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沢山失敗していこう

新卒で入った会社、正直言うと入社1か月程で判断ミスったなぁと思った。
何故なら労働環境が壊滅的だった。
私も条件を承知して入社した訳だけれど、思ったよりしんどい状況だった。
それでも、2年半は続けた。(いや、辞めてるんかい)
それでも続けられた理由は、尊敬できる先輩がいたからだ。

入社時、私はTHE真面目だった。
教えてもらったことはメモして、理不尽なクレームにも落ち込んでいた。
折り合いの悪い上司の言うことも、どーーーーにかして聞き入れていた。

新入社員あるある
最初はできる仕事が少なくて焦る気持ち。
教えてもらった仕事を完璧にしようとする。
役立たずだから、せめて迷惑かけないように。

私はそんな気持ちで日々働いていた。
そんな時、先輩が自身の失敗談を面白おかしく話していた。
単なるコミュニケーションだったのか、真面目でいようとする私へのメッセージだったのか、それはわからないけれどその中に私を救ってくれる言葉があったのは事実。

「新入社員の仕事って沢山失敗することなんだよね」

失敗していないと自分に後輩ができたときに説明ができない。
何故この業務があるのか、何故やってはダメなのか
その理由を本当の意味で知るには失敗するしかない。
想像したらわかるだろって思うだろうけど、
その想像する癖って失敗してみないと身につかない。
それに沢山失敗すると心が強くなる。
ずっと正解してきた人っていざっていうとき使えない。
ただ、この考えって1年目まで。2年目で同じことしてるなら無能だね。

そんな内容の話だった。
ゆるくもあればピリッとする。
この言葉や話は当時の私をかなり救ってくれた。
だからって失敗ばかりするわけにはいかないけれど
失敗していけない!というプレッシャーはなくなっていった。
そっか仕事って楽しまなきゃ やってられないなって視点を変えることができた。
ここから私はこの先輩を尊敬し、仕事頑張ろうと思えるようになった。

それから、1年が経った頃、私の転勤が決まりその先輩と離れることに。
今度は私が新しいところで教えてもらったことを同じように後輩やパートアルバイトに話していく。
自分が感じた話なら、受け売りだったとしても相手に響くものだ。

これから転職先で働く私にとって、この言葉はまだまだ生きている。
やさしくて、救われる言葉はずっと効果がある。

この春、新社会人になる方や新しいことを始める方、ちょっと窮屈になっている方など・・・
何か一助になれば幸い。

#やさしさを感じた言葉

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