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第72回放送後記

こんにちは。
フラワーバナナプロジェクトを応援していますが、実はバナナはあまり好きではない石川です。
(スイーツのトッピングとか、バナナジュースとかは喜んで食べます)

では、72回目のアーカイブから!

【ダイジェスト】
⚪︎楽屋トーク(はじめ〜)
日本行きを前にしてダイエットをしている話

⚪︎オープニングトーク(2分35秒〜)
バンドなどなど新町さんが日本でやりたいこと

⚪︎情報アップデート3選 (7分5秒〜)
・NLD、軍の解散宣言に反発(NHK)
・日本のODAで建設「新バゴー橋」 進捗率76%(ミャンマー国営紙)
・カヤー州への大規模弾圧(RFA)

⚪︎ヤンゴンカルタ、ビルマ語プチ講座 (11分46秒〜)
「ストランド・ホテルは1901年創業植⺠地時代の伝統ホテル」
 (ホテルで使えるビルマ語)

⚪︎テーマトーク 「おカネについて考える〜持続的な支援とは〜」(15分50秒〜)
・日本での活動資金の課題 (15分50秒〜)
・日本でのお金の教育 (19分20秒〜)
・ハレとケの視点 (22分30秒〜)
・フラワーバナナや絵本・映画制作 (26分50秒〜)

⚪︎エンディング (29分30秒〜)

【72回まとめ】

今回は「お金」をテーマにしたお話でした。
まずは新町さんの放送後記から。
放送本編では触れられなかった、新町さんのおすすめ本も紹介されています!

そもそも日本ではお金の話は「下世話」としてタブー視されることが多いですし、支援活動と活動資金は分けて考えられることが一般的です。
(NGOやNPOの有給スタッフが非難されることもあるようです。
こうしたエピソードからは支援活動に対して清廉なイメージが持たれているということが分かりますが、日常と支援が切り離されていることの表れでもあると思います。)

これまで、ミャンマー支援の活動はボランティアや寄付を主としてきました。
このことはミャンマーの人たちの人柄や「寄付・贈与」文化を表しているとも言え、本当に素晴らしいことだと思います。
一方で、活動が長期化する中で、生活が苦しくなってしまう在日ミャンマー人の方も見てきましたし、寄付してくれる日本人支援者は大体同じ顔ぶれという現状もあります。

運動の持続性や活動参加者の財政的・精神的負担の軽減を考えると、身内負担以外の財源は必須と言えるのではないでしょうか。

これは残念で悔しいことですが、おそらく私たちが街頭募金で集めた額の数十倍・数百倍のお金が、「支援」「開発」の名目で、ミャンマー市民から支持されていない某財団や某協会の現地プロジェクトに流れていることと思います。
(国際機関からの支援については、必ずしも否定的な立場ではありません)

良くも悪くも、「お金」の力でヒエラルキーが決まってしまうような社会構造である以上、市民運動も活動資金を増やすことで、発言権や信頼性が増し活動の幅が広がると言えるでしょう。
もちろん、お金はあればあるだけ、人道支援に回すこともできます。

たとえば、日本でミャンマーを応援するソーシャルビジネスを立ち上げれば、その事業を通じてミャンマーに貢献できることは元より、在日ミャンマー人の雇用を増やすことができます。
活動(=仕事)すればするほど、活動資金が増え、さらに支援活動(ボランティアを含む)に従事できるようになります。
良い商品や質の高いサービスを提供しそのビジネスが有名になれば、ミャンマーに関心のなかった層にも認知を広げることができると思います。

新町さんの取り組みを含めて、いまもこうした「支援×ビジネス」の実践は在日ミャンマーコミュニティで広がっています
残念ながらごく一部からは「お金儲け」と揶揄する声も聞いたりするのですが、ミャンマー支援者の1人として全力で応援していきたいと思っています。
(もちろん、ミャンマーの人たちの苦境を利用した搾取や「貧困ビジネス」には全力で反対します。
お金を動かす以上、ボランティアより一層、社会的責任や倫理観が問われるはずです。)

先日の日比谷公園での「ダジャン祭り」では1万人ほどの参加者が来場し、かなりの額の売り上げを支援に回せる見込みだと聞きました。
まだまだ、日本のミャンマーコミュニティは可能性に満ち溢れ、勢いづいていると思うので、これからどんどん大きな動きを起こすことができると思っています。

最後になりましたが、大きなお金を生み出すことは手段であって目的ではありませんし、ボランティア・寄付とビジネスは対立するものではなく、両輪で連携していくべきものだと思っています。
ビジネスで社会問題を解決する手法が浸透したからといって、ボランティアやNGO・NPOの取り組みが否定されるわけではありません。
ボランティアや寄付文化はもっともっと社会に根付いてほしいですし、こうした助け合いの精神がなくなってしまったら、社会は殺伐としたものになってしまうと思っています。
だからこそ、こうした取り組みをする人たちが、悲しい理由で活動を断念しなくてすむような仕組みは必要ですし、「お金」の問題を含め、持続性という視点を持っておくことが大切だと感じています。

ということで、今日はここまでです。
早くお金持ちになって、ホールピザとバケツプリンを食べて暮らす毎日を送りたいものです…

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