光の存在
いつも遠くにばかり光を見ていた。
希望はいつだって先の先の方にしかないような気がしていた。
中間の長い路には、散りばめられたものがあるのに
それには目もくれず
暗がりにしかすぎず
こちら側には何も映っていなかった。
自分の存在にさえ
見えないのか
見ようとしないのか
見たくないのか
そんなこと一つ答えを出さないままに生きていた。
ただ自分の中に何も灯っていないのかというと
決してそうではない。
小さなロウソクの炎が、ちらちらと横切る。
別につかまえなくてもいい
もてあそばれているうちは
ホタルのように遊ばせておけばいい。
いつか自分の本を作ってみたい。という夢があります。 形にしてどこかに置いてみたくなりました。 檸檬じゃなく、齧りかけの角砂糖みたいに。