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勇気の一歩

僕の人生最大の大冒険

僕にとっての人生最大の大冒険は、当時ハワイで一番人気のミュージシャン(JBOOG)のフォトグラファーとして全米ツアーに参加した事です。

はじめに言うと僕はプロのフォトグラファーではありません。

事の始まりは、両親の死(父は20歳の時、母は27歳の時に癌を患い亡くしました)を転機に「人生何があるか分からない、やりたい事やっぺ!」と29歳の時にサラリーマンを辞め、一年間のアメリカ留学がきっかけでした。

小学生の頃からアメリカのカルチャーに影響を受け、スケボーやBlack music、20代では写真を撮り始めました。
どうせ行くなら誰も知らない所へ!と憧れの地ニューヨークへ。

学校に通い始めて1週間程した頃、僕の住んでたブルックリンのコーナーストア(ストリートの角にある古いコンビニみたいな所)で優しそうな黒人さんに写真を撮らせてくれと頼んだら快くOKしてくれ、写真を撮らせてもらっているうちにとても仲良くなりました。
それからというもの毎日学校から帰ると家に遊びに行き英語を教えてもらったり音楽聴いたり、彼の家族と食事したり誕生日会開いたりと、事あるごとに誘ってくれました。

彼はラッパーで週末になると友達たちとクラブでライブがあるので一緒について行きよく写真も撮っていました。
そのライブのオーガナイザーに「一晩このライブの写真を全部撮るから気にいってくれたらお金を下さい!」と交渉し、少しばかりのお金を稼いだ事もありました。

外国人は写真を撮ってもらうのがとても好きで、カメラは気さくに話しかけられるツールとなっていました。

半年ほど経ったある日、日本で20代の頃から友人を介して仲良くなっていたハワイアン(レゲエミュージシャン)達がLAで1週間だけのツアーを決行するとSNSで知り、これはチャンス!とメンバー達に直談判。

「俺は今NYでラッパーたちの写真を撮っている。何でも手伝うしお金はいらないから俺をツアーに同行させてくれ!」っと。

するとノリよく、「来いよ〜来いよ〜」って。
それからというもの、ツアーの詳細を聞いても返事もなくマネージャーに問い合わせてもノリよく「来いよ〜」と言うばかりでその後の詳細は全くなくツアー1週間前になっていました。

迷いに迷ったあげく、「どうにかなるべ!会えなかったら1週間野宿すれば」と往復の航空券だけを買い、いざLAへ!

ポケットには100ドル札だけ。(超貧乏生活でしたから)

到着したは良いが、wifiが繋がる所でしかメールができず、待てど暮らせど返事がなく3時間空港で待ちぼうけ。

ツアー初日の会場まで自力で行けばいいんだと乗り合いのタクシーを見つけ、またまた直談判。50ドル払うから会場まで乗っけて行ってくれ!っと。

「じゃあ乗っていけよ!」ってことで3時間くらいかけてようやく会場へ到着出来ました。

するとメンバーはリハーサル中。およそ3000人は入ると思われるホールからはドラムの音、ベース、ギターの音、ヴォーカルの歌声。外まで響きわたる音が聞こえた瞬間は泣きそうになったのを覚えています。

勢いよく「アロハ〜」って登場すると、「ヒロ!!お前よく来たな〜!ははは〜」だって。

俺はもう50ドルしか持ってないって言ったら「じゃあ1週間俺たちとツアー回ろう!」とツアー用でレンタルしてる大型バスに乗せてくれました。

LA付近を1週間かけて会場から会場へ、楽器の搬入、搬出、本番では写真の撮影。もう無我夢中でした。そして写真を気に入ってもらえたのか、マネージャーが「来月から3カ月かけて全米周るからお前も一緒に来いよ!」って言ってくれ全米ツアーの参加が決ったのです。

興奮とワクワク。チャンスを自ら掴んだ気がしてとても嬉しかったです。


その後、3カ月の間アメリカを西から東へ、北から南へ周りました。面白い話しや怖かった話し色々ありましたが今回は長くなりそうなのでやめておきます。笑

そしてその「アメリカの旅」で学んだ事は、勇気を出し一歩踏み出した時に人生は大きく変わるということです。そして予想以上の出会いや事柄が待っているということでした。

それまでの人生は「有言無実行」でした。

初めて自ら口に出し踏み出した一歩だったと思います。

その経験は自信へと変わり「やれば何でも出来る!」

そう思えた旅でした。

そして今、また新たな冒険が始まりました。

ドリアン田村さんへ勇気を出して送った一通のメール。

また人生が大きく変わろうとしています。

パン学校に入学出来て、予想もしてない授業が繰り広げられています。

そして今後の冒険の目標としては「WWOOF」でフランスに行くことです。ヨーロッパのパン造り、働き方を肌で感じたい!そう思っております。

さて、どんな旅が僕を待っているのか楽しみです!

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