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あの時、私は若かった①クライアント、キレル

平和主義の私は、仕事でもめたことはほとんどないが、その場の情景までリアルに思い出せる喧嘩が3つある。本日より3連発。

一つ目は、たぶん私が30代前半だったかな。
ある書店が自費出版部をもっとPRするための広告を出したいと言ってきた。
印刷会社が受けてコピーの依頼が私の所に。
媒体は忘れたけど、印刷物だった。

自費出版の流れとか、事例紹介とかの前に、「自費出版て楽しいよ~」というイメージコピーっぽい文章を入れることになり、次回の打ち合わせまでにクライアントに原稿を渡し、チェックしてきてもらうことになった。

打ち合わせ当日、やってきたのはクライアントの担当者3名。
初回の打ち合わせで会った3人だ。若い男1とおばさん2。
手には赤字の修正をいっぱい入れた原稿。

3人がそれぞれ思い思いに赤字を入れているので、原稿は真っ赤。
修正について説明しだしたが、何を言っているのかよくわからない。
「なるほど~」と思える指摘なら、勉強になったなあとうれしいが、
これはもう、修正した本人たちもわけがわからなくなり、
収拾がつかなくなったようだ。

私に「これをきれいに整理してほしい。」と言う。

私、気がついた時には言い終わってました。
「私が整理すると、元に戻りますね。」

今思い出しても気持ちいいわあ。

言った直後は「では整理してきます。」とか言って
何事もなかったと記憶している(^^;

そして、私が帰った後、印刷会社の営業に向かってクライアント、怒った、怒った。

と、あとから聞いたんだけど、その営業マンも腹が立っていたので
「同じ気持ちでした。」とおとがめなしだった。

【この一件で得た教訓】
人が作ったものは仕事の大小にかかわらず、大切にしよう。

私、ほかの人が書いた文章を簡単に削ったり、変えたりはできません。
その人なりに思いや意味があって書いただろうし、プロの文章ともなれば
全体のバランスや流れを考えて書かれていますからね。
当たり前のことだと思うけど、意識の低いデザイナーさんなどは
平気で勝手にカットしたりするんです。

私って喧嘩っ早かったのかもしれない。若気の至り。
大切なことを教えてくれた○○書店の皆さん、ありがとう。




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