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万年筆 復活したモンブラン

前回、父がパーカーと間違えて実はモンブランだった万年筆が出てきた話を書きましたが、あれからいろいろとお手入れをしました。
何度も洗浄し、モンブランとプラチナの専用インクを買い、お湯につけたりよく乾かしたり試し書きをしたり・・・。
その結果、なんと、モンブランが書けるようになりました!!!
始めはインクが出てこず、これはもう無理では、ブランドと金の価値しかないのでは、と見放しそうになったのですが、それでも洗浄を繰り返し、乾燥をさせ、モンブランのカートリッジを差し、なによりも「よみがえれ~~~。」と念じ続けた結果、始めはうっすらと、そしてだんだん濃く、インクが出るようになりました!
乾燥が足りなかったのか、本当に始めは水っぽい色でとてもじゃないけど「書ける」というには及ばないインクフローだったのですが、試し書きをすればするほど、濃いインクになっていきました。
奇跡としか言いようのない変化でした。
絶対にやってはいけないと言われている、万年筆を振る、ということも数回したことを記しておきます。
とにかく、数十年のブランクを経て、またモンブランが書けるようになったことが非常に嬉しい。
貧乏人の私がこの先モンブランに出会うことなんて無いと思うので、(出会えたらいいなと願ってはいますが)、このビンテージモンブランを大切にします。
モンブラン585(と呼ぶのかは知らない)の書き味は、空気と遊んでいるような感じ。
書いているという感覚が無い、とYouTubeで説明している方がいましたが、本当に軽くて、字を書く筆圧が全く必要ないのです。
これこそ、私が求めていた万年筆の書き心地!!!
お気に入りのもう一本の金ペン、父からもらったPilotのJustusも、初めての金ペンだったので「鉄ペンに比べてこんなになめらかなのか」と感動したものですが、モンブランはもう「なめらか」という言葉すら必要ないほどタッチが軽い。手を動かしているだけ。
お父さん、ありがとう。

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