地図を探して【タレントマネージャー自伝的小説】

【毎日更新中】現役マネージャーが執筆する【自伝的小説】。 タレントマネージャー成崎雅都…

地図を探して【タレントマネージャー自伝的小説】

【毎日更新中】現役マネージャーが執筆する【自伝的小説】。 タレントマネージャー成崎雅都(通称:Nally(ナリー)による、20年間のマネージャー日記をお届けします。 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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※毎日、投稿中です。  投稿したら目次も更新しています。 タレントマネージャー成崎雅都(なりざき まさと。通称:Nally(ナリー)による、Find Production(ファインド プロダクション)の設立&20年間のマネージャー日記をお届けします。 はじめに・Find Production 2022年7月31日 活動休止 (2022年10月1日 更新) ・Find Production 活動休止への想い (2022年10月2日 更新) ◆ 準備中・ ・ ・ and C

    • 山路佐里はどんな人?

      中学、高校でクラスの中に 「私、可愛いのに、なんで周りは気づかないの? 私、可愛いでしょ!」 と思っている、 友達の少ない地味な女の子、っていませんでしたでしょうか。 決してクラスの1群ではなく、 3群、4群くらいの子。 人付き合いも苦手で 自分が変わればいいのに、 自分を曲げずに、一人ぼっちになっていて 「孤独はカッコイイ」 と勘違いしている子。 山路佐里はそんな子でした。 「なんで、そんなに上から目線なんですか?」 と、 最初はどこで伝えるか 随分と悩んだもんです

      • 山路佐里と初めて会った時のことは、正直覚えていません。

        山路佐里と初めて会った時のことは、 正直覚えていません。 「初めて会った時のことを、今でも覚えています」 という方がドラマティックなんでしょうが、 正直、覚えていません。 「覚えていないのはなぜか?」 と思い返してみると、 「それだけ印象が薄い存在だった」 というのが、 当時の彼女でした。 そこから 弊社がマネジメント業務の活動を休止するまでの7年間をご一緒することになりましたが、 一番手がかかり、一番未来が予測できた人でした。 結果、 こちらのマネジメント方針を理解

        • 年間1000人以上を審査・選考して

          芸能プロダクションを運営していると 様々なところから 「新人の審査、選考をしてください」 という依頼がきます。 その中には 「コンテストの審査員をして欲しい」 という案件もあれば、 「選考して、Find Productionに入れてやってください」 という案件もあります。 私は年間 1000人以上の人を審査、選考してきました。 特に 芸能の専門学校や大手プロダクションの養成所に通っている人の審査の時は、 一気に200人を審査しないといけないこともあり、 随分と神経を使っ

          女優になりたい理由

          「女優になりたい」 という、なりたい理由の中に 「目立たない自分を変えたい」 「チヤホヤされたい」 という理由が強い人も多いです。 私はそれも 『女優を目指す理由として正当な理由』 だとも思っています。 「演技がしたい」 「映画界に貢献したい」 などの理由は 『表向きな理由』 として素晴らしいとも思いますが、 本音は 「チヤホヤされたい」 でもいいと思っています。 要は チヤホヤされるくらい 努力ができるかどうか です。 ・努力しない ・努力できない 人が多いこと多い

          「私は可愛い」「俺、カッコイイ」という勘違い

          俳優、女優 モデル、タレント アーティスト 『芸能界』という場所に憧れて、 自分からその世界を目指す人が沢山いる中で 共通して言えることがあります。 それは 「私、可愛い」 「俺、カッコイイ」 と本人が思っていることです。 本人がそう思っていることに加えて 「なんでもっと世間は認めてくれないんだ」 という思いも同時に持っています。 正直なところ、 本当に可愛い人、 本当にカッコイイ人は 世間が認めています。 「世間が認めていない」 ということは いうほど可愛くもカッコ

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          『愛人』なのか『枕営業』なのか

          芸能界でよく噂をされる 『枕営業』。 私は 枕営業は芸能界じゃなくても 起きている出来事だと思っています。 実際、学生時代の時に、 店長とバイトの女の子が付き合っていて、 そのバイトの女の子は時給もアルバイトとしての地位も ぐんぐんあがっていきました。 会社員の時も 社長が自分の近くにおいておきたい女性を秘書にするもんだから、 8名のベンチャー企業なのに、 社長秘書が2名もいるという なんとも変な組織でした。 男性側からすると 地位や立場を利用した状況ですが、 女性側

