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adoに推し

・adoさんのライブ「心臓」に行ってきました。




・安易な言葉にして自分の中の感想が陳腐化するのが躊躇われるほど良かった。涙腺ガバガバでした。僕は割りとドライ気取りというか、人前では特に自分の感情に素直になれないタイプなので、すぐ隣に人がいる観衆の中でこんな状態になれたのが嬉しかった。

・「国立競技場は構造的にライブ向きではなく音響に問題がある」という前評判をちらほら見かけすこし不安だったのだが、席が良かったのか音響さんが頑張ってくださったのか、音響についての不満は全く感じなかった。

・ライブはこれで3回目。それぞれ違うアーティストのライブを見に行ったが、当然ながら好きなアーティストほど順当にライブへの満足感が高い。
今までのも良かったのだけど、adoは現時点で最も好きなアーティストだったので、最高打点を極めて高い水準で叩き出した。
 
・というかそもそも最初は逆説的というか、それを狙ってというか。「推し」という概念とそれが生み出す感動を知るためにadoというコンテンツに積極的に触れようとしていた。 
今まで一つのコンテンツに夢中になったことがなかったから。

・しかし、このライブを経てしまっては、もう。
そんな「ねらい」とかどうでも良くなってしまった。
僕は正真正銘adoを推していると、そう胸を張って言える。少なくともこれを書いているこの瞬間は。

・開演からほぼノンストップで歌いまくり。adoの楽曲は高音域のものが多いのにもかかわらずお構いなし。
声帯どうなってんだ。最高。

・YouTubeでたくさん聴いていたあの声、曲。その発生源が目に見える場所にいる。
そして音源より凄い。そう思うだけですぐ目が潤む。人前なのに簡単にこじ開けられてしまう。涙腺。

・国立競技場は吹き抜けになっているので頭上は空だ。途中、空に星のような光が点々と浮かび上がる演出が入る。星ぼしが心臓の形とか、心電図を形作っていた。
これが曲との相乗効果も相まって本当に現実離れしていて綺麗だった。
ライブ後に調べるとドローンによるものだったらしい。どういう仕組みかわかんないけど最高。ここらへんずっと泣いてた。

・後半、歌いに歌ってようやくMC。自己肯定感が低く、ボカロと歌い手に救われた過去を語る。
辛いことがあった日も、歌をやめたくなった日もDSの画面の中、遠い世界を夢見ることで、近づきたいという気持ちでまた頑張れた。
そしてこれからはそれら日本の文化の素晴らしさを世界中に伝えることで恩返しをしていきたいと言う。
「DSの画面の中」という表現が世代を如実に感じさせる。
僕より一回り下の世代だ。うごメモとかね。妹がちょうどその世代なのでちょっとわかるのが嬉しい。

・ボカロ・歌い手によって救われた人は数多くいると思うし、それ自体は物珍しいエピソードではないかもしれない。しかしその気持ちをよすがにして世界を相手取る「歌い手」にまでなった彼女について改めて考えてみると、やはり狂気じみたものを感じる。
人はコンテンツを糧にしてここまで大きくなれるものなのか。
それはまるで文化が生み出した化身のような。少し神々しさすら感じてしまう。

・最後の(と言われた)曲が終了。その後もアンコールがあることは知識として知ってはいたが、半信半疑というか、油断してたらほんとに終わってしまうんじゃないか?と思って割と本気でアンコール祈ってた。結構な間があったし。ちょっと不安だった。

・無事にアンコール開始!ほんとに嬉しい。

・その後は怒涛の展開。Bzのギタリスト(松本さん)は来るわなんか光る檻に入って客席近くにやってくるわ。
極めつけは「ボカロとの橋渡しをしたいと思います。これから」と、ホログラムとして現れた初音ミクと一緒に新曲を披露。

・おい!!!!DSの話の後にそんなことされたらさ!!!!!!泣いちゃうでしょ!!!!ほんとにもう!!!!
ずっと救ってくれた存在、遥か遠く、文字通り違う次元に居たはずの、一番好きだった存在。
今そんな彼女の隣で、一緒に歌っているんだadoは……とか素直に思えて。
尊…最高……最高……最………(粒子になって消失)。

・adoさんのツイートによるとこの曲まふまふさんの描き下ろしだって!それってさ!!それじゃん!!!!(語彙)

(まふまふさんはadoさんが歌い手を志したきっかけの人物なのだ)

・終わってみればなんてことはない。ただただ最高でしかなかったです。次のライブも行きます。アドロイド(最近出た小説)も買いました。

・今回の反省…物販舐めてたら売り切れの憂き目に会いまくった。タオル欲しかったなぁ〜
開場3時間前では遅すぎるらしい。
次回に活かすぞ!!!


・おみくじは吉でした。ドーナツを食べます。


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