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8.慣れないことに慣れていたらいたでカンチガイ⁈

「私はブスである」

この思い込みが、深く根強い劣等感の塊人生を歩んできたので、40過ぎてから突如始まった【美人褒め攻撃】に狼狽えている話は前回お話しました。

その劣等感が徐々に消えて、【美人褒め攻撃】にも多少慣れてきているのは、年齢的図々しさもあるかもしれません。
いちばんは褒め言葉を素直に受け取ることを学習できたからかもしれません。

「会うたびに雰囲気が柔らかくなっているね」

スピリチュアルを、生活の中へ取り入れて過ごしている方たちからはこのように言ってもらえます。

高校生の時は「半径何メートルかに近づくな!とばかりに、ハリネズミみたいな棘を逆立てて歩いていた」と言われていた私が…です!

人って変われるものですね♪

そういえばある方と話していて、思わず漏れたのはこんな想いでした。

「あ〜あ、今みたいにみんなから褒めてもらえるみたいなチヤホヤ人生を子どもの頃から過ごしてたら、私の人生、もっと楽だったかなぁ〜」

聞いていた方はそうだねぇ〜という顔をした後、こうおっしゃいました。

「でも睦菜ちゃん、若い頃からチヤホヤされてたら、すっごい勘違い野郎になりそう」

ええ〜っ!
そこでほわわ〜んとデジャヴ感…。

その日、帰宅して確認したらやはりありました!
みかんが同じ体験してるマンガ!
それはこんな話でした。

…同級生の春山から「けっこうキレイな顔してる」と突然言われびっくりします。
話半分に…と思いつつも、心はそこに集中してしまい、シミちゃん曰く、『普段よりシャンとして女っぽい態度』をとって過ごします。

みかんの変化に気づいたしみちゃんに、「カンジが違う」と言われたみかん。
春山からの一言で、自分が今日1日変われたと話し、「子どもの頃から親に『カワイイ』『キレイ』と言われて育っていたら…」と話すとしみちゃんバッサリ。

「すっごいカンチガイ女になってたと思う」

う〜ん…
『あたしンち』が新聞連載連載始まった時に、「読売新聞にマンガ描いてるの?すごいね!」とか「あなたにそっくりなマンガ見つけたんだけど」等々何人もの方に言われましたが、まさか「カンチガイ女」になる危うさを持っているところまで似ているとは驚きです。

おそらく私たちの勘違いを生む思考は『褒められ慣れていない』ことに通じているので、幼い頃から褒められ慣れていたら、既に思考は今と違うはずです。
それでもあえて、褒められて育ったら「カンチガイ女」になってたと言われるのはなぜなんでしょうね?

この答えが出たら、正真正銘の美人度がアップするかもしれません。

朝日新聞出版 けらえいこ
あたしンちベスト2巻(みかん青春編)
「キレイな顔してる」82ページより

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