見出し画像

褒めることの暴力と立ち向かう

褒めることは暴力だと思う。

自分の中にある軸で相手をジャッジすること、それを勝手に押しつけること。
その軸は大抵”社会”の軸を勝手に自分が内面化していて、自分が有利な立場にあるときに、軸を相手に押しつけることで、自分が社会の中で相手よりも強い立場にあることを示しつつ、かつ、自分が正しいと考えている社会を広げたい、と行う行為が褒めることだと思っている。

だから、私は褒めることは基本的に何らかの役割を与えられているとき以外、「わたし」として人と関わっているときはしたくないと思っている。

それでも、「え!すごいね!」「めっちゃうまいじゃん!」「最高だよ!」などと言いたくなることがある。
だって、大切なだれかが何かを成し遂げたら嬉しいじゃないか。

きっとそれは褒めることというよりは、本人の望みと結果が一致したときに生まれる感情だと思っている。
相手への”関心”である。

褒めることは内面化した社会の軸で人を殴ることだが、
心から湧き上がってくる言葉は関心を示すことであって、暴力にはならないのではないか。

とはいえ、それが相手を傷つける可能性があることを忘れてはならないとも思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?