【おしえて!妊活】 喫煙がダメな理由
喫煙が健康を害することは、妊活中でなくとも誰もが知るところ。
飲酒歴・喫煙歴が長ければ長いほど、健康を害するし、不妊の原因にもなることが分かっています。
妊活をはじめるなら、男女ともタバコはどうやら控えた方がよさそうだとうすうすお気づきですよね。
「禁煙する」・「受動喫煙を避ける」ことを推奨しているプレコンセプションケア。将来子どもがほしいのなら、喫煙と真剣に向き合って欲しいと願っています。
タバコの有害物質が影響
タバコに含まれるたくさんの有害物質は男女ともに悪影響を及ぼします。
女性 : 卵巣機能の低下
男性 : 精子の量・運動率の低下
精子奇形率の上昇
これが不妊の原因になるという理由です。
タバコによる影響が、妊娠をむずかしくさせている原因のひとつになるなんて、ごめんですよね。
また、妊娠してもタバコを吸い続けると、流・早産、低出生体重児、先天性心疾患、前置胎盤、常位胎盤早期剥離などの原因になることも指摘されています。
出産後も、乳幼児突然死症候群(SIDS)や将来の肥満、心血管への影響が懸念されているのです。
妊活にとって、百害あって一利なし
これは、受動喫煙も同じです。
禁煙だけでなく、受動喫煙も避けることが望ましいのです。
喫煙・受動喫煙による害
小児期や思春期の喫煙は、肺の成長が障害される原因となります。
また思春期末や成人早期においての喫煙は、肺機能低下が早く始まる原因となります。
さらに、「父親の喫煙が子どもの将来の白血病のリスクを高める」という報告もあるほどです。
私が会社員時代には受動喫煙防止法などがなく、喫煙コーナーなんてありませんでした。男性社員はオフィスでフツーにタバコを吸っていたし、吸わない女性社員が灰皿を洗うという、今ではありえない時代でした。
(文句言いながら灰皿洗ってましたもん)
タバコを吸わない私の肺は、受動喫煙でひどい状態だったでしょう。
これで肺がんになったら訴えてやるっ!って密かに思ってました。 笑
2020年4月1日より健康増進法の一部が改正され、受動喫煙防止対策が義務化されたのはご存知ですか?
①「望まない受動喫煙」をなくす
②健康への影響が大きい子ども、患者などに配慮
③施設の類型・場所ごとに対策を実施
愛煙家には申し訳なく思うところですが、プレコンセプションケアを推進する身としては、非常に望ましく思うところです。
妊娠を望むなら
禁煙は、妊娠前からカップルで行うべし! に尽きます。
もし、なかなか禁煙できないとお悩みでしたら禁煙外来をお試しください。
内科クリニックなど、保険診療で禁煙治療を受けられる医療機関があります。
私が以前働いていたクリニックでも禁煙外来で、禁煙を成功させた患者さんがたくさんいらしたし、妊活で禁煙外来を受診するご夫婦も何組かいらっしゃいました。
パートナーと一緒に頑張ることもモチベーションになるようです。
薬の内服や、ニコチンパッチは使いたくないけど禁煙したい!という方には、ヒプノセラピーの暗示療法でも禁煙をサポートすることができます。
将来に向けてのカラダづくりや、妊娠のハードルを下げるにも、できることからはじめてみませんか?
助産師の視点から、こんな感じで妊活やプレコンセプションケアについて書いています。マガジンにまとめています。
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パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!