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【80人CSベスト4】圧倒的速度で試合を制圧するリレーミライドン【エレキジェネレーターの確率も掲載】

割引あり

こんばんは。
福岡市でポケモンカードしているむたと申します。
目立った実績はありません。

今回は私むたがシティリーグで使用、戦道九州で使用しベスト4
筑豊バトルパレス(80人規模)にてけんじゃが使用しベスト4となったミライドンexを紹介します。


無料部分もボリュームある内容になっておりますので、ミライドンなんてパチンコデッキ使わねえよwと思ってる方は無料部分だけでも読んでみていただきたく存じます。
無料部分を読んでみて興味が湧いた方はご購読頂けますと幸いです。

皆さんはミライドンexと聞いてどのような印象がありますでしょうか?

目立ってプレイングで差が出るわけでもなく、考えることも比較的少ないため大半の方に軽視されており「まぁ俺は使わないかな…」と感じる方が多いデッキだと思います。

どちらかというと私もそちら側の人間でした。
そんな自分がシティリーグという大事な大会でミライドンexを握ることに決めた経緯、構築の意識について解説していきます。


デッキ選択の経緯

そもそもミライドンexを使用した経緯についてです。
当日(2024/02/04)の環境はレギュレーション変更1週間後で、
リザードンexが頭一つ抜けている状態、その他のデッキはまばらでした。
非ルールのトドロクツキやコライドンを主軸とした、古代ウィニーが数を伸ばしてきているところです。

バトルVIPパス、頂への雪道のレギュ落ちにより試合スピードが全体的に低下、
しかしギラティナVSTARのような雪道を絡めていた捲りデッキは立ち位置が悪いと感じていました。

当日の環境予想は以下の通りです。


絶対当たる
リザードンex

かなり当たりそう
パオジアンex、古代ウィニー

当たりそう
アルセウスギラティナ、サーフゴーex、ロストバレット

当たるかも
未来バレット、イダイナキバ、ルギアVSTAR

まぁ当たらないだろう(願望)
トドロクツキex、タケルライコex

リザードンexはデッキとしての評価は高いものの、私はなるべくミラーマッチを避けたいと考えており、
明確にミラーマッチを優位にできるギミック等も特に見当たらず、ミラーマッチの戦い方を研究したところで相手がどのようなプレイをするかわからないこと、メタカードの採用もわからないことから、今回は選択肢から外しました。(とはいえ何もデッキを思いつかなかった時は使おうと考えていました)

直前はテツノカイナexを入れたトドロクツキexのデッキを考えていたのですが、
バトルVIPパスのレギュ落ちによりかなり速度が低下してしまったこと、
トドロクツキexを2体出してオーリム博士の気迫を使うことが最低条件であるにも関わらず、
ネストボール+ハイパーボールでは初動の安定感が心もとないことから使用を諦めました。
そのため今回のデッキ選択は、

①なかよしポフィンに対応している
②ボールの数が少なくても展開ができる

このどちらかに当てはまるデッキを使おうと考えました。

そこで今回②に当てはまる、ミライドンexを考えることにしました。
ミライドンexさえ出すことができればポケモンの展開はほとんど行えるため試合になるケースが多く、安定感もかなりあります。

ミライドンexの構築を考えるにあたり、
以前流行った後手を選択するピオニー型をもとに、まずは適当な60枚を選びました。
少し回したところ、以下のような感想を持ちました。

①後手特化にした場合、決勝トーナメントなどでデッキがバレていると先手を渡され具合が悪くなる
②後手1でこちらのたねexを飛ばしてくるデッキがほとんどない
③相手の先攻2ターン目は、サイド2のポケモンを前に出していると倒されることが多い

まず①について、
先攻を渡された時のアプローチが必要だと感じました。
こちらは相手のバトル場が何であれ先攻2ターン目はサイドを2枚いただきます
ただ相手の後攻2ターン目までにサポート権が2回あり、こちらのアタッカーを返すハードルは先攻2ターン目よりも下がります。
上記より、
先攻1ターン目からブン回し、先攻2ターン目で相手の要求値を上げるアプローチをすることにしました。
この時点でロトムV、ジャッジマンの採用を決めました。


ロトムVはミライドンexからタダで出すことができるため、先攻のアプローチとしてはもってこいです。
イキリンコex+ロトムVで手札を潤沢にし、
先攻2ターン目から妨害サポートを打つことで先攻のアプローチとしました。

②についてはミュウVMAX、バトルVIPパスのレギュ落ちが大きく、先攻1ターン目にミライドンをバトル場で放置していてもほぼほぼ倒されることがありません。

また②③について考えていると、
そもそも後手を選択する必要がないと感じました。
先攻であれば手張り権も2回ありますし、
①で先攻のアプローチをしているため、この時点でじゃんけんに勝てた場合は先攻を取ることに決めました。

