あひるの部屋9回目 ゲスト石勇斎朱吉さん

今回は石勇斎朱吉さんがゲスト。江戸時代の版元とは、国芳らしいです。

あひる「では、よろしくお願いします!」

石勇斎さん「よろしくお願いします!」

あひる「まず、短歌を始めたきっかけを教えてください。」

石勇斎さん「うたよみんで始めたのがきっかけです。塾の先生が百人一首の翻刻を高校三年の時に教えてくれて、57577の世界に興味を持ちました。それでうたよみんを見つけて始めました。」

あひる「百人一首の翻刻とは専門的ですね!ということは、高校の頃から歌集も読まれていたのですか?」

石勇斎さん「いや、そんなことないですね笑
歌集を読みはじめたのは大学生からです。」

あひる「ふむふむ。ということは、実作はしていたけれど、歌集までは読まれなかったのですね。百人一首がきっかけということは、むしろ和歌に近い歌を詠まれていたのですか?」

石勇斎さん「あ、違います違います。
実作も大学生からです。うたよみんで初めて短歌を詠みました。きっかけは和歌なんですが、うたよみんで口語の歌に触れたので、和歌に近い歌はあまり詠んでませんでした。」

あひる「なるほど!
実作を始めようと思ったきっかけはなんですか?」

石勇斎さん「高校時代に美術部に入っていたのですが、三年間部活でもプライベートでも自分の描きたいものを描き続けて描きたいものがなくなってしまったんです。その時に短歌に出会って、詠んでみたいなと思いました。」

あひる「短歌は創作欲を解放する場だったのですね。短歌を詠んでいって、特に印象に残る歌や好きな歌はありますか?」

石勇斎さん「そうですね。
わたくしは零時の鐘で赤式部・青式部に別れてしまうの/木下龍也『きみを嫌いな奴はクズだよ』
この歌が1番印象に残ってます。紫式部が主体がシンデレラのようで、面白くて好きです。」

あひる「あ、私も大好きな歌集です!それはやはり百人一首がお好きだからチョイスされたのですか?」

石勇斎さん「あ、無意識でした笑
短歌を始めた時に、親しみやすいさを感じたのは紫式部とシンデレラを連想できたからなので、百人一首が好きだからかもしれませんね。」

あひる「なるほど。やはり百人一首の影響は大きいんですね。続いて、筆名の由来を教えてください。」

石勇斎さん「筆名は、好きな浮世絵師さんの画号と本名を組み合わせたら、石勇斎朱吉(いしゆうさいあけよし)になりました。」

あひる「浮世絵が好きになったきっかけも、その絵師ですか?」

石勇斎さん「そうですね!歌川国芳さんという幕末の絵師です。」

あひる「あ、猫の絵師!江戸時代の版元に奉公したいとおっしゃってますが、やはり国芳ですか?」

石勇斎さん「そうです、猫の絵師です。
版元に奉公して国芳の作品を手に取りたいですね。彼の作品を世の中に届けるために働きたいとは思います。」

あひる「彼の作品では何が好きですか?猫の印象が強すぎて…。」

石勇斎さん「そうですね、『猫の当て字』というシリーズが好きですね。猫で簡単に文字を作ってる絵です。うなぎ、とかが有名です。」

あひる「面白そう…。見てみますね!
今は大学の短歌会の会長とのことですが、今の活動はいかがですか?」

石勇斎さん「関西大学短歌会は、去年で会員が6名になりました。
歌会や吟行以外に、去年は色んな方の協力のもと、歌合もしました。色んな挑戦を会としてしていきたいと考えてます。」

あひる「会長として、短歌バトルへの出場も考えますか?」

石勇斎さん「そうですね、会員が出場したい!という人が多く、出場も目標のうちに入ってます。」

あひる「これは期待ですね!逆に石勇斎さんの目標はありますか?」

石勇斎さん「ありがとうございます。
今後の目標としては、賞への応募があります。自分の歌の幅を広げるために必要だと思うのでたくさん詠んでいきたいと思います」

あひる「連作にも本格的に挑戦ですね!では、そろそろ締めに入りますが、「これだけは語りたい!」ということはありますか?」

石勇斎さん「語りたいですか笑
短歌も浮世絵も難しそう!とよく言われるのですがそんなことないので、興味を持ったら是非調べたり見たりして欲しいです。関西大学短歌会は会員いつでも募集しています!以上です!」

あひる「ありがとうございます(笑)石勇斎さん、ありがとうございました!」

石勇斎さん「ありがとうございました。楽しかったです。」

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