多かった。突然亡くなってしまったことが今も信じられない。伯母も亡くなってしまった。父は六人兄弟。今年は兄と姉を亡くしてしまった。さすがに落ち込んでいると母から聞いた。
私が大好きだったロックスターも病気で亡くなってしまった。昨日以前から気になっていた雑貨店に思いきって入ると懐かしい歌声が流れてきた。お会計の際に店主の方としばしそのロックスターの話をした。歌声を聴いていると十代の頃の思いと現在が混じり合う。時間の流れと喪失についてそろそろ受容する時なのだと思えど私の腹は未だ決まらない。事実はずっと私を静観している。その視線が痛い。

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 今年が終わる。毎年同じようにいつもよりも丁寧に家の中を掃除をして買い物をして髪の毛をきれいにして蕎麦を食べる。今年も滞りなくそれらができたことに感謝しかない。
 歳を取ると自分に嘘がつけなくなる。体力も残された時間も確実に減る中で自分を偽るなど馬鹿げているとしか思えない。一瞬一瞬を大切にして、今を楽しむ。気づきの多かった一年。来年はより自分らしくをなれる一年になりますように。
良いお年を!

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