上辺の付き合いが苦手

私は多分、上辺な人が苦手です。

じょうへんでなく、うわべのほう。

だから職場に馴染めなかったりするのかなと、自己分析してみたり。

一時期、友人達が「婚活」に明け暮れていた時期があった。

「街コン」の情報があると飛びついていた。

私は正直全くもって興味がなかったが、なんだかワイワイ飲めるらしいと聞いて何回かついていかせてもらった。

だが、数時間と経たずに、そこに来たことを毎回後悔していた。

男女共に、なんでこんなに上辺だけで会話をしてるのだろうと違和感しか感じられなかった。

大体の人が恋人、又は新しい友人を探しに来ている。

(ほとんどが恋人的関係性を求めてきたのだろうけど)

それなのに、上辺で会話していたって何も始まらないんじゃないの?と私は思う。

上辺だけでの会話でいいのなら、別にわざわざそんな集まりに行かなくたっていいんじゃない?

職場の飲み会以上に上辺な人達の集まりだった。

女性達はこぞってニコニコ笑顔で、男性の話に相槌を打ち、あからさますぎるほどに「私は気が利くのよ」という顔を前面に押し出しながら、食べ物をよそったりしていたし、

男性達はこぞって自信ありげに胸を張り、やはりあからさますぎるほどに「僕は気が利くタイプの男だぜ」という顔を前面に押し出しながら、女性の飲み物がなくなる度に「何か頼む?」と聞きまくっていた。

ドラマの世界に、私一人だけが現実からワープしてきたのかと思わされるほど、ありきたりで、ありきたりでない光景が広がっていた。

友人が「ダーツをしにちょっと席を離れる」と言うので「財布の見張り番をしておくよ」と、やっと一人になれる時間かと思っていれば、またドラマの登場人物が「あれ?ダーツ一緒にやらないんですか?」と私に聞いてくる。

私が「ダーツよくわかんないし、みんなの財布の見張り番してるんで」と返すと「うわー!優しいんですね!!」と、またドラマの台詞が返ってくるのだ。

カウンターの席でゆっくりしてみると、今度は脇役が「こんにちは、どこから来たんですか?」。

「地元です」と返せば「私もです」と。

「何してるんですか?」と台詞が飛んでくるので「事務職です」と返せば「私、恋人探しに来たんです」と謎の報告が入る。

「あーそうなんですか、頑張ってくださいね」と返すと、ちょっと笑顔が消えて「はい、お互いに」と返ってきた。

人間は上辺じゃ生きられないのに、なんで上辺で付き合おうとしてしまうのか。

どうせ、付き合った後に「こんな奴だとは思わなかった!」なんてイライラするくらいなら、最初から自分自身で向き合って、合う人を探した方がイライラするという無駄な感情の動きがいらないはずなのに。

大人だって、人の好き嫌いはある。

わざわざ言う必要もない。

隠す必要もない。

適度に上辺は必要だけど、ドラマみたいな上辺で生きてる人を見ると、好きになれる自信がない。

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