人間がキラキラしたものを求める理由が分からない。

12月に入って世の中にクリスマスの空気が漂い始めた。
我が家の近くに某おもちゃ屋の大型店舗があるので週末になると少々騒がしい。

最近の子供にはどんなおもちゃが人気なのか気になってトレンドを眺めていてふと気になった。なんでキラキラした物が好きなんだろう。
ざっと検索すると。「女性はキラキラが好きですよね?実は男性も好きなんです!!」「キラキラしたものを求める理由・・・それは、本能です」
とか私が求めている答えとは遠い記事が大量に出てきた。
まぁ宝石店とかファッション業界関係者の記事だったから仕方ないか。

中には、「女性がキラキラしたものを身に付けたがるのはそうすると自分がより魅力的に見えるから」
「男性がキラキラしたものを欲しがるのはそれが資産価値が高いから」
という理屈っぽいものも見つけたけれど。
なんでキラキラしてたら魅力的なんだ???

魅力や価値は人間が決めるものだ。
大本を辿れば役に立つかどうかで決められて、周りの人間と合意形成して定められたはずなのだ。

金はその貴重さと錆びない、加工が容易という物質的な特性で権威の象徴として認識されてその価値を認められた。
最近では伝導率が高いとかで電子機器でもひっぱりだこだ。

おなじく、希少で電子機器に使うという意味でいわゆるレアアースも最近では価値が認められた。が、こっちは「最近では」だ。
昔は価値を認められていなかった「きらきらしていないから」だ。

私は最近の人間なので最近の価値観は理解できる。
でも、「昔から価値があるから価値があるんだ」方式で決められた価値については疑問に思いながらもそういうもんかで考えてきた。
特に、宝石とかね。

「きらきらするもの」を「求めるのは価値があるから」では無く
「皆が求めるから価値がある」のは間違い無いと思うのだが、疑問なのは貨幣社会が発達する以前からきらきらするものは求められていたし、なんならカラスや赤ん坊もキラキラするものが大好きらしい。

赤ん坊が求めていたらそれはもう、本能だとしか言いようが無いのだが
なんで人間にそんな本能が備わっているのかを知りたい。

今年読んだ記事で、「虫が街灯に集まるのは、光に背を向けて飛ぶせい」という説を知ってなるほどと唸った。私は「明るい色の花が光を反射するので明るい方を目指して飛ぶのは花を探しているから」という説を子供のころに聞いてそれが真実だと思っていたのだが、それだと街灯に止まって居ないとおかしい。周りを飛び回るのは不可解だった。

背光反射という反応がトピックに上がり「虫は上下を区別するのに重力を体感するのではく、光の方向に頼っており、光に背を向けて飛ぶ習性がある」というのだ。

私は人間にもキラキラしたものを求めることが生存に有利になる理屈があると信じている。それを解き明かす事が本能を克服して理性を強化するという事だと思う。

最後に私が最も納得した説を紹介して終わる。
「キラキラしたものを求めるのは生存に必須な水を探しているから」
水面が陽光を反射してキラキラしているのが綺麗だと感じる、これは水が必須で常に探し求めているからだ。と言われれば納得感がある。
でも、宝石や黄金のきらきらを見ても潤いに繋がる充足感は感じないんだよなぁ、違う気がするなぁ。


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