ナベの嫁

30代会社員。夫と息子6歳の3人暮らし。2024年1月人食いバクテリアに感染。足の痛み…

ナベの嫁

30代会社員。夫と息子6歳の3人暮らし。2024年1月人食いバクテリアに感染。足の痛みから生命の危機に陥るとは夢にも思わず。皆さんも身体に異変を感じたらためらわずに病院に行ってください。

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壊死性筋膜炎との診断を受けるまでの流れ

時系列で記します。 予兆:2023年12月31日20時ことの発端は大みそかの夜。 大掃除をしていた時、右足の甲に痛みを感じましたが、気のせいで放置します。 その夜、寝る時もなんとなく足に違和感を感じ、痛みのせいで良く眠れません。 こんな冬に虫刺されかな?と思いクリームを塗ったり患部を冷やしたりします。 発熱:2024年1月1日4時今度は発熱し始め、体温が38度位まで上がります。右足を見てみると赤く腫れ始めました。 風邪の症状がないため、発熱は足の腫れによるものと考えました

    • 退院日

      2月6日、ついに退院の日を迎えました。 思い返せば1月2日の明け方に入院したので、36日間も入院していました。 こんなに長く入院したのは人生で初めてです。 入院中はずっとパジャマでしたが、退院日は久しぶりに私服に袖を通しました。 朝から旦那が来てくれて、回診時に立ち会ってくれました。 傷口は素人にはかなり強烈ですが、ちゃんと見てくれました。傷口のせいで離婚届を出されるのではないかとヒヤヒヤしていましたが、案外反応は普通でした。 感想は「進撃の巨人みたい」とのことです。 こ

      • 退院に向けて

        順調な回復のおかげで、正式な退院日が決まりました。 予定通り退院できるように、着々と準備を進めています。 準備1:自分で傷口の処理朝、シャワーを浴びつつ傷口を洗い、回診の時に自分で傷口の処置(薬を塗ったガーゼを貼り、包帯を巻く)ということをやっています。 だいぶ慣れてはきたものの、相変わらず目を背けたくなるような痛々しい傷口です。 心の中で「私は特殊メイクを施され妖怪を演じている俳優だ」と思うことにして毎日何とか乗り切っています。 準備2:歩行練習毎日何回もフロア内で歩

        • 【番外編】入院中の家庭状況

          入院中、夫と息子(6歳・年長)は2人暮らし。 周りの皆さんから家庭の方は大丈夫なのかというお声をいただきます。 私の実家も夫の実家も同県内ではあるものの、市外のため距離は離れています。 距離的には私の実家が新幹線で1駅、夫の実家が新幹線で2駅。(つまり私の実家の方が近いです) 今まで家事は大部分を私が担っていたため、夫は突如働きながら家事をするという事態に陥りました。 幸い家事は、 洗濯→全自動洗濯機 食器洗い→全自動食器洗浄機 床掃除→ロボット掃除機 という便利な道具

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        壊死性筋膜炎との診断を受けるまでの流れ

          乗り越えなければいけない課題

          入院中、5回の手術と数々の痛みに堪えてきました。 身体の痛みは耐えることができましたが、精神的に辛いことを耐えるのは非常に難しいと感じています。 というのも、「自分の傷口を見てしまった」のです。 正しくは見なければいけない状況になってきたと言うべきでしょうか。 今まで処置中は一切自分の傷口は見ないようにしてきました。(マスクを目まで上げて顔全体を覆っていました) 「見たらショックを受けると思う」と言われていたのです。 しかしながら、退院するときの条件として 「傷口を自分

          乗り越えなければいけない課題

          歩行練習のその後

          歩行器を使い始めてから良いことがありました。 看護師さんを呼ばずともトイレに行けたり、朝夕自分のブラインド開け閉め、洗面台で歯磨き、掛け布団の片付け…と、些細ではありますが、自分で身の回りのことができるようになってきました。 歩行も最初は腰が曲っていましたが、だいぶ安定して歩けるようになってきました。 歩行練習開始4日目。 医師から傷口の回復も順調なので来週退院しましょう、という提案がありました。 しかし仮に退院したとしても、さすがにこの大きな歩行器を連れて外を歩くわ

          歩行練習のその後

          歩行練習開始

          1月25日にシーネ固定を外された際、足を床につけて良いという許可が出ました。 足を床につけられることになったので、さっそく歩行練習を開始しました。 これまで治療のために右足をほとんど動かさずに過ごしていたので、まず両足で立つことすら怪しかったです。 試しに両足で立ってみると不安定でフラフラしました。 歩行練習はこのような歩行器を使います。 歩行器には手で握るハンドルや腕をつける所があり、負傷した足に体重がかかりすぎないように両腕に体重を分散させることができます。 ただし

