あひるの部屋 五回目 ゲスト諏訪灯さん

今回のゲストは諏訪灯さん。かわいい鳥のアカウントの方。話が色々な方向に転がりました。

あひる「では、よろしくお願いします 」

諏訪灯さん「こちらこそ、よろしくです 」

あひる「まず、諏訪さんが短歌をはじめたきっかけはなんでしょうか? 」

諏訪灯さん「 読書つながりのフォロワーさんがうたよみんやうたの日経由で短歌をツイートされているのを見ているうちに詠んでみようかな、と思ったのが始まりです。2016年の9月の初旬のことでした。」

あひる「 短歌ではなく、読書つながりで始められたのですね。たしかに、読書アカウントはよくみかけますし、裾野が広そう。
となると、もうすぐ2年半ですね。この間で、ご自身の歌の進化を感じることはありますか?」

諏訪灯さん「N短の誌面に載せてもらえることが増えたことは進化したと言えるのかな、と思います。
うたの日でも参加し始めた頃に比べればハートや音符をもらえるようになったかな。
うたの日では色々試してみるので、やりすぎていまだに「どんまい!」になったりしていますが^^; 」

あひる「ふむふむ。ありがとうございます。
N短といえば、「現実が迫ってきてもいいように将来の夢は大きめにする」が好きです。この歌は実景でしょうか?
うたの日は試すには絶好の場ですよね。とくに実験した!という歌はありますか。 」

諏訪灯さん「 「現実が押し寄せてきてもいいように将来の夢は大きめにする」ですね。
この歌は半分実景、という感じです。当時の子どもの姿でもあり昔の自分の姿も入っているかもしれません。うたの日では本当に色々試しているのですが、去年の11/22のうたの日の『将来』の部屋に出した歌は実験色濃いめです。

「アラフィフが心に秘めた将来の夢はピンピンコロリであの世」

これ、将来のお題でこの夢はどうかな、とかなり迷ったのです。読み手の年齢も選ぶよなぁ、と思いましたし。
最近うたの日は10代、20代の参加者の方も増えたように感じているので読み手の年齢に関係なく共感できるような歌を詠めるようになりたいです。」

あひる「あ、すいません。間違って覚えていました。ご自身の姿も入っていたのですね。とても説得力があり、強く印象に残っていました。
なるほど…。「将来の夢」となると、やはり無意識のうちに青春や子供の姿が頭に浮かびますが、この視点はいいですね…。
たしかにそれは感じますね。うたの日の参加者で注目している方はいらっしゃいますか? 」

諏訪灯さん「 視点と洒脱な味わいにいつも唸ってしまうのはnu_koさん、景を表現する言葉の選び方の鋭さは倖さんです。独自の世界感を感じさせてくれる堂那灼風さんの歌も好きです。
ここ一年ぐらいに参加された方だと夏山栞さん、toron*さんの詠まれる歌の勢いには圧倒されます。」

あひる「私も好きな方々です…。みなさん凄いですよね。諏訪さんといえば海外と英語のイメージですが、英語や海外を好きになったきっかけはなんですか? 」

諏訪灯さん「中2の時の英語の先生に憧れて英語教員になろうと思ってから英語に熱心に取り組むようになりました。
大学時代はとにかく教員免許を取ることだけ考えていました。結局教員にはなれませんでしたが…。
社会人になってからやっぱり一度海外で英語を勉強したくなって。
生まれて初めての海外が三ヶ月のホームステイでクレジットカードも持たずに一人で渡航する、という今思うと怖いことをやりました。
いま思えば大学でもっと色々勉強してみれば良かったという後悔があります。
だからいまだに英語の勉強がやめられないのかも。やめたら聞けなくなる、話せなくなるという恐怖感も強いです。 」

あひる「先生への憧れがきっかけだったのですね。私の周りにも教員志望の人が多かったですが、やはり教員になるのは難しいようです。
そうなんですか!てっきり留学は大学の時かと思っていました。
英語はやはり継続ですよね…。となると、やはり大学も英文科で学ばれたのですか? 」

諏訪灯さん「大学は英米文学科でした。でも魅力を感じていたのは英文学のほうだったように思います。短歌を詠まれる方は日文系の学科出身の方が多いような印象なのですが、あひるさんも日文系ですか? 」