またアルセウスギラティナのようなデッキも増えており、
後攻1ターン目にトリニティチャージを打つことができなければ、エネルギーのついたアルセウスVをボスの指令やプライムキャッチャーで狩ることで試合を優位に進めることができます。

リザードンexに対しては後攻1ターン目から攻撃することで先攻2ターン目の要求が上がると考えていたのですがロトムVやビーダルの存在が大きく、
先攻を取ってブン回し、ジャッジマンで蓋をすることが最も効率が良いと考えました。

またエレキダイナモのモココがレギュ落ちしてしまったものの、
新弾でかなり相性のいいカードが追加されています。

ヘビーバトンはもはやテツノカイナ専用とも思えるカードですね。
このバトンをつなぐことで、後続のテツノカイナが倒されたあとも任意のポケモンで攻撃が可能です。
テツノカイナ2体目の起動もできれば、ライチュウVでのワンパンも可能です。

緊急ボードについても逃げるエネルギーが1であったり、ペパーやタウンデパートからサーチがきくため、ミライドンとはかなり相性が良い1枚です。

さらにリザードンex以外のデッキはミライドンのスピードに付いてくることができず、そもそもイージーゲームになることが多々ありました。
またテツノカイナを返すことはできてもヘビーバトンまではケアできず、先殴りしてそのまま勝ちとなる試合がほとんどです。

最速で相手へ高い要求を押し付け走り切る。
1ターン目からテツノカイナを起動できる他のデッキにはないミライドンのスピードがとても環境にマッチしていると感じ、今回シティリーグでの使用に至りました。

エレキジェネレーターのヒット率について

ミライドンを使用するに当たり、エネルギーを何枚採用するべきか考えます。

ミライドンはよくパチンコデッキだと言われています。
今はモココもいなくなったため自力でのエネルギー加速はなく、エレキジェネレーターに頼らざるを得ません。
外れるとそもそも試合にならない
ミライドンを毛嫌いしている方のほとんどはこれが理由だと思います。
もともと私もそちら側の人間でしたので、気持ちはわかります。

当たり前の話ですが、
エレキジェネレーターのヒット率は山札の純度により変動します。
まずは1枚でもヒットする確率を計算します。

1ヒット=山札から5枚見て少なくとも1枚雷エネルギーがある
言い換えると、山札から5枚見て1枚も雷エネルギーが無いことの余事象になります。
山札の枚数をn、デッキ内の雷エネルギーの数をa、捲る枚数をbとすると

1枚でも当たる確率=1-(n-aCb/nCb)が計算式になります。

確率表は以下の通りです。

1枚でもヒットする確率

左が山札の枚数、上が山札のエネルギーの数です


2ヒットする確率


初手からタンデムユニットで2体ポケモンを抜いた際の山札が44枚になります。

また初手の段階で山札に何枚エネルギーがあるのかも考えます。

左がサイド+手札のエネルギー枚数、上がエネルギーの総数です(%)

ヒット率、初手に引く確率、サイドに落ちる確率考えましたが採用枚数に明確な正解はなく、己のさじ加減で良いと思っています。
私は今回17枚の採用としました。

最初は18枚で考えていましたが、
サイドに落ちる確率や初手に引く確率を考慮すると、1枚減らすのはほぼ変わらないという判断になりました。
その枠にダブルターボエネルギーを1枚採用しています。

また山札にある枚数が14と13でかなり差があるように感じています。
14の場合はタンデムユニットを使った時点で1回目のエレキジェネレーターを使っても2ヒット率が50%を超えているのに対し、
山札に13枚しかない場合は50%を割ってしまいます。
16まで減らすと初動の技宣言にかなり影響が出ると感じたため、17枚の採用としています。

雷エネルギーを17枚採用した場合のエレキジェネレーターというカード、
基本的に85%以上で1ヒット、50%以上で2ヒットします。
この確率をどう捉えるかはあなた次第ですが、
2ヒットが上振れだという考え方は、既に古いかもしれません。

対リザードンexについて

マキシマムベルトの登場、モココのレギュ落ちより、
以前のようにバーニングダーク180を受け回して盤面にエネルギーを貯めるような動きができなくなりました。
そのため、最速ごっつあんプリファイから2-2-2での走りきりを狙います。
先攻の場合はイキリンコexやロトムVの特性を使って走り、ヘビーバトンテツノカイナを育成、
2ターン目にジャッジマンで蓋することを狙います。
相手がそくせきじゅうでんをしている場合は、ネオラントV、森の封印石すべて使ってでもこのプランを目指します。

後手の場合も、ヘビーバトンテツノカイナの育成を1ターン目から狙います。
返しにロストスイーパーでヘビーバトンを剥がされながらリザードンexに進化された場合は、この時点でほぼ負けです。