          歩行練習開始

          意外だった症状

          この病気にかかって意外だった症状があります。 それは「手の皮がむける」ということです。 私は長らくお風呂に入っていなかったので、てっきり身体が自主的に脱皮を始めたのだと思っていました。 先生にお聞きしたところ、悪い菌に感染した時(今回は溶連菌)の特徴のひとつのようです。 手の皮がむけるのは痛くないですが、邪魔だと思って無理に引っ張るとちょっと痛いです。 むけた後の皮膚は温度に敏感で、食事で温かいお椀などを持つと熱くて少々痛かったです。 それからむけている途中はスマホの指

          意外だった症状

          5回目のオペ後

          オペの後の経過を書かせていただきます。 オペ後1日目〜3日目1月19日〜1月21日 オペ後翌日〜3日目までは、手術跡は触れることなく周りの包帯を変える程度でした。 ベッドにいる時は、足は少し上げた状態で過ごしました。(タオルを重ねてもらいそこに乗せていました) リハビリは今まで通りおこないました。 翌日はあまりにも痛かったのでお断りしましたが、手術翌々日からは手術前通りに動きました。 お風呂は先生からの指示でやめておいて欲しいということでした。 オペ後4日目1月22日 太

          5回目のオペ後

          5回目のオペ:デブリードマン・分層植皮術

          1月18日、5回目の手術をしました。 どのような手術なのか?簡単に言うと開いている傷口を閉じる手術です。 傷口を閉じるために、①皮膚移植、②縫う という2つの方法を用いたそうです。 皮膚移植はなるべく傷口と同じ足の無傷な所の皮を使い、足りない場合は反対の元気な足の皮膚を持ってくると言われていました。 結果的に皮膚移植は片足だけで完結しました。 片足だけで済めばその後が楽です。 手術前後の制約は?全身麻酔のため、色々な制限があります。 食事は前日は24時まで、水分は当日10

          5回目のオペ:デブリードマン・分層植皮術

          入院中役に立ったアイテム(1/29更新)

          入院中に役立ったアイテムを紹介します。 なお「右足を動かせず基本ベット上の生活」の場合です。自由に動ける場合は変わってきます。 ペットボトルホルダーペットボトルを入れておくと保冷(保温)してくれるアイテムです。 数年前から夏場オフィスで使用していました。 冷たい物を飲みたいけど、ベッド上安静で冷蔵庫を開けられない時に役立ってくれました。 8時間位は冷たさを保ってくれます。 加えてペットボトルストロー(飲み口にストローを接続できる物)もあると、横になりながらでも水分が取れて

          入院中役に立ったアイテム(1/29更新)

          入院生活(一般病棟移動)

          入院4日目の1月5日に、一般病棟へ移動となりました。 一般病棟に移ると少し安心と言われていたので、喜んでHCUを出ました。 部屋は?B病院は個室が圧倒的に少なく、たいてい2人または4人部屋です。 4人部屋は追加料金はかかりませんが、2人部屋以上は追加料金がかかります。 私は個室希望を出していましたが、空きがなく、病院の計らいで2人部屋を1人で使わせていただきました。 個室に入る直前に相部屋になってしまいましたが、最終的に個室に入れました。 辛かったことは?1日1回、処置と

          入院生活(一般病棟移動)

          入院生活(HCU)

          最初にHCUという病棟にお世話になりました。 HCUとはHCUは「High Care Unit」の略で、日本語では「高度治療室」や「準集中治療管理室」と訳されています。 つまりはICU(集中治療室)と一般病棟の間位置する病棟です。 一般病棟より患者1人あたりに対する看護師さんの人数が多く、手厚いのが特徴です。 辛いことは?何よりまずは足の痛みです。 病院に駆け込んだ時の痛みより、切られた痛みのほうが強くなっていました。 点滴で痛み止めを投与されていました。 点滴は数が多く

          入院生活(HCU)

          1〜4回目のオペについて

          オペについて書きます。 オペの回数オペは現段階で4回行っています。 ①1月2日 病院到着時 ②1月3日 追加切開 ③1月4日 追加切開 ④1月11日  追加切開 なお、この後5回目として「デブリードマン・分層植皮術」が控えていました。(別で書きます) 何をするのか患部を開いて菌を出す処置と聞いています。 私自身は「足を切ってえぐられている」という感覚です。 痛みはあるのか 3回目は全身麻酔で知らぬ間に終わっていましたが、 それ以外は局所麻酔でした。 局所麻酔自体が痛

          1〜4回目のオペについて

          「あと半日遅ければ手遅れでした」

          病院で医師からこんなセリフを言われたことはありますか? 私は新年早々この言葉をかけられ、絶望した者です。 現在「壊死性筋膜炎(通称:人食いバクテリア)」という病気を患い、入院しています。 あまり知られていないにも関わらず、致死率が高い病気です。 治療や入院に関する記録が少ない上、何より私自身が記録として残していきたいのでnoteを書いていこうと思います。 【壊死性筋膜炎とは?】 何らかの原因で菌が身体の中に入り、皮膚の下の組織が細菌に侵されて壊死する重症の感染症。 症状は

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