見出し画像

出会いは一冊の本から。

はじめまして。茨城県でパン職人8年やっております武藤と申します。いわゆる菓子パン、食パン、コッペパンなどの「ソフト系」パン職人です😊

大好きで毎日食べても飽きないくらいです。
が、ここ3、4年くらい前からでしょうか、働き方の事、小麦の事、家族との事、そして自分の事、「このままでいいのか?」と自問自答繰り返す日々でした。
そしてたまたまYOUTUBEで紹介されていた「捨てないパン屋」という本を知りました。広島にある「ドリアン」というパン屋さんの田村氏が書いた本でした。
そこにはヨーロッパの働き方、小麦のこと、これからの日本の食糧の事などまさに僕自身が日頃思い悩んでた事をまるで解決してくれる様な内容の本でした。とても感銘し、感動しました。
ヨーロッパの古代からのパン作り、薪の窯で焼く無農薬の乳酸菌のパン。
僕が日頃作っているパン製法とは全く真逆でイースト菌や化学調味料、油脂も一切使わず自然の恵みで作られる身体に優しい素朴なパン。
食事に合うパンとされ、おかずと一緒に食べ合わせることで口の中で「旨み」が増すとされています。
現在、ドリアンではインターネット販売をされていて注文してから役2週間程で届きました。
シンプルなダンボールを開けるとそこには大きなカンパーニュが入っていました。とても大きく何だか「本物のパン」って感じがしました。
そして窯で焼いたパンは香り豊かで早速食事で頂きました。
「うまい、、、」ほのかに酸味がありおかずとの相性が抜群に美味しいのです。

それから半年の間、ドリアンのことばかり考えるようになっていきました。もう我慢出来ず!2022年11月、意を決してドリアンに見学希望のメールをしました。すると田村氏から返信、どうぞ見学へいらして下さいとの事。とんでもなく嬉しかったのと何故だかドキドキした事を覚えております。

色々な想いを胸に、いざ広島へ。田村氏は不在ではあったが、現在ドリアンのパン製造を任されている塚原さん、中村さんが出迎えてくれました。
気さくでとても丁寧に、分かりやすく親切に色々と教えてくれました。パンに向き合う姿勢、眼差し、ドリアンを背負う責任。
一つ一つの動作には無駄がなく、淡々と作業をこなしていく。そして薪窯で焼くパンはなにか木から「命」を宿らせている感じがしました。焼き上がったパンは一つ一つ丁寧に梱包し、ダンボール数十箱を発送。1日だけの見学でしたが、とても有意義なものでした。
田村氏は2022年からオンラインのパン学校を 開校、僕はこの学校の第二期生の入校をすることを決意し応募致しました。定員は全国から役10名。試験内容は作文と面接。出来るだけ熱い想いを書いた方が有利とのことでした。
結果、見事に合格。ワクワクとドキドキで2023年4月よりいよいよドリアンパン学校第2期生として幕を明けました。
全国から11名集まり、同志となり「仲間」が出来ました。
そして田村氏は言いました。「この学校のゴールは自分にピッタリの生き方を探す事です」と。
なんだか普通じゃない学校に入ったような気がしました。

この有り難い出会いに感謝です。

これからここでこれからの自分をノートに記していこうと思っています。

感謝の気持ちを込めて。

2023年5月吉日

武藤 大士

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?