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#061(Re) カンニングする子、宿題の答えを写す子

2023.5.3.
先日、担任がお休みのクラスの様子を見に行ったら、国語のテストをしているはずが補教の先生がまだ来ておらず、教室はざわざわしていた。担当の先生を呼びに行く…より前に、テストを配って始めさせておいた方がいいのでは?と思い、勝手にそうすることにした。

「テストをするときに、決まったルールはあるの?」

解く時間が決まっているとか、一斉に集めるのか個別に出しに来るのかとか、終わった人はどうするかとか、机の向きはどうするか…などなど、テストのやり方ひとつとっても学級によって微妙に違う。それを聞きたかっただけなのだが、勢いよく挙手した子を当てたら、

「カンニングをしてはいけない」

と答えた。こちらの意図が全く伝わっていない…!!!相手は2年生だ。仕方ない。

「そうだね。テストってどのくらいできているか知るためのものだから、他の人の答えを見ちゃうと、自分がどこが分かっていないのかが分からなくなっちゃうからね。それじゃあ成長できないよね。」

と、2年生に向けてにしてはちょっと難しい返しをした。すると、

「え、全部間違えてもいいんですか?」

と聞いてきた子がいたので、

「もちろんいいよ!後でやり直しをしてそれができるようになったらいいんだよ。分からないのに分かるフリしている方がよっぽどまずいよ。」

みたいなやりとりをして、配って先生を探しに行った。



後からそのやり取りを思い出して、「そりゃあ、子供たちは間違えたくはないよなあ。」なんてことを思った。

私はこれまで、派手に失敗した人がそれを糧にして、失敗しないようにちまちまやっている人たちをごぼう抜きにして成長する様を見てきたし、自分のしてきた様々な失敗が結果的に自分のためになるということを身をもって分かっている。

が、間違えることの大切さを2年生に伝えるのって難しい。


少し前に、Twitterでこんな投稿を見た。

さよえさん@Girrafe24さん

「できる」と「できない」は横並びの2択のように見えるけれど、できないの先にできるがある!なるほど!!!そしてイラストにあるように、やってみるとかできるかもなども繰り返しながらできるようになる…本当にその通り。

間違えても、それはできるの入り口だって、今度子供たちと話題になったらぜひ伝えてあげたいなと思う。このイラスト、いいなあ。



テストもそうだけど、宿題の答えを写す話も似たものがある↓


◆◇◆◇◆◇

2022.6.22.
今週は塾講師2週目。
先週は…授業時間足りない!とか、「前の先生はこうしてたよ!」って子供に言われるとか、宿題の出し方とか、捨て問発言とか、えええーどうしようーということ連発だったので、今週はもう少し改善したいところ。

というか、一つのクラスで授業うまくいかないと、翌週の授業まで1週間ももやもやし続けることになるのか…
すぐにリカバリーできないって辛い。
専科の先生たちもこんな気持ちなんだろうか。



今日気になったのは、
宿題の答えを写してくる子のこと。
特定の一人とかではない。
3クラスを見た感じで6〜7人くらいいるような気がする。

書き込んでやってよいこういう計算問題も、答えの欄だけ書いてマルがついていたりする。

「別の紙にやったの?」と聞くと、そうだと言うか濁すかという感じ。

こういう状態

本当にやったのか?

「分からないことを認める」って、分かるようになるための第一歩。
ここが分からないって質問するのと、分かった風・できてる風でやり過ごすのって、天と地くらい差があると思う。

「分からなかった」「できてない」って焦ってどうしてもその場凌ぎをしてしまう気持ちも分かる。でも、そこで自分に嘘をつくことの重大さたるや…。

どっちが自分のためになるか、どっちの方が伸びるか…考えて行動するって難しいんだなぁ…。



かく言う自分も、小4の時に母に言われて忘れられない言葉がある。

塾の宿題で、1日5問(3問だったかな?)の計算問題があった。それをまとめて週1回提出しなければならないのだ。
毎日やるのが面倒でサボりまくっていた自分は、提出する曜日、学校が終わってから塾までの時間に、1週間分をまとめてやる。
いや、全部解く時間がないので、答えを写す。しかも姑息なことに、時々わざと間違った答えを書いて直しをした跡をつけてちゃんとやってるっぽくする。

そんなことを毎週繰り返していた私に、ある時母が言ったのだ。

「誰に良い子に見られたくてそんなことしてるの?」


衝撃的だった。ショックだった。
そういうつもりは自分にはなかったが、「良い子に見られたい子」に見えることがとても恥ずかしいと思った。

それからは、答えを写すのはやめた。
解くか、解けなかった分はそのまま出した。

その方が気持ちがいいと分かった。


週1回の関わりでどこまで伝わるか分からないけれど、子供たちにも何か伝わればいいなぁと思う。

※ちなみに今日は、「この問題集に捨て問など載っていない!自分の力をつけたいのであれば、今日はいくらでも間違えてよいが、☆印をつけて後日それだけもう一度解くのだ!」と宣言してきた笑




#教員エッセイ
#答えを写す子
#母の言葉

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