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推しが贔屓球団に戻ってくる喜び

1番好きなプロ野球選手が応援している球団に帰ってくる。

僕は長野久義(ちょうのひさよし)選手が読売ジャイアンツに入団したときからファンだ。当時大学の部活で硬式野球をやっていたときに、2万円ぐらいする長野モデルの木製バットを愛用して公式戦でホームランを打たせてもらったことがある。自分で打ったというよりも”打たせてもらった”という気持ちの方が強い。

以前僕がどれだけ長野選手が好きかを書いたnoteがあるので、知りたい方は読んでほしい。読んだ人のほとんどが長野選手のことが好きになるような記事になっている。(大袈裟)

今回長野選手が巨人に移籍するケースは僕がいままでプロ野球を見た中でもあまりないケースだ。本来は別の選手との交換か、金銭を受け取る代わりに移籍するのがトレードだが、広島東洋カープは読売ジャイアンツに対して見返りを求めず無償トレードという手段を選んだのだ。

本来無償トレードをする場合は球団と喧嘩別れをして放出されるケースが多いが長野選手の場合は全くそんなことはない。カープの鈴木清明球団本部長が長野選手に対する思いを語っていた。

「彼の野球人生を考えてのこと。2度もドラフトを拒否して、巨人を貫いた選手。いつかユニホームを脱ぐことがあるとしたら、やっぱり巨人で脱ぐべきじゃないかなというのは、ずっと思っていた」

出典:【広島】鈴木清明球団本部長「彼の野球人生を考えた」長野久義の無償トレードの経緯明かす

こんなことを言ってもらえる選手これまでいただろうか。
ここまで球団本部長に言ってもらえるのは長野選手の人徳だ。
しかも仮にジャイアンツが長野選手の獲得を断ったとしても契約更新するつもりだったと言っている。これまでは自由契約にして他の球団も交渉できるようになった段階で古巣球団が交渉して移籍することが多い中で、カープは長野選手が在籍した4年間でチームに与えた影響が大きい選手に対して最大の経緯を示した形の無償トレードだ。このエピソードだけでも泣けてくる、というか泣いた。

正直言って首位打者や最多安打のタイトルを獲得していた頃の実力はもうないかもしれない。2022年シーズンに至っては2軍暮らしが長かったし、戦力外になる可能性もあるな…。って思っていた。
あとチーム事情的にもカープは外野手が飽和していて、若手の台頭も著しいので、出場機会が限られている。ジャイアンツの方が代打の駒も足りないし、外野手も守備力に不安がある外国人選手が守っていることから、十分に戦力として活躍できるチャンスはあると思う。

とはいえ37歳なので年齢的にも最後のチャンスかもしれない。
大学野球をやっていたときの”恩人”に対してこれまで以上に応援しようと思う。

カープとジャイアンツ両球団の粋な計らいに1人の野球ファンとして感謝し、来シーズンを楽しみに待とうと思う。

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