GAS を使って Google ドライブにファイル、フォルダやショートカットを作成する方法（関数）をご紹介します。
作成されたものは、Google ドライブのルートディレクトリに配置されます。

使うのは「DriveApp クラス」です。
このクラスは主に、Google ドライブの全体やルートディレクトリなどを操作したい時に使います。

ファイルやフォルダなどの作成方法

ファイルを作成する：DriveApp.createFile(Blob データ)

Google ドライブのルートディレクトリに、Blob データのファイルを作成します。
Blob データとは、簡単に言うと、画像データ、テキストデータや PDF データなどのデータの名前、データの種類、バイナリデータで構成されている、データそのもののオブジェクトであり、ファイルデータとは異なるものです。

Blob について詳しく説明した記事を書いておりますので、よろしければご覧ください。→「【GAS】 Blob をなんとなく理解したい！」

• 引数：Blob データ（Blob オブジェクト）

• 戻り値：作成されたファイルの File クラスのオブジェクト

let blobData = getBlobData(); // "getBlobData()"関数は, Blobデータを取得する架空のもの

// Blobデータをファイルを作成
let createdFile = DriveApp.createFile(blobData);

テキストファイルを作成する：DriveApp.createFile(ファイル名, テキスト内容)

テキストのみのデータを、名前をつけたファイルをルートディレクトリに作成します。

• 引数：ファイル名（文字列）、テキスト内容（文字列）

• 戻り値：作成されたファイルの File クラスのオブジェクト

let fileName = "sampleFile";
let text = "hello, this is sample text";

// テキストファイルを作成
let createdTextFile = DriveApp.createFile(fileName, text);

フォルダを作成する：DriveApp.createFolder(フォルダ名)

Google ドライブのルートディレクトリに、フォルダを作成すます。

• 引数：新しいフォルダの名前（文字列）

• 戻り値：作成されたフォルダの Folder クラスのオブジェクト

let folderName = "newFolder";

// フォルダを作成
let createdFolder = DriveApp.createFolder(folderName);

ショートカットを作成する：DriveApp.createShortcut(ターゲット ID)

すでにあるファイルやフォルダのショートカットを Google ドライブのルートディレクトリに作成します。
ショートカットを作成するにあたり、それぞれのファイルやフォルダが持っている固有の ID が必要になります。
その固有の ID の取得方法は、別の記事で説明します。

引数：ファイルやフォルダの ID（文字列） 戻り値：作成されたショートカットの File クラスのオブジェクト

let fileId = "sampleFileId_0123456789";

// ファイルのショートカットを作成
let createdShortcut = DriveApp.createShortcut(fileId);

おまけ

おまけと題して、Google ドライブの容量の残りと使用量を確認する方法をご紹介します。

Google ドライブの残りの容量を確認：DriveApp.getStorageLimit()

Google ドライブの残り使える容量のバイト数を取得できます。
戻り値はバイト数なので、何 MB なのか、何 GB なのか知りたい場合は、
バイト数　/ 1,000,000 (MB)
バイト数　/ 1,000,000,000 (GB)

• 引数：無し

• 戻り値：残り使えるバイト数（数値）

Google ドライブの使用している容量：DriveApp.getStorageUsed()

Google ドライブの使った容量のバイト数を取得できます。
残りの容量を確認する関数と同様、戻り値はバイト数の数値です。

• 引数：無し

• 戻り値：使用したバイト数（数値）