書きたいものもないのに何でもいいから書きたいと思うときがある

 飢えによく似ていると思う。食べたいものがあるわけじゃないけど、腹が減るから何でもいいから食べたいと思うように、書きたいものがなくても書いていたいと思うときがあるのだ。

 面倒なのは、これは欲求と結びついているから、基本は発散させるだけのものだと思うのだが……それでたまたま生まれたものは……一応そこに存在してしまっているから、面倒を見なくちゃいけない。

 ただ書き捨てるのは簡単なのだけれど。

 自分の体に合ったものを選んで書いた方がいいんだろうなぁ、とは思う。でも自分の体に合ったものが何か、よく分からない。

 今のところnoteには投稿していないが、私は重たいハイファンタジーを書くのが好きだ。それもすごく雑に。

 他の人に見せるわけじゃないから、文体はぐちゃぐちゃだし、時系列もめちゃくちゃ。でも頭の中で物語や設定がはっきり定まっているから、自分で読んでいる分にはとても楽しめる。
 そんなこんなで書くことに飢えているとき、ただひたすらハイファンタジーを書いていた時期があったが、今は違う。
 最近は基本的に日記や随筆、ちょっとしたギャグっぽい会話劇や、その日あった出来事を自分なりにまとめたりして、飢えを満たしている。

 あまり需要とか、人が求めているものがどうとか、考えたくない。
 正直に言えば、私が書いたものを全部誰かに渡して、その人自身の趣味で取捨選択してもらって、人が読みやすいように並べてくれたらいいのになぁ、と思ってたりする。

 私が書いたものは煩雑すぎるし、結果的に多岐に渡ってしまうので、自分自身でも整理するのがめんどくさいし……

「こういうのが欲しい!」
 と言ってもらえたら楽なのに、と思うと同時に、そういう風に求められたら求められたで、重荷に感じて投げ出してしまうのも目に見えている。

 私は多分、職業作家にはどう考えても向いていないのだと思う。私はその日その日で書きたいものを書くし、書くことに飢えている時でも、選り好みはする。

 自分の作風を狭い枠の中に閉じ込めたくないのだ。書けるものは、全部書いていたい。その結果評価されなくなるなら、仕方ないと思う。それは割り切れる。


 ファンタジー、なぁ。なんか私のnote、ただでさえ統一感がないというか、色んなものがごちゃごちゃしてるのに、その中に、単体でもまとまりのないファンタジー小説混ぜちゃって大丈夫なのだろうか。ある程度まとまりのあるものだけ投稿して、マガジンにまとめておけば悪くない、か?

 なんか「自分のこうしたい」と「他者にはこう見える」の隔たりみたいなものの間で、しょっちゅう迷う。

 でもさ、それを読んでどう思うかって、読んでる人ひとりひとりの感性の問題なんだから、私の知ったことじゃないような気もするんだよね。

 でも煩雑で不親切なのは、あまり好ましくないようにも思う。そもそも、私は人に読んでほしいと思っているのだろうか? いや、思っているんだけど、でも投稿したものの全てを読んでほしいと思って投稿しているかと言われたら、違うような気もする。

 ただ投稿して、人の目の届くところに置いておくことで、孤独を癒そうとしているだけ? それとも何か、可能性を求めている? 分からないんだよね。

 まぁでも、やらないよりはやった方がいいさ、きっと。

 それについては、行動してから考えたほうが都合よさそうだ。

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