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激レアさんに半年くらい文章を教わってた話

またまた、去年受講していた天狼院書店のライティング・ゼミの話である。
天狼院書店のライティング・ゼミの講師は川城紗生さんと言う女性の方だった。
川代さんは現役のライターである一方、天狼院書店の店長やライティング・ゼミの講師としても働いている。

彼女は「激レアさんを連れてきた」と言う番組に激レアさんとして出演していた。その肩書きは「失恋の腹いせに働いているカフェで『元彼が好きだったカレー』という重い名前のカレーを出したら看板メニューになってバズった人」である。
これは天狼院書店のカフェスペースの人気メニューである「元彼が好きだったバターチキンカレー」の誕生にまつわる話を取り上げたのだ。
川代さんのエピソードは私には衝撃の繰り返しだった。誰かを深く愛してその為に走り回り、傷ついて泣くその姿が当時の川代さんが私には眩しく思えてしまった。
私は狂おしい程に誰かを愛した経験なんて、生まれてこの方推しの芸人にしか抱いたことがない。それさえも私はもう嫌だと思いかけている。彼氏も一人だけいたことがあり、片想いだって学生時代は何度もしたけど全て失恋。恋に恋するお年頃なのが全然抜けてない。

そんな事もあって、たまたま天狼院書店の近くに立ち寄った私は「元彼が好きだったバターチキンカレー」をこの前食べてみた。

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バターチキンカレーって基本的に甘口で、強い辛味を感じることはほとんどない。辛過ぎる物が大の苦手な私にはありがたいカレーだ。
しかしこの「元カレー」はベースは甘口なんだけど、少し辛さがある。でも食べられないわけではなくて、甘さと辛さのバランスがちょうどいいのだ。深みがある。やや難易度の高めな味のパズルを彼への愛だけでここまで完成させたのか……と感心してしまう。鶏肉が大きめなのも個人的には嬉しい。
これを川代さんのエピソードを読んでから食べても食べてから読んでもその深みに驚かされると思う。
天狼院書店のカフェは都内だと池袋と渋谷にある。渋谷の方はミヤシタパークの店舗内にあってかなり駅近なので、無限大のライブで渋谷に行った時にも立ち寄れる。
是非川代さんの「元カレー」の記事を読んで食べて見て欲しい。

それにしても色んな意味で私は恋愛が向かないなと思っていた。なりふり構わず相手を手に入れたい程の強い思いもなかった。そんな私には好きな人手に入れる為のバターチキンカレーを作り上げる事なんて出来ないと思う。何しろ、不仲ではないけどラブラブとは言えなかった両親に育てられた上に環境面で色々あって結婚に対してあまり夢も希望も持てずにいるから。

もうおばさんといっても過言じゃない年齢だけど、誰かの為にバターチキンカレーを必死に作ってつなぎとめようとしたくなるような思いを、私もいつかしてみたいな。

川代さんの記事はこちら→元彼が好きだったバターチキンカレー

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