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「ありのまま」は慣例で葬られるべきか

こんにちは。寝癖は縛ってごまかす派です、みうです。
今回は私の髪と就活についてお話ししたいと思います。

私の髪は栗色です。

純粋な日本人ですが、髪は茶色い方です。
どのくらい茶色いかというと、

初めて会った人の7割には「地毛?」と聞かれたり、
聞かれなくても、友人との話の流れで「髪染めると痛むんでしょ?」と私が言うと「え、染めてないの?」と聞かれたり、

といった具合です。

頭髪検査のない環境で過ごしてきたうえ、そこまで明らかに目立つような茶髪でもない(と自分では思っている)ので、「黒染めしろ」と言われるとか、理不尽な校則に悩むとか、そういった苦しみは自分の身としては実感せずにいました。
もちろんその類のニュースには敏感ですし、考えることもたくさんありますが(髪だけでなく、理不尽に個性を奪うような社会は御免です)。


そして厄介なのが、最近「髪がどんどん茶色くなっていく」こと。約3ヶ月周期で美容院に行き、いつも同じ美容師さんに担当してもらっているのですが、

「前回にまして髪茶色くなってるね、なんかした?」

と聞かれました(何もしてないんだけどな)。

プールに入ると髪の色素が抜けるとか、髪も日焼けして変色するとかありますが、大学生になってからプールとは無縁な生活を送っていますし、そもそも日に焼けて色が変わるほどの頻度・長さで外出はしませんし、原因は不明です。
きっとそういう体質・遺伝なのでしょう。あまり気にはしていません。

初めて立ちはだかる(かもしれない)黒染めという壁

とはいえ、私は今大学2年生です。来年になったら就活が始まります。
そうです。黒染め、という言葉が浮かんできます。

話の流れで、その美容師さんにも聞いてみました。

「私、今大学2年生なんですけど、就活の時は染めなきゃまずいですかね」
「うーん、どうだろう、ギリギリ大丈夫、かな?」
「ギリギリ大丈夫、ですよね」

ギリギリ大丈夫って、一番主観によるところじゃーん!めちゃくちゃ個人に依存する判断じゃーん!
一番嫌なやつ〜〜!!

と思いながら笑っていました(意見をくださった美容師さんには感謝しています)。

染めるかもしれないのか、私。

そう思ったら急に自分の地毛が恋しくなりました。
友人に羨ましがられたことが幾度もある栗色の細い髪です。それを黒く染めないといけない、…かもしれないのか。

髪を染めるも染めないも自分の自由かもしれません。少しずつ社会が寛容になっているのも分かります。

それでもこの瀬戸際にいる私は、
「就活生」とラベルをつけられる私は、
「絶対的規則」とは言いきれない「慣例」で黒染めをすることに抵抗のある私は、

そのハザマで決めきれずにいるのです。

「髪の色で不採用にするような会社には入りたくない」

私の心の中にはこういう強い思いがあります。

髪の色は明るいけど、それが地毛、自分のありのまま。
それを受け入れてくれないような会社では働きたくない。
そんなことをする会社はこちらから願い下げ。


ただ、来年の今頃になっても同じことを言っていられるでしょうか。
面接官を目の前にしてそんなこと、言うことはおろか、心の中で思うこともままならないかもしれません。気弱だし。
そう考えると、幼い私の単なる意固地な主張なのかもしれません。

自分が受ける企業を探してみて、どうしてもここがいいという会社が見つかった時、その会社が地毛の私を受け入れてくれない会社だったら?
どの会社も受け入れてくれなかったら?
大学によくない影響が及んでしまったら?

…そのくらい心配するなら、一時期だけだと割り切って黒染めしておいた方がいいのかもしれません。「悔しいかもしれないけれど、妥協も必要なんだよ」と。

強い意志をもつか、妥協するか

この2択です。
今の自分の気持ちとしては前者で、ありのままの自分で就活に臨みたい気持ちが強くあります。

ただ、楽観的に考えると、
だんだん髪が茶色くなっていく不思議なこともあるのだから、ひょっとしたらだんだん髪が黒くなっていくこともあるかもしれません(そっち向きはないと思うけど)。
他の周りの大人に相談したら、自信もてば大丈夫でしょ、なんて簡単に言われてしまうかもしれません。そうですよね、ははは、なんて笑っているうちに、就活、いい結果で終わってればいいのにな。


近い未来の私は果たしてどの道を選ぶのでしょうか…。
今はあまり悩みすぎず、でも片隅で考えながら生活していこうと思います。


今回も読んでいただき、ありがとうございました。