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「有意」と「有益」

グラフの見せ方で印象を変える、例えば風疹が流行っているように目盛りや切り取り方を変える。グラフを示したこういうニュースが流れると、ああ、風疹○クチンの在庫セールだなと思った。これは、茶番の前から

私は”文系”だけれど、グラフなんてあてにならないことを知っている。少なくともが添えられていなければ、印象操作を疑う。データを扱ったことのある人であれば、常識だと思うけれど。

統計的に「有意」かどうかの話なんて、統計学で挫折した”文系”の私でも知っている初歩の初歩。なんと、「有意」「有益」に置き換えて、政府が発表し、それを根拠に飲食店の時短要請をしているとのこと。

「統計的有意性」はt値、p値と呼ばれるが、藤井聡教授が「内閣官房」に確認したところ、p値は0.13。そういうデータを根拠にして、政府は「21時以降の人出が感染を減らすという結果は”有益”だ」とした。p値が0.01以下でないと統計学的に意味がないデータだと藤井教授は言う。まあ、0.13はあり得ないよね・・・


いやあ、ここまでひどいとは思わなかった。生活が大変になって、自死する人が出るような政策が、こういうデタラメを根拠にしているなんて。国民のための政府ではなく、日本政府が下請けの株式会社であることがよく分かることかもしれない。

この茶番に理系の人が気づかないのが不思議。知っていて黙認していたら、もっと悪質。統計学をかじった人なんて何万人もいるだろうに。

私には色々とバカにされる要素があるけれど、文系であるのもその一つだ。でも、分数だって知っているし、分母が何かを確かめたら、おかしいかどうかという判断はできる。それでいて、非科学的なイメージでモノを言っている、インボー論にはまったヒステリーなどと言われる。


それはさておき、今回の茶番は、本当に悪魔的だと思うのは、「ことば」が政府やメディアによって破壊されているということだ。定義を勝手に変えたり、ヘンなカタカナ語を連発したり。まさに「ことば」への冒涜。それはすなわち、神への冒涜かもしれない。

初めに言(ことば)があった。言(ことば)は神と共にあった。言(ことば)は神であった。この言(ことば)は初めに神と共にあった。万物は、言(ことば)によって成った。成ったもので、言(ことば)によらずに成ったものは何一つなかった。言(ことば)の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
・・・
言(ことば)は肉になり、わたしたちのうちに宿られた(=イエス・キリスト)。 〔ヨハネによる福音書 1.1-21〕


「有意」という「ことば」は、聖なる「ことば」ではなく実用的な「ことば」だ。「ことば」は文系の占有ではなく、理系も重視しなければいけないということを、この茶番では物語っている。「有意」という統計学の専門用語を政府は破壊したということだ。その分野にいる人は、専門用語を守らなけば、その分野は崩壊する

そういう言う意味では、「○CR検査」によって検査の定義も変わっただろうし、「医学的診断」も定義がいつのまにか変わったのだろう。そうなると、私たちが思っている医療が今までの医療と違うものになっている。実際そうだよね、死んでから「○CR検査」しているという話もあるようだし。病院って不調の人が行くところで、投薬は病気の人に対してするものなのに。

もともと、病院には近づかないようにしているのだけれど、ますます気味悪い・・・


どこまで行くのだろう。崩壊が止まらない・・・



タイトル画像: p値とは?統計的仮説検定や有意水準について分かりやすく解説 - Psycho Psycho (psycho-psycho.com)


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