バトンの発動に成功した場合、
そもそもリザードンexに進化できなかった場合は、この時点でほぼ勝ちです。
勝負のターンが1ターン目から訪れる感じになります。

極端な話、運ゲーです。

リザードンexは現環境において、
大きい実績があったり、ポケカ四天王のような上手いプレイヤーが好んで使っている傾向があります。
他のデッキを使って上手いプレイヤーのリザードンexに勝てるのか、
自分がリザードンexを長時間調整して使用したとして、格上相手にミラーマッチを制することができるのか。
これらを考えたときに勝てる確率がどれくらいあるのかという話で、リザードンexに対して運ゲーを仕掛けることが間違っているとは思いません。
それもこちらに分の悪い勝負かといわれるとそうではありません。
最序盤から高めの要求を押し付けており、相手の下振れは許さない。
格上のプレイヤーにも勝つことができるのは、ポケモンカードの良い点だと思います。

ミライドンの立ち位置について

リザードンexに対しては運ゲーを仕掛けるとなりましたが、その他のデッキに対してはどうなんでしょうか。
これなんと、リザードンex以外のデッキに対してはほぼ有利です。
理由は以下の2つです。
・環境の速度が落ちているため、先攻の場合も後攻の場合も先殴りが可能
・最速ごっつあんプリファイを返せないデッキが多い

デッキ選択の経緯で予想した、リザードン以外の環境デッキに対しての有利不利は以下の通りです。

かなり当たりそう
パオジアンex→有利
古代ウィニー→有利

当たりそう
アルセウスギラティナ→五分~不利
サーフゴーex→有利~五分
ロストバレット→有利

当たるかも
未来バレット→有利
イダイナキバ→有利
ルギアVSTAR→有利

まぁ当たらないだろう(願望)
トドロクツキex→不利
タケルライコex→不利

リザードンex意外によく見るパオジアンや古代ウィニー、
サーフゴーやロストバレットに対してかなり有利です。

パオジアンはごっつあんプリファイを返してきますが、こちらの2-2-2の方が早いため有利。

古代ウィニーはチオハウハネやトドロクツキexが入っていない場合そもそもテツノカイナを返せない、
またどちらで返した場合も次のごっつあんプリファイで解散です。
最速でブーストエナジーテツノカイナを押し付けることでサイドを4枚持っていく試合が多く、かなり有利です。
私の活動地域である福岡ではあからさまに使用者が増えており、
古代ウィニーに有利であることがミライドン使用を決めた決定的な理由になりました。

サーフゴーも2ターン目にエネルギー5枚トラッシュはかなり要求が高いため、パルキアで返すことになるパターンが多いです。
テツノカイナのバトンを剥がす手段もなく、こちらの2-2-2が決まりやすいため有利です。

また今回エレキシンボルのサンダーを採用していないため、
トドロクツキexやタケルライコexのようにHP230以上でこちらのポケモンをワンパンしてくるデッキは不利です。
当たる確率も低いと判断し、割り切っています。

アルセウスギラティナに対してはこちらの先2ボスがあるものの、
初動でポケモンを並べられた場合は若干不利かなと感じます。
若干数が増えてきているため、何かしらアプローチをした方がいいかもしれません。

このように、ほとんどのデッキに対して有利に戦うことができます。
席に座った時点で少なくとも50%は有利対面だと思ってOKです。
またXなどのSNSでよく見るtier表には掲載すらされていないことがほとんどで、周りからは舐められている状態です。
舐められている時期こそが、使用するチャンスかもしれません。

構築について

それでは構築の解説に移ります。
採用枚数の解説や回す際の細かいポイントは有料部分に記載していきます。
しゅんそくが先なのか?ジェネレーターが先なのか?みたいな細かいことも書いていますので、
これまでの無料部分、構築を見て興味が湧いた方はぜひ購読していただけますと幸いです。

採用カードの解説をする前に、
入れ替え札を不採用(正確にはプライムキャッチャーがありますが)としている理由について説明します。入れ忘れではありません。

エレキジェネレーターはベンチのポケモンにしかエネルギーをつけることができないため、技を打つにはバトル場のポケモンと入れ替わる必要があります。
そのためいれかえカートのような入れ替え札が本来は必要なんですが、
テツノカイナ以外逃げるエネルギーが1のポケモンで統一することで、全てのポケモンをポケモンのどうぐで逃がすことができるようにしています。
理由は明確で、ペパーで入れ替え札をサーチする動きがあまりにも弱いからです。
ペパーはグッズとポケモンのどうぐをサーチするカードなわけですが、
グッズに関しては基本的にエレキジェネレーター、ミライドンやイキリンコを出したいときにネストボールを持ってきます。
そのためペパーのどうぐ枠、タウンデパートでポケモンの入れ替えは行います。

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