あひる「やはりその道なのですね。
お好きな英文学はなんですか?
私は西洋史です。スペインの近現代史をやりました。 」

諏訪灯さん「卒論で扱ったウィリアム・ワーズワースの詩が一番親しみのある英文学かなぁ。トールキンの指輪物語も大好きです。
ハリー・ポッターシリーズは初期の三冊ほど原書で読みましたが、サクサク読んでしまうすごく引き込まれる作品群です。
あひるさんはスペインの近現代史を学ばれていたんですね。あひるさんの詠まれる歌から、考古学を専攻されていたのかと思ったこともあるし、いや、やはり日文?と思ったりもしたのですが、全然違ってた! 」

あひる「おお、ロード・オブ・ザ・リングですね!私は映画しか観ていないのですが、原作も読んでみようと思います!
ハリー・ポッターもはまりましたね。全巻読みました。英文学のファンタジー系の作品がお好きなんですね。あの連作は完全に妄想です(笑)
諏訪さんは料理も印象的ですが、こちらも昔からの特技ですか?」

諏訪灯さん「私はハリポタは映画は全部見ているのに原作は途中までしか読んでいません。読みたいのですが読み出したら読書以外の全てが止まりそうなので。料理は、二十歳で一人暮らしするまで何にもできなかったです。高校の調理実習でもまわりより包丁使いが下手でした。
自炊するようになって徐々にレパートリーを広げてきました。料理ってやってるうちに食材や調味料の合わせ方の応用かできるようになってきて楽しいです。普段はいかに効率よく調理するかを考えるのが好きです。例えば食材を切る順番、火にかける順番、一番洗い物が少ない作り方とか。そういうのを脳内でざっくり組み立ててから一気に二、三品作る感じです。 」

あひる「私も自炊しているのですが、どうしても作るのに時間がかかってしまいます…。時短のコツはありますか? 」

諏訪灯さん「私の場合の時短テクですが、使う食材で洗うものは全て洗い、まな板を汚さない順にまとめて切っておきます。
肉や魚は洗って開いて取っておいた牛乳パックを除菌用アルコールとキッチンペーパーでさっと拭いてまな板がわりにして使い捨てます。
火の通りにくいものは予めレンジでチンしておいたりすることもあります。
こんな感じでも参考になりますか?^^; 」

あひる「なるほど…!今までいちいちまな板を洗って使っていたので、この時短テクは参考になります!ありがとうございます。
先日文フリでご挨拶させて頂きましたが、御糸さちさん主宰のいくらたんに加入されたとのことですが、早速投稿されたのでしょうか? 」

諏訪灯さん「私の時短テクで参考になるところがあって良かったです。
私はいくらたんの部員になったのは2017年の8月なんですよ。
先日あひるさんとご挨拶した東京文フリのときに3名部員を勧誘しました(笑)。入部以来、部誌への投稿は今のところ皆勤です。 」

あひる「ありがとうございます!
そうだったんですか!3人は凄いですね…。御糸さんは私の結社の同じ欄の先輩なので、よろしくお願いします!
いくらたんで活動されるようになって、歌や日常に変化はありますか?うたの日とはまた違う空気感のグループだと思いますが。 」

諏訪灯さん「御糸部長は毎回部誌の編集が迅速すぎるくらい迅速で感謝しています。
いくらたんは部員に育児という共通項があるので、育児詠を読むと共感することが多いです。
先輩がすごい方ばかりなので視点や詠み方が勉強になるし刺激になります。
なかなかそれが自分の歌に反映しないのがもどかしいのですが。
あと育児中に歌にしたいことに遭遇すると歌を作るときに母親以外の視点で見られるようになってるかもしれません。 」

あひる「 御糸部長さすがですよね…。あのバイタリティーは見習いたいです。
なるほど。育児詠を通して少しご自身を客観的に見ることができるようになった、ということですね。たしかに作歌にはその効果がありますよね。
さて、そろそろ締めていきたいと思いますが、諏訪さんから「これは話したい!」ということはありますか?」

諏訪灯さん「私は結婚で地元をはなれてしまったので、今の土地では知り合いの範囲がママ友がメインでごく狭かったのです。ふとしたことで短歌を詠み始めたおかげでたくさんの方と知り合うことが出来たのがとても嬉しいです。これからも自分のペースで詠み続けていけたらと思っています。 」

あひる「私も歌のおかげで、輪がひろがりました。これからめ、諏訪さんの歌を楽しみにしています。 」

諏訪灯さん「こちらこそありがとうございました!あひるさんの部屋、とても楽しかったです。 」

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