          プロダクションを使い捨てるタレント

          SNSが発達して 『自分の意志で』 『自分の言葉で』 発言ができるようになりました。 簡単に発言できるようになって、 発信力のあるタレントの立場が強くなってきたと思っています。 現在、 芸能界で起きている状況をみて 「プロダクションを使い捨てるタレントが増えてきたな」 と思うことが多々あります。 簡単に言うと 「売れるまでプロダクションに頑張ってもらって、売れたとたんに独立するタレントが増えてきた」 ということです。 物事、 0 → 1 にするのは本当に大変です。 時

          アイドルと前代未聞の契約に切り替える

          丹本 江里子が すみれガールズのメンバーとして活動するためには、 ヒマサプロダクションと業務提携契約を結ばなければなりませんでした。 この 『業務提携契約の内容』 がなんとも残念なものだったのです。 まず、 というもので、 これは常識外れな内容ではありませんでした。 しかし、 この契約はFind Productionとヒマサプロダクションとの契約内容です。 つまり、 丹本が働いた金額に対して、 という内容なのです。 おわかりでしょうか。 丹本本人は Find

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          「アイドル活動をしたい」と言ってきた時の対応

          Find Productionでは アイドルのマネジメントは行っていませんでしたが、 所属タレントが 「アイドル活動をしたい」 と言ってきた時は、許可をしていました。 その場合、 Find Productionがマネジメントを行うのではなく、 アイドルグループを運営している事務所と『業務提携』をして、 アイドルでの活動の部分はそのアイドルグループに任せていました。 つまり、 という具合です。 『個々でマネジメントオフィスはあるけれど、グループのマネジメントも別にある』

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          アイドルに渡したプレゼントの行方

          アイドルファンの方で アイドルにプレゼントを渡したことがある方はいらっしゃいますか? の大きく2パターンにわかれると思いますが、 そのプレゼントの行方が気になった方もいらっしゃると思います。 マネージャーの私も 「絶対本人に渡してくださいね!」 と念を押されたことは何度もあります。 では、 プレゼントはその後、どうなっているのでしょう。 が基本的な流れです。 なんとも残念な行方をたどることになります。 さて、 本人達は実際どういう反応なんでしょうか。 裏の顔を大

          迷惑なかまってちゃんファン

          アーティストのファンの中には いろいろな方がいらっしゃいます。 『本当に応援してくれているファンの方』 も当然いますけど 『ファンなのか、クレーマーなのかわからないファンの方』 もいます。 アーティストマネージャーをやっていて 『迷惑なかまってちゃんファン』にも頭を悩まされました。 アーティストが活動していく中で、 いちいち文句をつけてくるファンです。 でもそれは、 本当にクレームが言いたくて言っているのではなく 「私にかまって!」 というだけの人もいました。 ちょ

          タレント営業が上手くいかなかった理由

          プロダクション、マネージャーの仕事において 非常に重要な仕事があります。 『営業』 です。 テレビ局への営業。 出版社への営業。 製作会社への営業。 プロデューサーへの営業。 映画監督への営業。 それぞれへ、 担当している俳優と一緒に挨拶周り(営業)を行っていました。 結果は、 正直、20年の間 上手くいきませんでした。 原因はハッキリしています。 『その俳優に魅力がないから』 です。 『俳優の魅力』 と一言で言っても色々で、 などなど、 多岐にわたります。

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          借金を繰り返す舞台役者達

          まだまだ無名の役者が 舞台に出演する際には 『チケットノルマ』 というものが存在します。 『チケットノルマ』 とは 「出演するにあたって、これだけチケットを売ってきてね。売れなかったら、自分で買い取ってね」 というものです。 このチケットノルマを払うために 『借金をしている役者』 が多いこと多いこと。 『借金を繰り返している役者』 が多いこと多いこと。 実はFind Productionにも 借金を抱えている女優がいました。 彼女は Find Productionに

          売れることを嫌うファン

          インディーズバンドを応援している人などが 『メジャーデビューする前の方がよかった』 『売れる前の方がよかった』 と言っているのを耳にしたことがある方も多いと思います。 『売れることを嫌うファン』 の人達です。 では、 当の本人は 『売れる前の方がよかった』 と思っているでしょうか。 もちろん。 売れる方がいいに決まっています。 むしろ、 売れたくて活動しています。 この 『売れる前の方がよかった』 という意見は ファンの方の非常に自己中心的な意見なんです。 などな

          元 所属タレントが逮捕された話

          半年前まで所属していた 「袖川優也が逮捕された」 という一報がマスコミから入りました。 (上記、前の内容を参照してください) 辞めたタレントに対して、 しかも、トラブルを起こして辞めたタレントに対して、 私共のような『以前 所属していたプロダクション』は何もできることはありません。 いや。 何もしたくありません。 「辞めてからも迷惑をかけないでほしい」 という思いです。 しかし、 この業界では プロダクションに所属していた当時に関わった仕事が続いている場合は、 業務の