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本の感想

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記事一覧

感想 俺たちの箱根駅伝  池井戸 潤 駅伝に興味がなくても、この物語の熱量の凄さに…

池井戸さんの小説は銀行や企業などのお仕事小説が多いのですが、スポーツを扱ったものにも優れ…

武藤吐夢
1日前
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感想 マリーゴールド町心の洗濯屋さん  ユン・ジョンウン 韓国文学。魔法使いの女…

著者は韓国人で、韓国ではベストセラー小説ということです。 魔法使いの話しなので、村山早紀…

武藤吐夢
3日前
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感想 ヒポクラテスの試練 中山七里 野良犬を食ってはならない。未知の疫病発生。原…

シリーズ三作目にして長編になりました。 これまでは短編で、登場人物のキャラの楽しさと切れ…

武藤吐夢
4日前
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感想 ヒポクラテスの憂鬱  中山七里 ヒポクラテスシリーズ第二弾。今回はコレクタ…

シリーズ第二弾。 あいかわらずキャラがいい。だからテンポが良くなり物語全体が面白くなる。 …

武藤吐夢
5日前
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感想 ヒポクラテスの誓い 中山七里 舞台は法医学教室、死体の解剖という手段を使う…

舞台は法医学教室。 死体の解剖をして死因を特定する部署ですが、そこの教授、准教授、新人の…

武藤吐夢
6日前
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感想 CHANCEチャンス文庫版 犬飼ターボ 小説形式の自己啓発本です。具体的に事業を…

小説形式の自己啓発本です。 こういう本では、夢をかなえるゾウシリーズが有名ですが、本書は…

武藤吐夢
7日前
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感想 プレゼントでできている 矢部 太郎プレゼントとして貰ったモノは、たしかに捨てられない。その人の気持ちを捨てるみたいだから・・・。

お笑い芸人である役者の矢部さんのコミックエッセイです。 漫画です。 一時間で読めます。 それにしては内容が濃くて、読後感は良い。 ただし絵はあまり上手くない。 独特の優しいタッチです。 プレゼントとして貰ったモノは、たしかに捨てられない。その人の気持ちを捨てるみたいだから・・・ って感覚は共感できます。 矢部さんの家にある絨毯の話しから、それをプレゼントしてくれた仕事で世話になったモンゴル人の家族の話しになるのですが、そのエピソードが楽しい。 そこには矢部さんの視線

2024年4月の読書日記

読んだ本の数:25 読んだページ数:8980 今月も広く薄く数だけ多く読めました。 おおすめ本を…

武藤吐夢
8日前
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感想 体育館の殺人 青崎有吾 密室殺人事件としては完成度が高いのですが、何かやた…

ミステリー作家として評価の高い青崎有吾さんの初期の作品です。 鮎川哲也賞受賞作品。 創元推…

武藤吐夢
9日前
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感想 トータル・リコール (ディック短篇傑作選) フィリップ・K・ディック 古い作品…

友達に、ディックを読まないなら、今後一切、お前はSFを語るなと言われた。 で、彼のアドバイ…

武藤吐夢
10日前
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感想 メインテーマは殺人 アンソニー・ホロヴィッツ 老婦人は自分の葬儀を申し込ん…

ミステリー小説の中には、意図的に印象操作をしてみたり、卑怯な手口で読者に判断材料を隠す…

武藤吐夢
11日前
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感想 BIGTHINGSどデカイことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?  V・フリウビヤ …

大阪万博の追加費用が膨大で驚くばかりなのですが、世界のこういう大規模プロジェクトは、ほぼ…

武藤吐夢
12日前
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感想 カササギ殺人事件〈上下〉  アンソニー・ホロヴィッツ こんな形の二重構造は…

ミステリーで二重構造の作品は、そんなに珍しくはないが、この形は、はじめてだ。 上巻は、あ…

武藤吐夢
13日前
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感想 家族解散まで千キロメートル 浅倉 秋成 仏像の盗難事件発生、神主が返したら罪に問わないと言っている。倉庫に仏像が・・・。父のせいに違いない。これは仏像を家族みんなで返しに行く物語です。家族とは何かを問う作品です。

引っ越しまで数日という日、倉庫から仏像が見つかる。 それは東北で盗難事件になり、今まさにニュースになっているそれだった。 神主は今日中に返還したら罪に問わないとテレビで主張している。 犯人は父に違いないと家族みんな思う。 というのも、この家の父はまともに働かない、ダメ人間な上、息子たちが子供の時に、近所のおもちゃ屋の女店主と、まさに仏像が見つかった倉庫で浮気をしているのを娘に目撃されているのだ。 さらに、父は、そのおもちゃ屋の名物人形の盗みまでしていた過去がある。 この物