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欲望の展望

ロボ『とりあえず現実の今を一生懸命生きることから始めるってことはわかったんだけど、今を生きることってそんなに難しいこと?それに今を生きる意味は何?ロボにはよくわかんない。ロボだけに。』

ピエロ『今を生きるって簡単そうで簡単なことじゃない。大抵の場合、思考は過去や未来をいったりきたりしていて今を生きている時間は実際少ない。今を生きる意味は自己成長の為に必ず必要になってくるからさ。心地よい成長は心地よい楽しさに繋がる。成長しないことを本人が顕在的に望んでいたとしても潜在的には成長しようとしてる。人である限りね。成長は事象として測られるんだ。成長しなければ同じような事象に悩まされる、成長するまで繰り返し繰り返し押しては返す波のようにやってくる。だからまず成長することを受け入れてやる。そうなると欲があるってことは当たり前の事だということがわかる。』

ロボ『欲は当たり前にある、、か。けど欲望と聞くとなんか良いイメージがないよね。宗教だって欲は敵だと言っているよ?』

ピエロ『そうだね。ただ欲から目を背けて見ないようにしてもまた欲は隙間を通って目の前に現れる。欲を捨てるんではなく欲と面と向かうことが大事なんだ。お金持ちになりたい、名声、権力を持ちたい、あれが欲しい、これが欲しい、こんな気持ちは別に当たり前のことさ。究極さ、悟りたいという気持ちだって最初は欲だろ?だから欲望はあって当然。逃げたら追ってくる。この世で大事なのは経験と成長だってずっと言ってるけど欲がないと経験も成長もない。欲を持ってありのままの自分を見つけてそこへ更に向かっていく過程で経験して学び得ることで成長する。だから例えお金持ちになりたいと思って目指しても自分の目標設定したお金持ちにはなれないかもしれない。けどその過程で経験し学び得た成長によって今の自分に満足できる状態になれる。そのキッカケは欲であり更に欲を理解すれば欲は今後味方になってくれる。だから欲をキッカケに【経験してその経験から学び得る】ことが何より大事だ。学び得ないと欲望は敵のように思えてしまう。事実敵になってしまう。本当は楽しくもなんともないのに欲望に火をつけて更に頑張ろうとする。結果が出れば周りから賞賛こそされど自分の本当の楽しさはそこには無い。盲目になってしまって学びに気づけなくなるんだ。欲望の負の反面をモロに食らってしまっている状態だな。だが止まれない、もっともっとと何度でも繰り返してしまう。そして同じような内容につまずき遂には疲弊して気力が失われていく。だからどんな宗教だって欲望は捨てろと言っている。けど順序があるんだよ。まず欲望を受け入れ、対面し、経験して、成長し、味方につけ、負の欲望はいつの間にか消失する。初めから欲望を否定すればするほど勢いをつけて目の前にやってくるのが欲望なんだ。対面して欲望から色んな事を教えて貰い、学ぶ。学び得た分だけ成長し魅力を得て現実は輝く。輝く現実の呼吸はとても気持ちが良い。』

ロボ『なんか人間って大変なんだね。』

ピエロ『大変だね。まぁだからこそ良いこともある。』

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